目次
- バッグが一定の箇所(腰や背中)に触れている
- 満員電車などで擦れ合っている
- 腕を振るときに脇と袖が擦れる
- 洗濯したり脱ぎ着したりする際に衣類同士が擦れ合う など
- アクリル
- ポリエステル
- 毛(ウール)
- カシミヤ
- アンゴラ
- コートをアイロン台などの平らなところに置く
- 毛玉にブラシを当てて、なでるように取り除く
- コートをアイロン台などの平らなところに置く
- 毛玉の根元ではなく「玉」の部分にそっと刃を当て、優しくなでるように取り除く
- コートをアイロン台などの平らなところに置くか、ハンガーにかける
- 毛玉に本体を当ててなでるように取り除く
- コートをアイロン台などの平らなところに置く
- スポンジの不繊布研磨材の部分(硬い部分)を毛玉に当て、円を描くように動かす
1. コートに毛玉ができる原因

そもそも、なぜコートに毛玉ができてしまうのだろうか。原因を知ることは予防にもつながる。まずは基本的なところを確認していこう。
摩擦により繊維が毛羽立つことが主な原因
一例だが、このような場面でコートが擦れ合うことにより、繊維が毛羽立って絡まり毛玉となる。日常生活の中で自然にできてしまうため防ぎようはないが、原因を知れば少しでも毛玉がつかないように意識することは可能だ。
毛玉のできやすさはコートの素材によっても変わる
【毛玉ができやすい素材】
合成繊維は強い繊維であるため、しっかり表面に留まり毛玉になってしまう。
【毛玉ができにくい素材】
動物性繊維から作られるコートは毛玉ができても表面に留まらず、自然に落ちることが多い。したがって毛玉ができにくいとはいえないが留まりにくい素材ということがいえる。
混紡糸によるコートも毛玉ができやすい
アクリルと綿、ポリエステルと毛(ウール)など、混紡糸で作られたコートは毛玉ができやすい。毛玉を防ぐためには、こまめなお手入れが効果的だ。
2. コートの毛玉を取る方法5選

できてしまったコートの毛玉を取る方法を紹介していこう。
ブラシを使ってコートの毛玉を取る方法
ブラシをかける際は、コートの生地を傷めないよう優しく丁寧に作業しよう。できればブラシの毛にもこだわるとよい。金属製より天然素材(猪毛や馬毛など)のほうが繊維に優しく、素材を傷めるリスクも小さい。毛玉取りブラシは、バッグと擦れてできた肩や背中など、広範囲の毛玉を落とすのにとくに適している。
【ブラシを使うメリット・デメリット】
大切なコートに穴をあける心配がない、小さい毛玉でも簡単に取れるといったところはメリットだ。電源が不要でいつでもお手入れができるのも魅力だろう。ただし電動毛玉取り器に比べ、処理に時間がかかるといった点はデメリットになりうる。
カミソリを使ってコートの毛玉を取る方法
コートの生地を傷めないように毛玉の根元部分ではなく毛玉部分をそっと触れる感覚で処理しよう。カミソリはブラシのように広範囲の毛玉を取るのではなく、袖や脇などの目立つ箇所を部分的にキレイにしたい方におすすめだ。
【カミソリを使うメリット・デメリット】
手軽にできる点、狭い範囲の毛玉を取りやすい点などがメリットとして挙げられる。一方、毛玉の根元から取り除こうとすると繊維を傷めるおそれがあるため、慎重な作業が求められる点はデメリット(というよりもリスク)になってくるだろう。
電動毛玉取り器を使ってコートの毛玉を取る方法
早く確実にコートの毛玉を取りたい方には電動毛玉取り器がおすすめだ。生地を傷めないよう工夫された商品も登場しているのでぜひチェックしておこう。コード式や電池式、充電式があるので、使い勝手に合う商品を見つけてほしい。
【電動毛玉取り器を使うメリット・デメリット】
とにかく手軽で時短につながる点、ブラシやカミソリよりキレイに取りやすい点などがメリットだ。カミソリのように繊維を傷めるといったリスクもほとんどない。デメリットといえば電源(電池や充電)が必要な点、購入コストがかかる点などがあるが、さほど大きなデメリットにはならないだろう。
スポンジを使ってコートの毛玉を取る方法
カミソリでは不安という方は、スポンジで試してみよう。円を描くようにスポンジを動かすことにより、不織布研磨剤に毛玉が絡みついて取り除けるというわけだ。
【スポンジを使うメリット・デメリット】
手軽に試せる点や、カミソリのように繊維を傷つけるおそれがない点などはメリットになる。一方で、不織布研磨剤によりどうしても繊維が毛羽立ってしまうため、やり方によっては悪化するおそれもある。最後にスチームアイロンを当てて繊維を落ち着かせるといったひと手間を加えよう。
クリーニング店でコートの毛玉を取ってもらう方法もある
店舗にもよるが、クリーニング店の中には毛玉取りのオプションを用意しているところもある。自宅の近所や会社の近くなどにそうしたクリーニング店があれば、頼んでみるのも手だろう。基本的には数百円程度なのでコストも心配ないし、何よりプロに任せられるという安心感もある。
3. コートに毛玉ができるのを防ぐには?

コートにはどうしても毛玉がつきやすいのだが、日々のちょっとした心がけで毛玉を防ぐ、あるいは減らすことは可能だ。たとえば次のようなことを実践してみよう。
同じコートを連日続けて着ない
同じコートを毎日着続けると、その分だけ摩擦が頻繁に起こり毛玉ができやすくなる。コートは複数用意し、2〜3日など間をあけてローテーションで着るのが理想的だ。
着用したあとは必ずブラシをかける
着用したコートはその日のうちにブラッシングしよう。ブラシをかけてコートに溜まった静電気やホコリを取り除くことで、毛玉をできにくくするのだ。
繊維保護剤を使用する
繊維保護剤とは、摩擦などから衣類を守るためのものである。毛玉防止はもちろん、ホコリがつくのを防いだり静電気を防止したりする効果もある。通常は洗濯時に洗剤と混ぜて使用するが、コートの場合はご家庭で洗うことが難しい場合もあるため、希釈してスプレーにしたり浸け置きしたりする方法がおすすめだ。
毛玉防止スプレーを吹きつけておく
毛玉防止スプレーというアイテムも販売されている。文字通り毛玉を防ぐスプレーで、衣類をコーティングして毛玉を発生しにくくしてくれるという便利なシロモノである。見つけた際はぜひ一度使用してみて、効果を確かめてみるとよいだろう。
4. コートの毛玉を取りすぎると生地が痩せる?

コートにできてしまった毛玉をそのまま放置するのは、だらしない印象を与えてしまうおそれがあるため避けたいところだ。だが毛玉はそもそもそのコートの繊維である。このことからも、極端かもしれないが毛玉を取るほどコートの繊維が減り、痩せていってしまうということになる。すでにできてしまった毛玉は仕方ないが、キレイに取り除いたあとはぜひ、毛玉が再発しないような取り扱いを心がけよう。
結論
コートにはどうしても毛玉ができやすい。厄介だがそのままにしておくのもNGだ。見つけ次第取り除くことはもちろんだが、日頃からブラシをかけたり連続して着ないようにしたりなど、毛玉をできにくくする工夫も取り入れよう。