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カーテンの裾上げは自分でできる!簡単な方法から縫い方までをご紹介

カーテンの裾上げは自分でできる!簡単な方法から縫い方までをご紹介

投稿者:インテリアコーディネーター 岸田邦華 (きしだくにか)

鉛筆アイコン 2021年12月26日

既製カーテンでちょうどよい丈がなかったり、オーダーカーテンの自己採寸を失敗して長すぎたりしたことはないだろうか。業者へカーテンの裾上げをお願いするとお金がかかる。将来引っ越しやほかの部屋で使う予定がある場合、また違うサイズに直す可能性もある。そのようなときは、自分で気軽にカーテンの裾上げをしたいと思うだろう。今回は切らずに簡単にできるカーテンの裾上げ方法から、しっかり縫うやり方までを紹介する。

  

1. カーテンの裾上げは自分でできる?

カーテンの裾上げは自分でできるのだろうか。答えは簡単にできるである。ただしプロではないので、いきなりカーテンの裾上げ作業を始めてしまうと、曲がったり好みの丈と違ったり失敗する可能性がある。カーテンの裾上げをキレイに仕上げるには、下準備が大切である。自分でできる準備を紹介するので、ぜひ試してほしい。

裾の位置決め

まず、どこまで裾上げするか裾の位置を決めるところから始めよう。カーテンをカーテンレールにかけて、チャコペンで印をつけるとよい。チャコペンは裁縫用の印つけに使われる鉛筆のようなもので、何らかの方法で消すことができて便利だ。付属のブラシなどで消すタイプや自然に消えるタイプもある。長さにより、裾をリッパーでほどいてから印をつける。

ちょうどよいドレープ(厚地)カーテンの丈は、床までの掃出し窓の場合が床から-1cm、腰窓の場合は窓枠下+15cmが目安である。レースはドレープと同じかはみ出さないように、さらに-1cmがおすすめだ。

ただし掃出し窓で床からサッシが10cmくらい上がっていたり、腰窓の下の家具にカーテンがかかったりする場合はこの限りではない。カーテンをレールにかけて、好みの丈で裾の印をつけてほしい。

カットする位置決め

注意なのは、印をつけた位置でカーテンをカットするのではない。カーテンには10cm程度の縫い代も必要である。ある程度の長さの縫い代をつけると、重みで裾がめくれず落ち着きやすい。カーテンをレールから外して、裾の印から10cm下にカット位置の印もつけよう。

だが両端だけに印をつけても、まっすぐにカットできない。裾を平行に切るために、15cmくらいの間隔で印を増やすとよい。最初と同様に、裾の位置の印から10cm下にカット位置の印を続けてつけていこう。

アイロンで折り目をつけてカットする

どのような方法を使うとしても、裾上げする位置からずれる可能性がある。それを避けるためには、裾上げの前にアイロンでカーテン生地に折り目をつけるとよい。

裾に折り目をつけたら、余分なカーテン生地をカットしよう。なるべくまっすぐに切るのが、裾上げをキレイに仕上げるコツである。

2. カーテンを切らないで簡単に裾上げする方法

カーテン生地をカットして裾上げすると、万が一間違ったときにやり直しがきかない。また、違う部屋で使ったり、引っ越しして違う長さに直したりする可能性もあるだろう。

自分で簡単にできていろいろな状況に対応しやすいのは、カーテンを切らないで裾上げするやり方である。身近に手に入る裾上げテープ、クリップ、安全ピン、両面テープを使ったカーテンの裾上げ方法を紹介しよう。

ちなみにカーテン用裾上げテープは、通販のほか、イケアやニトリ、手芸店、ホームセンターで販売している。

カーテン用裾上げテープを使った方法

1.カーテンの仕上げ丈を決めたら、7〜10cm下の折り返す位置に印をつける。
2.アイロンで折り目をつける。
3.折り目に合わせてテープを横向きに端から乗せ、アイロンで5秒ぐらいずつおさえていく。
4.両端のみ、カーテンの折り返しの2倍の長さで貼って補強する。
5.アイロンの熱が冷めたらはくり紙をはがす。
6.裾を折り返して仕上げにアイロンをかける。(10秒ぐらいずつ体重をかけながらおさえる)
7.縦と横の折り返しが交差する端は念入りにアイロンをかける。
8.表面からもアイロンで少しずつおさえていく。
9.アイロンの熱を冷まして完成。

カーテンクリップを使った方法

1.100均でも購入できるオシャレなカーテンクリップを用意する。
2.カーテンの裾の角を持ってめくり、サイドでカーテンクリップを使ってとめる。
3.両開きカーテンの場合は左右対称の高さになるようにとめるとオシャレ。

