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行書とは?書き方のコツと練習方法、楷書・草書などとの違いも解説!

行書とは?書き方のコツと練習方法、楷書・草書などとの違いも解説!

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年8月 6日

行書(ぎょうしょ)とは漢字の書体のひとつだ。流れるような美しさが特徴で、日常のさまざまなシーンで役立つ。この記事では、行書の書き方やボールペンや習字で美しく描くコツを紹介する。楷書(かいしょ)や草書(そうしょ)との違いや練習方法、行書体のフォントに変換する方法など、知っておきたい知識と併せてまとめた。

  

1. 行書とは

まずは行書の基礎知識を解説する。行書の特徴と併せて紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

行書とは

行書とは、楷書や草書があるなかで最も実用性の高い書体とされている。これは行書には、楷書より書きやすく、草書よりも読みやすいという利点があるためだ。日常で触れる機会が多いので、行書の特徴や書き方のコツを知っておくと普段の生活からビジネスシーンまで役立つだろう。

行書の5つの特徴

  • 構成する点と線が曲線的
  • 構成する点と線が連続するケースがある
  • 書き順が変化することがある
  • 構成する点と線を省略するケースがある
  • 止めや跳ねなど最後の動作が変化するケースがある
このように、ややくずして書くのが行書の特徴だ。流れるような美しさと実用性を両立できるのが魅力。自由な表現が可能だが、くずしすぎには注意が必要だ。

2. 行書と楷書、草書との違いは?

行書は楷書と草書の中間とされている書体だ。違いをチェックすることで、行書の書き方の参考になる。

楷書や草書との違いは?

楷書は構成する点と線がハッキリとしている。一点一画を正確に書く書体で、真書や正書ともいう。行書は楷書よりくずして書き、楷書と書き順が逆転する、点画が曲線的で丸みがある、止め・跳ね・はらいなどが変化するといった違いがある。

草書は行書をさらにくずしたような見た目の書体だ。より曲線が多く流動的で、点と線が省略されている。味わいはあるが、簡略化されているため楷書や行書と比較して読みにくい。楷書より柔らかさがあり、草書よりも読みやすい行書は、バランスがよい書体といえるだろう。

書体はほかにもある

漢字の書体は行書や楷書、草書のほかにもある。篆書(てんしょ)は最も古いとされている書体だ。パスポートの表紙や印鑑などに使われる。そして隷書(れいしょ)は篆書を簡略化した書体。紙幣や新聞の題字などに使用されている。

3. 行書の書き方を身につけたほうがよい理由

行書はさまざまなシーンで活躍する。書き方を身につけたほうがよい理由を説明しよう。

日常のいろいろなシーンで役に立つ

行書の書き方をマスターすると、日常のちょっとしたシーンで役立つ。行書は速く書くことを目的としているため、無駄なくスラスラ書くことができる点がメリットだ。誰が見ても読みやすい字の形をしているので、走り書きで議事録をメモするなどビジネスシーンで役に立つ場面が多いだろう。

また行書は柔らかく流れるような曲線が美しいため、1文になったときに見栄えがする。ご祝儀袋やお礼状、履歴書の作成などの際には特にキレイな字が書けてよかったと感じるだろう。ほかにも、相手に知的な印象を持ってもらえるというように、思わぬメリットが期待できるかもしれない。

4. 行書の書き方と美しく書くためのコツ

行書の基本的な書き方をまとめた。ボールペンや習字で美しく書くコツも紹介するので、ぜひ実践してほしい。文字を構成する点と線(点画)を意識するのがポイントだ。

偏の点画は省略する

いしへん・いとへん・うまへん・きへん・ぎょうにんべん・あしへんなど、へんの点画を省略する文字がある。うまへんであれば点を省略し、きへんなら左はらいと右止めを一筆で書くなど、行書には行書特有の形があることを知っておこう。くさかんむりやたけかんむり、れんが(れっか)など、基本的な部首の書き方を覚えておくのがおすすめだ。

点画の「つながり」を線で書く

「三」や「川」という漢字であれば、二画目の線の終わりから三画目の始めの点までを見える線で書く。行書は字のつながりを意識して筆を動かすことが大切だとされている。例えば「月」という字のように画数が増えていく場合でも、この規則に従って書けばよい。

角を丸くする

「西」「田」「目」などの角ばった漢字は、角に丸みを持たせて書く。ただし、全体的に丸くしすぎると、流れが悪くなるので書き方には注意が必要だ。適度な丸みと流れを意識しよう。

