目次
- 1. スピーカーの修理はどこに頼めばよい?
- 2. スピーカー修理のプロ(専門店)はどこまで対応してくれる?
- 3. スピーカーの修理をプロ(専門店)に任せる場合の流れ
- 4. スピーカーの修理をプロ(専門店)に任せた場合の料金
- 5. スピーカーの修理は自分でもできる?
- 6. スピーカーを自分で修理するメリットとデメリット
- 7. スピーカーの修理はプロ(専門店)にお任せしよう
- エッジ張替え
- 磁気回路オーバーホール
- リコーン
- センターキャップ交換
- ダイアフラム交換
- ツイーター修理
- ウーファー修理
- ビビリ修理
- キャビネットクリーニング
- 防錆処理
- 動作調整 など
- 問い合わせや相談をする
- おおよその見積もりと納期を確認する
- スピーカーを預ける
- 正確な見積もりと納期を受け取る
- 納得できれば正式に修理を依頼する
- 修理完了後、支払いをする
- スピーカーを引き取る
1. スピーカーの修理はどこに頼めばよい?

そもそも、スピーカーの修理はどういったお店で請け負ってくれるのだろうか?
街なかのオーディオ店
近所にオーディオなどの音響機材を販売しているお店があれば、修理を請け負ってくれるか相談してみるとよいだろう。修理をきっかけに顔見知りになっておけば、細かなトラブルなども気軽に相談できるはずだ。
メーカーの修理窓口
オンキヨーなどの各メーカーでは、修理・サポート窓口を用意している。純正パーツを使用してくれるのがもっとも大きなメリットだろう。保証期間内であれば無償で修理してくれる可能性もある。
全国対応可能の修理専門店
店舗への持ち込みはもちろん、宅配を利用して全国どこからでも修理を受け付けている修理専門店も多い。ただしお店によって料金や技術に差があるため、信頼できるかどうかじっくり判断することが大切だ。ホームページに修理事例などが掲載されていないか、くまなくチェックしよう。
2. スピーカー修理のプロ(専門店)はどこまで対応してくれる?

上述したようなスピーカー修理のプロ(専門店)では、どういった修理に対応してくれるのだろうか?
エッジ張替えやオーバーホール、クリーニングや動作調整まで幅広い
お店ごとに対応可能なメニューは異なるものの、プロ(専門店)にお任せした場合、スピーカーのこうした修理やトラブル、メンテナンスなどに対応してくれることが多い。
3. スピーカーの修理をプロ(専門店)に任せる場合の流れ

スピーカーの修理をプロ(専門店)にお任せする場合の流れについてもある程度把握しておこう。
スピーカー修理の流れ
宅配のケースだが、基本的にはこのような流れになっていくだろう。店舗に持ち込む場合などは、その場で状態をチェックして詳しい見積もりおよび納期を提示してくれるため、その点でいうとスピーディーかもしれない。
4. スピーカーの修理をプロ(専門店)に任せた場合の料金

スピーカーの修理でもうひとつ、気になるのが費用ではないだろうか?いくらかかるかによって、修理するか買い替えるか判断したいという方もいるだろう。
スピーカーの修理費用の目安
お店によって価格設定が異なるうえ、スピーカーのメーカーや型番、状態や作業の難易度、パーツの有無など、さまざまな条件で修理費用が大きく変わってくる。そのためあくまで目安であるが、たとえばウレタンエッジの修理費用でいうと、サイズにもよるが20,000〜80,000円などと幅広い。
【スピーカーの修理費用は価格設定が難しい】
なぜ価格幅が大きいのかというと、そもそもスピーカーの修理は金額設定することが難しいことが大きな原因だ。メーカーや型番などによって変わるし、どの程度損傷しているかなどによっても大きく変わってくる。希少なパーツは手に入りにくく、その分、修理費用が高くなってしまうことも多い。そのため、最初の段階では明確な修理費用を提示できないことがある。
【相見積もりをとるとよい】
ご覧のように修理店などによって大きく変わるため、スピーカーの修理を依頼する際は可能な限り相見積もりを取り寄せよう。複数の見積もりを比較することで、ある程度の相場が見えてくるはずだ。それをもとに、信頼できる修理店にお願いするか買い替えるかなどを判断するとよいだろう。
純正パーツとは限らない
メーカーではなく、街なかのオーディオ専門店や全国対応の修理専門店などに依頼した場合、メーカーよりも安く修理してくれる可能性があるが、純正パーツではないこともある。完璧に元通りになる、という過度な期待はしないほうがよいだろう。心配な方は、修理を正式に依頼する前に確認しておくと納得できるはずだ。
5. スピーカーの修理は自分でもできる?

