1. 浄水器のフィルターの種類

浄水器のフィルターの素材にはいくつか種類がある。ここでは、種類ごとの特徴や除去できる物質を説明しよう。
活性炭
活性炭は、石炭やヤシ殻などを高温で加熱処理して作られたフィルターである。0.1ミクロンほどの小さな穴が不純物を吸着する仕組みだ。カルキ臭・残留塩素・カビ臭・トリハロメタン・農薬などの不純物を除去してくれる。活性炭は多くの浄水器で使用されており、ほかのフィルターと組み合わせられることもある。
中空糸膜
中空糸膜は、活性炭よりも小さい穴が開いている特殊な繊維を束ねたフィルターだ。ストロー状になっており、この中を水道水が通ることで不純物を除去する仕組みである。残留塩素やカビ臭はもちろん、鉄サビ・一般細菌・濁り成分なども除去する。ミネラル分はそのまま残るのが嬉しい。
逆浸透膜(RO膜)
活性炭や中空糸膜よりもさらに微細な穴が開いている逆浸透膜は、RO膜とも呼ばれる。水分子だけを通す膜に圧力をかけることで水をろ過している。不純物の除去能力が非常に高く、残留塩素・カルキ臭・カビ臭・一般細菌・トリハロメタン・農薬・放射性物質など、不純物をほぼ除去できる。ただし、除去能力が高い分、ミネラル分まで除去する。
セラミック
セラミック製の陶器に開いている小さな穴で不純物を除去するフィルターだ。中空糸膜と同じ程度の除去能力を持つ。焼き物であるため、水圧が強くても歪みにくく、薬品にも強いが、セラミックフィルターを使用している浄水器は高価格になりやすい。
2. 浄水器のフィルターは交換が必要

水道水に含まれる不純物の除去に欠かせないフィルターだが、カートリッジには寿命がある。使用期限を過ぎても浄水器のフィルターを交換しないままだと、不純物が除去できなくなったり、カビが生えたりする。そのため、定期的に交換する必要がある。
フィルターは、使っていくうちに浄水能力が薄れていく。不純物がどんどん蓄積され、フィルターが目詰まりを起こした結果、浄水能力が働かなくなることもある。そうなれば、美味しくない浄水になったり、カルキ臭が気になるなどの影響が出たりする場合があるのだ。
また、使用期限の過ぎたフィルターを交換しないまま使い続けていると、カビが生える原因になる。カビが生えやすい環境は、70%以上の湿度・20度から40度程度の気温・汚れなどの栄養分の3つの要素が揃った状態である。そのため、不純物が溜まっているフィルターはカビが生えやすい環境にあるのだ。カビが生えたまま浄水器を使用していると、体調を崩すことも考えられる。美味しい浄水を飲むためにも、衛生面を考えても、定期的なお手入れとフィルターの交換は必須である。
フィルターは、使っていくうちに浄水能力が薄れていく。不純物がどんどん蓄積され、フィルターが目詰まりを起こした結果、浄水能力が働かなくなることもある。そうなれば、美味しくない浄水になったり、カルキ臭が気になるなどの影響が出たりする場合があるのだ。
また、使用期限の過ぎたフィルターを交換しないまま使い続けていると、カビが生える原因になる。カビが生えやすい環境は、70%以上の湿度・20度から40度程度の気温・汚れなどの栄養分の3つの要素が揃った状態である。そのため、不純物が溜まっているフィルターはカビが生えやすい環境にあるのだ。カビが生えたまま浄水器を使用していると、体調を崩すことも考えられる。美味しい浄水を飲むためにも、衛生面を考えても、定期的なお手入れとフィルターの交換は必須である。
フィルターの交換時期は商品によって異なる
浄水器のフィルターの適切な交換時期は、商品によって異なる。パッケージやカートリッジ本体、取扱説明書などに記載されているので、きちんと確認しておこう。活性炭は交換期間が短く、逆浸透膜は交換期間が長いことが多い。また、水の勢いが弱くなってきたときは、交換時期に関わらずフィルターを交換することをおすすめする。
3. 不要になった浄水器フィルターの処分方法

浄水器フィルターを新しく交換したあと、不要になったフィルターをどう処分すべきか疑問に思う方も多いだろう。結論からいうと、何ゴミになるかは各自治体によって異なる。浄水器フィルターが不燃ゴミとして扱われる場合もあれば、燃えるゴミで出してもよいと指示のある自治体もある。そのため、浄水器フィルターを処分するときは、フィルターの素材と各自治体の分別ルールを確認しよう。
4. 浄水器フィルターを廃棄せずに再利用してみよう

使用済みの浄水器フィルターは、そのまま廃棄するだけでなく再利用できることもある。たとえば活性炭は、汚れやにおいを吸着する働きがある。そのため、活性炭フィルターを通気性のよい不織布などで包んだあと、クローゼットや下駄箱などに入れておくことで脱臭剤として再利用できるのだ。それだけでなく、冷蔵庫に入れておくと野菜や果物が放出するエチレンガスを吸着し、鮮度を保持する効果があるといわれている。素粒水をつくる浄水器フィルターならば、洗濯してキレイにしたあとに食器洗いや革靴の靴磨きに再利用できるようだ。
また、メーカーによっては使用済みの浄水器フィルターを無料で回収し、素材別に分けてリサイクルしてくれることもある。
また、メーカーによっては使用済みの浄水器フィルターを無料で回収し、素材別に分けてリサイクルしてくれることもある。
結論
浄水器フィルターには活性炭・中空糸膜・逆浸透膜などの種類があり、素材によって除去できる物質や交換時期が異なる。浄水器フィルターは消耗品であり、交換しないと浄水能力が働かなくなったり、カビが生えたりすることもあるため、定期的な交換が必要だ。また、不要になった浄水器フィルターは各自治体の指示に従って処分しよう。消臭剤として再利用するのもよい。