1. 鉛筆の芯の硬さの種類や順番

鉛筆は黒鉛と粘土を合わせて作られており、その割合によって芯の硬さや色の濃さに違い
がある。鉛筆の種類はJIS規格(日本の産業製品に関する国家規格)によって6Bから9Hまでの17種類に分類されている。
がある。鉛筆の種類はJIS規格(日本の産業製品に関する国家規格)によって6Bから9Hまでの17種類に分類されている。
鉛筆の「B・H・F」とは?
鉛筆の種類を表す記号として「B・H・F」のアルファベットが使用される。
・BはBLACKの略字であり、鉛筆の黒さ(濃さ)を表す。Bに付く数字が大きいほど濃く柔らかい芯となる。
・HはHARDの略字であり、鉛筆の硬さを表す。Hに付く数字が大きいほど薄く硬い芯となる。
・FはFIRMの略字であり、「ひきしまった・しっかりとした」という意味がある。HとHBの中間の濃さ・硬さの芯である。
・BはBLACKの略字であり、鉛筆の黒さ(濃さ)を表す。Bに付く数字が大きいほど濃く柔らかい芯となる。
・HはHARDの略字であり、鉛筆の硬さを表す。Hに付く数字が大きいほど薄く硬い芯となる。
・FはFIRMの略字であり、「ひきしまった・しっかりとした」という意味がある。HとHBの中間の濃さ・硬さの芯である。
鉛筆の硬さ・濃さを表す17種類の単位
9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B、5B、6B
鉛筆は9Hが最も硬く、6Bが最も柔らかい。鉛筆の硬さと濃さは反比例するため、9Hが最も薄く、6Bが最も濃い。
鉛筆は9Hが最も硬く、6Bが最も柔らかい。鉛筆の硬さと濃さは反比例するため、9Hが最も薄く、6Bが最も濃い。
2. 鉛筆の硬さの測定はどのように行っているの?

鉛筆は硬さによって種類が異なるため、測定が重要だ。鉛筆の硬さを測定する方法として「鉛筆硬度試験」という試験が行われる。
鉛筆硬度試験とは?
鉛筆硬度試験とは、JIS規格に記載された試験方法であり「 引っかき硬度(鉛筆法)」とも呼ばれる。この試験では、鉛筆はただ芯が硬ければいいというわけではなく、鉛筆の硬度と屈曲性のバランスがとれているか、塗膜に割れが入らないかなど複数の項目がチェックされる。
鉛筆硬度試験には手作業でする「手かき法」と機械を使った「機械法」がある。どちらも同じ条件にした鉛筆を斜め45度の角度を付けて試験面に這わせ、これを数回繰り返す。その後、JISが定めた検査項目をもとに鉛筆の芯をチェックし、どの硬さであるかが判定される。
鉛筆硬度試験には手作業でする「手かき法」と機械を使った「機械法」がある。どちらも同じ条件にした鉛筆を斜め45度の角度を付けて試験面に這わせ、これを数回繰り返す。その後、JISが定めた検査項目をもとに鉛筆の芯をチェックし、どの硬さであるかが判定される。
3. 鉛筆の硬さや濃さの違いの意味

鉛筆の硬さや濃さが異なる原因として「用途の違い」が挙げられる。
鉛筆の芯が硬いと字は薄くなる
先述した通り、鉛筆の原料は黒鉛と粘土だ。粘土の量が多くなると硬くてしっかりとした芯になるが、黒鉛の量が減るため色は薄くなる。いっぽう、黒鉛の量が多くなると芯の色は濃くなるが、粘土の量が減るため柔らかくなる。HBの鉛筆は黒鉛が約70%、粘土が約30%の配合だ。つまり、ここから粘土の量が多くなると9Hに近付き、黒鉛の量が多くなると6Bに近付くということになる。
鉛筆は用途によって使い分けよう
鉛筆選びで重要なのは、用途に合わせた濃さや硬さのものを選ぶことである。
硬さがある鉛筆は減りが少なく細い文字も書きやすい。そのため、金属や石材など紙以外に文字を書くときや、製図など精密なものを書くときに適している。いっぽう、芯が柔らかい鉛筆は手にかかる負担が少なく、濃淡が表現しやすい。長時間筆記する場合や、デッサン用には柔らかい鉛筆を選ぼう。
硬さがある鉛筆は減りが少なく細い文字も書きやすい。そのため、金属や石材など紙以外に文字を書くときや、製図など精密なものを書くときに適している。いっぽう、芯が柔らかい鉛筆は手にかかる負担が少なく、濃淡が表現しやすい。長時間筆記する場合や、デッサン用には柔らかい鉛筆を選ぼう。
4. 子供におすすめの鉛筆の硬さ

筆記用具として鉛筆の使用が推奨されている小学校は多い。これは、鉛筆がシャーペンと比べて硬さがあるため折れにくく、濃淡が表現できることが理由だ。文字の練習を始めたばかりの子どもは筆圧のコントロールが難しいが、鉛筆は力を入れすぎても芯が折れにくくすぐに壊れない。また、力加減によって濃淡が変わるので力の入れ方を学びやすい。
学年によって鉛筆の種類を変えよう
小学校低学年では、学校から鉛筆の種類を指定されることもある。以前はHBの鉛筆が主流だったが、最近では2Bを指定する学校も多い。HBよりも2Bの方が柔らかく色が濃いのが特徴だ。基本的には指定された硬さを用意すればいいが、筆圧に不安がある場合は2Bを選ぶといいだろう。
小学校中学年から高学年になると筆圧のコントロールを覚え、個人差もでてくる。筆圧が強い場合はHBやFなど硬めの鉛筆、筆圧が弱い場合はBや2Bなど柔らかめの鉛筆が使いやすいだろう。しかし、学年があがると書く文字のサイズも小さくなってくる。硬い鉛筆の方が細かい字は書きやすいので、ある程度幅広い種類を試し、本人が書きやすいと感じる硬さのものを選ぼう。
小学校中学年から高学年になると筆圧のコントロールを覚え、個人差もでてくる。筆圧が強い場合はHBやFなど硬めの鉛筆、筆圧が弱い場合はBや2Bなど柔らかめの鉛筆が使いやすいだろう。しかし、学年があがると書く文字のサイズも小さくなってくる。硬い鉛筆の方が細かい字は書きやすいので、ある程度幅広い種類を試し、本人が書きやすいと感じる硬さのものを選ぼう。
結論
今回は鉛筆の硬さや濃さなどの種類について紹介した。鉛筆が17種類もあるということを知らなかった方も多いのではないだろうか?鉛筆は小さな子どもから大人までが使う、身近な筆記用具である。より快適に文字を書くためには、用途に合わせた鉛筆選びが重要だ。今回の記事を参考にして、さまざまな硬さや濃さの鉛筆を使いこなしてもらいたい。