1. 台風時は傘をささないほうがいい?

台風で強風が吹いているときに傘をさすと、さまざまな危険が起こり得る。たとえば傘が顔に当たってケガをしたり、強風にあおられ体が引っ張られて車道に飛び出してしまったりすることもあるかもしれない。ほかにも傘が壊れてケガをする、傘が丸ごと飛ばされて人にぶつかり事故を起こすなど、他人に危害を加えるおそれもある。
台風の風はどれくらい激しいのか
そもそも台風とは、10分間平均での最大風速が17.2m/s以上の低気圧のことを指す(※1)。台風時は傘などのものが飛ばされるほど激しい風が吹く、極めて危険な状態になりやすい。
気象庁のホームページ(※2)によると、平均風速10~15m/sですでに傘がさせなくなるようだ。平均風速15~20m/sでは風に向かって歩けなくなり、転倒する方も出る。平均風速が20m/sを超えると、何かにつかまらないと立っていられない状況になるという。つまり、台風時の暴風下では傘は危険どころか、そもそも役に立たないと思っていいだろう。
気象庁のホームページ(※2)によると、平均風速10~15m/sですでに傘がさせなくなるようだ。平均風速15~20m/sでは風に向かって歩けなくなり、転倒する方も出る。平均風速が20m/sを超えると、何かにつかまらないと立っていられない状況になるという。つまり、台風時の暴風下では傘は危険どころか、そもそも役に立たないと思っていいだろう。
2. 台風時は傘よりカッパがおすすめ

台風時は傘が役に立たない状況のため、雨風を防ぐにはカッパやレインコートがおすすめだ。着用すると、両手が自由に使えるうえ、服もぬれないというメリットがある。傘のようにあおられたり飛ばされたりする心配もないので、台風時も使いやすいだろう。
また、傘をさしながら自転車に乗るのは道路交通法違反となる。道路交通法第71条第6号(※3)で定められた「運転者の遵守事項」に抵触するので、台風時以外の雨の日にやむを得ず自転車に乗る際は、傘ではなくカッパを着用するといい。
とはいえ、カッパはバッグなどに入れて持ち歩くのが不便だという声もあるかもしれない。できれば軽量かつコンパクトで、バッグの中にしまいやすいものを選ぶといいだろう。
また、傘をさしながら自転車に乗るのは道路交通法違反となる。道路交通法第71条第6号(※3)で定められた「運転者の遵守事項」に抵触するので、台風時以外の雨の日にやむを得ず自転車に乗る際は、傘ではなくカッパを着用するといい。
とはいえ、カッパはバッグなどに入れて持ち歩くのが不便だという声もあるかもしれない。できれば軽量かつコンパクトで、バッグの中にしまいやすいものを選ぶといいだろう。
3. 台風でも壊れない耐風傘とは?

ぬれたカッパを干す場所がないなど、どうしても傘を使いたい場合は、台風でも壊れにくい耐風傘を使ってみてはいかがだろうか。耐風傘には折りたたみタイプや自動開閉タイプなど複数の種類がある。以下では台風の日にも役立つ耐風傘の種類や選び方のポイントを紹介しよう。
折りたたみタイプ
折りたたみタイプの耐風傘は、バッグに入れて簡単に持ち運びでき利便性が高い。軽量・コンパクトながら風に強い構造を実現しており、風速15m/sなどの強風にも耐えられるものが多い。
自動開閉タイプ
このタイプは強風で傘が裏返っても、ボタンを押せば元の形に戻る。傘の開閉もボタンでできるため便利だろう。中には折りたたみできるタイプもあり、持ち運びもしやすい。
耐えられる風速を確認しよう
どのくらいの風速まで耐えられるかは、耐風傘によって異なる。風速15m/sまで耐性があるものや風速31m/sまで耐えられるものなど幅広くあるため、台風時にどの程度まで使えるのかチェックしておこう。
4. 台風時の上手な傘のさし方

台風で強風が吹いているときは傘をささないのが鉄則だ。しかし、台風時にもしやむを得ず傘をささなくてはならない状況になったら、せめて飛ばされにくく、ぬれにくいさし方を実行するといい。
台風時も上手に傘をさすポイントは、進行方向に向け傘を10~15度程度傾けることだ。体は傘の中心に入れ、小さな歩幅でかかとから着地するように歩くと水や泥が跳ねにくくなる。なお、平均風速10~15m/s以上の強風では傘がさせなくなるため、このさし方は風速がそれ以下の場合にしよう。
台風時も上手に傘をさすポイントは、進行方向に向け傘を10~15度程度傾けることだ。体は傘の中心に入れ、小さな歩幅でかかとから着地するように歩くと水や泥が跳ねにくくなる。なお、平均風速10~15m/s以上の強風では傘がさせなくなるため、このさし方は風速がそれ以下の場合にしよう。
結論
台風の日は傘をさすと危険なため、カッパを着用するといい。最近はオシャレなカッパやレインコートも多いので、通勤時や外出時に使えそうなものを1着買っておくのがおすすめだ。中にはある程度の強風でも壊れにくい耐風傘もあるので、雨対策に役立ててほしい。
(参考文献)
※1出典:気象庁「台風とは」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-1.html
※2出典:気象庁「風の強さと吹き方」
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html
※3出典:総務省行政管理局 電子政府の総合窓口(e-Gov)「道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)」
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000105#659
※1出典:気象庁「台風とは」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-1.html
※2出典:気象庁「風の強さと吹き方」
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html
※3出典:総務省行政管理局 電子政府の総合窓口(e-Gov)「道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)」
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000105#659