ところで、スピーカーの修理は自分でもできるものなのだろうか?
断線
スピーカーの故障で多いのはボイスコイルの断線だ。音量を大きくしたためにスピーカーが熱を持ち、ボイスコイルが焼き切れてしまうといったことが原因である。自分で修理できるが、まずはどこが断線しているのか探し出す必要がある。
コーンの劣化
スピーカーから音が聞こえるのは空気が振動するためである。その振動を正確に伝えるパーツがコーンだ。コーンは経年劣化するため、硬くなると振動が弱まる。接着面が劣化して剥がれることもある。張替えも自分でできないことはないが、プロにお願いしたほうがよいだろう。
エッジの不具合
振動を増幅するための板と、キャビネットのフレームをつないでいるのがエッジだ。エッジが劣化するとスピーカーから音が出なくなる。自分で修理する際はエッジ修理用のキットを利用すると便利だ。
ダンパーの不具合
スピーカー内部の、ボイスコイルを正しい位置で保持するために必要なパーツがダンパーである。ダンパーが故障すると正確に音が出なくなる。こちらは専門店に修理を依頼したほうがよいだろう。
6. スピーカーを自分で修理するメリットとデメリット

パーツと知識があり、手間さえ惜しまなければ、スピーカーは自分で修理できる。ただしメリット・デメリットがあるので覚えておこう。
スピーカーを自分で修理するメリット
【修理にかかるコストを大幅に抑えられる】
スピーカーを自分で修理するメリットは、なんといっても費用を抑えられることだろう。パーツをネットなどで購入し、ドライバーやボンドなどの工具さえそろえれば済むため、宅配料なども含めて大幅にコストを下げられる。
スピーカーを自分で修理するデメリット
【自己責任になってしまう】
途中で不具合が生じ、後戻りできなくなるおそれがある。完全に訳が分からなくなってしまえば、そこから修理に出したとして高額の費用がかかることも想定される。あくまで自己責任であることは肝に銘じておこう。
【クオリティが下がるおそれがある】
スピーカーの修理には高い知識と技術が求められる。パーツを交換したことにより音質が変わることもある。こうした微調整をしてくれるのがスピーカー修理のプロである。
【そもそもパーツの入手が困難なこともある】
ごく簡単な修理用のパーツであれば通販でも入手できるが、内部の細かいパーツや年代物のスピーカーのパーツなどは手に入りにくいことも多い。
7. スピーカーの修理はプロ(専門店)にお任せしよう

スピーカーを自分で修理すれば、たしかにコストは大幅に抑えられるだろう。だが上述のように、メリットよりもデメリット(リスク)のほうが多い。失敗して取り返しのつかないことになるよりも、ある程度費用がかかってもプロ(専門店)に任せたほうがよいだろう。
結論
スピーカーの修理はプロ(専門店)にお任せするのがおすすめだ。仲良くなっておけば、後日生じるかもしれないさまざまなトラブルも気軽に相談できるであろう。ただし修理費用は幅が広く、また技術や知識にもバラつきがある。信頼できるかどうか、自分の目で確かめたうえで修理を依頼するようにしてほしい。