安全ピンを使った方法

1. 両端+ひだの数の安全ピンを用意しよう。
2. 好みの仕上丈で裾を折り返したら、カーテンの両端とひだの部分を安全ピンでとめる。
3.ピンは縦・横どちら向きでもよいが、縦に等間隔でとめるとキレイである。
4.表から刺した針が少し見えるため、針にビーズのような飾りをつけるとオシャレになる。

※生地に穴を空けること、ピンが正面から少し見えることの2点が気にならなければ使える方法である。横にとめるより、縦にとめたほうが表から目立ちにくい。

両面テープを使った方法

1.好みの幅の布用両面テープを用意する。水に強い洗濯可能なタイプを選ぶのがおすすめだ。縫い代に印をつけなくても、テープ幅を利用できて便利である。
2.はくり紙をはがして折り返すだけで裾上げが完成。
3.洗濯は、貼りつけて24時間経ってからにしよう。

3. カーテンをミシンや手縫いで裾上げする方法

先程は一時的にカーテンを裾上げする方法を紹介した。使ったパーツを外せば、すぐに元に戻せて便利だ。しかし時間が経つとテープがはがれたり、カーテンの重みで落ちてきたりしてしまうこともある。

もっとしっかりカーテンの裾上げを行いたい場合は、縫うのがおすすめだ。針と糸さえあれば、気軽にできるのが手縫いである。でも1番丈夫で長持ちするカーテンの裾上げ方法は、やはりミシン縫いだろう。やり方を紹介するので、どちらか自分に合った方法をぜひ試してほしい。

手縫いでの縫い方

1.表から縫い目が目立ちにくい「流しまつり縫い」がおすすめ。
2.カーテンの裾を三つ折りにしてアイロンでおさえる。まち針で何カ所かとめるとやりやすい。カーテンに近い色の糸を針に通す。
3.三つ折りの内側に玉結びが出るよう、縫い代の裏から表に針を出す。
4.5~8mm先のカーテン表地(縫い代の下)の糸を1本か2本すくう。 
5.すぐ側にある三つ折り裏側から表に針を刺して抜く。(縫い目が斜めになる)
6.この手順を繰り返す。
7.カーテンの表から見ると糸が少し見え、裏は縫い目が斜めになる。
8.最後は三つ折りの内側に玉結びが来るようにして完成。

ミシンでの縫い方

1.カーテン生地に近い色のミシン糸を使う。
手縫いと同様にカーテンの裾を三つ折りにしてアイロンをかけ、まち針をとめておく。
2.はじめは縫い代の縦からミシンをかける。
3.縦が終わったら直角に曲がり、縫い代の横方向にミシンをかける。 
4.横方向が縫い終わったら直角に曲がり、最後も縫い代の縦方向にミシンをかける。
5.ほつれ止めのため、はじめと終わりは返し縫いをして完成。

4. カーテンの裾上げをお店に持ち込みした場合の料金

いままでは自分でできるカーテンの裾上げ方法を紹介した。いろいろ試してみたけれどうまくいかない。時間がない、手作業が得意ではないなどの理由でできない場合、無理せず業者にお願いしてしまおう。

ただし、表立ってカーテンの裾上げの料金表を載せている業者は数少ない。自分の地域でカーテンの裾上げができる業者を調べても見つからないこともあるだろう。そのようなときは、一度近所にある洋服のお直し屋さんに問い合わせてみてはいかがだろうか。洋服の裾上げをしている業者なら、相談次第で受け付けてくれることもある。

お店に持ち込む場合の注意点として、汚れたままのカーテンを持ちこまないようにしよう。あらかじめ洗濯かクリーニングをしておくのが最低限のマナーだ。クリーニングをしてからの持ち込みを指定している業者もある。

次は平均的な価格を紹介するので、参考にしてほしい。

業者に依頼した場合の平均的な料金

<m単位の料金制の業者>
裾をほどくだけの場合:880円~1,500円(税抜)/m前後
裾以外にも解体する場合:4,000(税抜)/m前後

※表から目立たないすくい縫いを指定すると、+200円/mなど追加料金が発生することもある。

<基本料金制の業者>
基本料金:2,500×2枚=5,000円(税抜)

〜100cm:1,500円(税抜)
※+50cmごとに追加料金+500円(税抜)

結論

カーテンの裾が長いままでどうしたらよいかわからず、そのままになっている家庭も多いと聞く。裾が長いと見栄えが悪いだけではなく、床についてしまう場合は汚れてしまう。小さい子どもやペットがいる場合は踏んで転んだり、レースなら体重がかかると破れたりする可能性もある。カーテンの裾上げというとハードルが高く感じるが、意外と簡単にできる。作業できる時間と仕上がりの希望、自分に合ったやり方を選んでぜひ試してみてほしい。
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  • 公開日:

    2020年9月30日

  • 更新日:

    2021年12月26日

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