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床下エアコンで寒い冬も快適に過ごせる?メリットやデメリットを紹介

床下エアコンで寒い冬も快適に過ごせる?メリットやデメリットを紹介

投稿者:ライター 宗形ミナ (むなかたみな)

鉛筆アイコン 2021年11月24日

1台付けるだけで、家全体を暖められるという「床下エアコン」。最近、導入している家庭も増えていることから、興味を持っている方もいるかもしれない。しかし、導入する際には、メリット・デメリットの両方を把握しておかないと、後悔する可能性もある。この記事では、床下エアコンの利点や欠点を解説する。使い方のコツや手入れ方法もあわせて紹介するため、参考にしてほしい。

  

1. 床下エアコンとは

床下エアコンが実際どんなものか知らない方もいるだろう。ここでは、床下エアコンについて簡単に解説する。

床下エアコンとは、床下に設置するエアコンのことだ。設置するエアコンは特殊なものではなく、普段使っているものと同じである。

床下エアコンが通常のものと大きく違うのは、室内の暖まり方だ。エアコンを使っている際、上半身は暖かいのに足が冷たいと感じたことはないだろうか。これは、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ溜まるという熱の伝わり方が関係している。

この熱の伝わり方を上手に活用した方法が「床下エアコン」だ。床下エアコンの設置時には、床や床近くの段差部分に吹き出し口を作る。そして床下から上昇してきた暖かい空気は、この吹き出し口から室内に流れ込むようになるのだ。そのため、室内をムラなく暖められることにつながる。

2. 床下エアコンのメリット

床下エアコンで、室内をムラなく暖められることはすでにお伝えした。しかし、床下エアコンには通常のエアコンでは得られない利点が、ほかにもいくつかある。ここでは、床下エアコンのメリットを説明する。

こだわりの空間を実現できる

部屋のインテリアをこだわりたい方にとって、無機質な印象を受けるエアコンは悩みの種だろう。しかし、床下エアコンにすれば見えなくなる。そのため、部屋を自身が望むこだわりの空間へと変化させられる。

室内どこでも快適に過ごせる

通常のエアコンは、使用している部屋以外を暖めることはできない。そのため、廊下・脱衣所・トイレなどで、寒さに震えた経験もあるだろう。しかし、床下エアコンにすれば、床下からの暖かい空気が吹き出し口から全体に伝わるため、家中どこにいても快適に過ごせるようになる。また、室内の急激な温度差が原因でおこる、ヒートショックの予防にもなる。

風に直接当たらなくなる

エアコンの使用中、乾燥が気になったり、身体の調子が悪くなったりした経験はないだろうか。これはエアコンの風に直接当たることが原因とされている。床下エアコンでは、暖かい空気は下から伝わってくるため、直接風に当たることはない。そのため、この問題は床下エアコンの導入によって解決できるといえる。

3. 床下エアコンのデメリット

床下エアコンにはメリットが多々あるが、一方でデメリットも存在している。ここでは、床下エアコンのデメリットを紹介する。導入を考えている方は、しっかりチェックしてほしい。

冷房には向いていない

床下エアコンを検討している方のなかには、通常のエアコンと同じように冷暖房両方とも使えると思っている方がいるかもしれない。結論からいうと、暖房器具としては最適だが、冷房器具には向いていない。なぜなら、先ほども触れたように、冷たい空気は下に溜まるからである。冷房として利用しても冷気は部屋に伝わりづらいため、夏場には他の冷房器具を使用する必要があるといえる。

シロアリ被害を受ける可能性がある

床下エアコンを設置すると、シロアリ被害を受けやすくなる。これは、基礎に使用する断熱材が原因と考えられている。床下エアコンの設置時には、基礎を断熱加工する。これは、床下から熱が逃げないようにするためのものだが、その一方でシロアリの住みやすい環境もできあがってしまうのだ。床下エアコンの設置後はシロアリ被害を受けやすくなるため、被害を受けていないかどうか定期的に確認しよう。

設置場所を間違えると全体が暖まらない

床下エアコンは、1台設置するだけで家全体が暖かくなるのがメリットだが、設置場所を間違えると暖かい空気が全体に行き渡らず、電気代ばかりかかることになってしまう。実際、床下エアコンを設置したが、設置場所を失敗したため全体が暖まらないという声もある。そのため、床下エアコンの設置は、信用できるリフォーム業者に依頼するのが大切だ。

4. 床下エアコンの使い方のコツ

床下エアコンを利用する際、ちょっとしたことを行うだけで電気代を節約できる。ここからは、電気代を安く抑えるための床下エアコンの使い方を解説する。

日光が入るようにしておく

床下エアコンを設置したのであれば、基礎断熱になっているはずだ。基礎断熱がしてあれば、床は冷えにくいため日光だけで過ごせる日があるかもしれない。そのため、部屋に日光が入るようにしておこう。

温度は許せる範囲で低めに設定する

エアコンを冬場に利用する際は、設定温度を低めにした方が電気代を節約できる。そのため、設定温度は許せる限り低めにし、多少の寒さは厚着などをして対処するとよいだろう。

オンオフを少なくする

エアコンは立ち上がりの際に、一番電力を使う。そのため、電源をつけたり消したりしていると、電気代が高くなるのだ。床下エアコンを利用する際は、なるべくオンオフを少なくすることが大切だ。

5. 床下エアコンのお手入れ方法

床下エアコンは床下に設置してあるため「手入れが面倒臭そう」と思う方もいるかもしれない。しかし、実際はとても簡単である。ここからは、床下エアコンの手入れ方法を解説する。

床下エアコンの手入れに必要な道具は、基本的に掃除機のみだ。手入れする場所は「エアコン本体」と「吹き出し口」の2箇所である。順に方法をみていこう。

エアコン本体

1.エアコン本体に付いているホコリを掃除機で吸引する
2.エアコンからフィルターを外す
3.フィルターに付いているホコリを掃除機で吸引する

上記を行うだけで手入れは終了である。エアコン本体は、2週間に1回程度を目安に掃除をしよう。フィルターの汚れがひどい場合は、ぬるま湯をはったバケツに中性洗剤を入れて、その中でフィルターをすすぎながら汚れを落とすとよい。汚れが落ちたら、陰干しでよく乾かしてからセットしなおせばOKだ。

吹き出し口

1.吹き出し口の下にあるフィルターを外す
2.フィルターに溜まっているゴミを掃除機で吸引する

吹き出し口は、通風するための場所だ。ゴミが詰まってしまうと故障の原因となるため、こまめに手入れを行おう。フィルターの汚れがひどい場合は、エアコンの場合と同様に中性洗剤を入れたぬるま湯ですすいで落とそう。

結論

床下エアコンには、室内全体を暖められるという大きなメリットがある。しかし、冷房としては使いものにならなかったり、設置場所を間違えると全体が暖まらなくなったりするなど、デメリットもある。床下エアコンの導入は、メリットだけでなくデメリットもしっかり押さえたうえで検討しよう。
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  • 公開日:

    2020年10月14日

  • 更新日:

    2021年11月24日

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