細い線は楷書体より短めにする

一点一画を正確に書く楷書体から学んで、少しずつ変化させるのが行書が上達するコツだ。跳ねやはらいなど、線が細くなる部分は、楷書体より短くすると見栄えがよくなる。

全体的に柔らかみを持たせる

漢字全体に柔らかみを持たせよう。流れを意識するのが書き方のポイントだ。ただし、くずしすぎると読みにくくなるので注意してほしい。

二点画以上を一筆で続けて書く

二点画以上を筆を離さず続けて書く。「下」という漢字なら一画目と二画目、「春」は二画目と三画目をつなげてみよう。

実線でない線は力を抜いて書く

文字のつながりを一筆で書く行書では、実線以外の線は力を抜いて書く。例えば一画目と二画目をつなげる場合、一画目に力を入れて、二画目に入るまでに力を抜こう。このようにメリハリをつけることで自然な行書になる。

5. 行書のようなひらがなの書き方と美しく書くためのコツ

漢字を行書で書く場合は、ひらがなの書き方にもコツが必要だ。文字を構成する点と線(点画)と強弱、スピードを意識して書こう。

点画をつなげて書く

「あ・お・せ・ね・と・り」などは、終わりの点から次の書き始めの点にかけて見えるようにつなげて書く。

楷書より線をやや短めにする

「た・に・い・こ」は、楷書より少し線を短くすると見栄えがよくなる。

やさしい曲線を意識する

「ま・な・そ・し・は」は、線の形をやさしい曲線に変える。

点画を省略する

「と・も・れ・わ」などは、字の流れを意識して点画を省略する。

線に柔らかみを持たせる

「お・す・せ」は柔らかみのある線で書く。特に「お・す」などの楷書では三角に書く箇所は、行書では丸くやさしい線で書くのがポイントだ。

6. 行書の書き方を身につけるための練習方法

行書の書き方をマスターするには練習が必要になる。3つの方法を紹介するので、自分に合ったやり方を選んでほしい。

お手本を見て反復練習をする

行書の書き方には一定の規則があるので、お手本を見て何度も書き、腕に覚えさせることが基本である。お手本は書店や100均でも販売されているテキストを使用すると取り組みやすい。

ボールペン字講座を受講する

通信のボールペン字講座は、課題を提出し先生が添削して返送してくれるというもの。プロが添削してくれるので、自分では気づけない書き方の癖が分かるのがメリットだ。自ら計画的に進められる人に適した方法といえる。

書道教室に通うのもおすすめ

昨今の美文字ブームもあり、大人の書道と題して社会人向けの書道教室もたくさんある。その場で先生に質問できる、目の前で筆の動かし方を確認できるなどメリットも多い。行書を早く上達したい方には最もおすすめな方法だ。

7. 行書体(フォント)への変換ソフトや変換ツールも便利

行書体の文章を作成したいなら、フォントをダウンロードしよう。変換ソフトや変換ツールを使い、書き方のお手本として活用するのもおすすめだ。

変換ソフトや変換ツールも数多くある

行書体のフォントをパソコンにインストールすれば、ワードなどにも追加できる。同じ行書体でも種類はさまざまだ。無料でダウンロードできる行書体のフォントもあるので、ぜひチェックしてほしい。

好きな漢字を入力するだけで、行書体のフォントを見本として表示してくれる変換ソフトや変換ツールも便利だ。名前や会社名などをプリントしてお手本にすれば、練習に役立てられるだろう。

8. 行書の書き方をマスターして日常に仕事に役立てよう

行書は流れるような美しさが魅力の書体だ。正確に書く行書と、点と線が省略された草書の中間とされている。適度に簡略化しているため素早く書くことができ、読みやすいのが特徴だ。

短時間で見栄えよく書けるのでビジネスシーンなどでも役立つ。紹介した書き方やコツをチェックして、ぜひマスターしてほしい。お手本を見て反復練習したり、ボールペン字講座を受講したりと、自分に合った方法を選ぼう。

結論

基本的な書き方を覚えれば、美しい行書が書けるようになる。つながりを意識したり、角を丸くしたりと、コツをチェックしておこう。文章全体の調和のために、行書のようなひらがなの書き方と併せて学んでおきたい。変換ソフトや変換ツールを活用して、見本をプリントするのもおすすめだ。
  • 公開日:

    2020年10月28日

  • 更新日:

    2021年8月 6日

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