1. お彼岸の由来と漢字

お彼岸の由来
「お彼岸」という言葉は、仏教用語から由来している。サンスクリット語由来の仏教用語の意味を訳すと「至彼岸」となる。「至彼岸」の語源は、「パーラミター」というサンスクリット語を漢字に直した「波羅蜜多」である。ちなみに波羅蜜多は完成するという意味で、悟りの境地へいたるまでにはさまざまな修行をこえることを指している。苦悩や迷いのあるこの世を「此岸」と呼び、迷いのない仏の世界を「彼岸」と呼ぶ。悟りの境地である彼岸へとたどり着くという意味で「至彼岸」と訳されたのだ。これがお彼岸の由来である。
お彼岸の時期
お彼岸は年2回あり、それぞれ春分の日と秋分の日をはさむ時期と決められている。その理由は、春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じになるため、あの世との距離が最も近くなる日と考えられたからだ。そのためお彼岸の目的には、お彼岸の時期にお墓参りや先祖供養をして自然や祖先に感謝の意をあらわすことや、自分を振り返って正すことが含まれている。
2. お彼岸におはぎを供える理由

お彼岸には欠かせないものが「おはぎ」だ。つぶあんやこしあんで作られるおはぎは「ぼたもち」とも呼ばれ、お彼岸にはスーパーで一斉に売られているのを目にするだろう。古来、小豆には魔よけの力があると信じられていた。もち米に五穀豊穣の願いを、小豆に魔よけの意味を込め、おはぎやぼたもちを作ってお彼岸にお供えするようになったのである。
ここでひとつ豆知識を。おはぎとぼたもち、呼び名が違う理由を知っているだろうか?これは、春に咲く牡丹の花にちなんで「ぼたもち」、秋に咲く萩の花にちなんで「おはぎ」と、季節で呼び名がかわっているためである。なので、春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶのが正しい呼び方である。
ここでひとつ豆知識を。おはぎとぼたもち、呼び名が違う理由を知っているだろうか?これは、春に咲く牡丹の花にちなんで「ぼたもち」、秋に咲く萩の花にちなんで「おはぎ」と、季節で呼び名がかわっているためである。なので、春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶのが正しい呼び方である。
3. 子どもにもわかりやすくお彼岸の意味を説明しよう

子どもにお彼岸の意味を聞かれた時に、わかりやすく説明できるようにしておこう。基本的には、次のポイントを押さえて意味を説明すればよいだろう。
- 普段自分たちが生きているこの世と、亡くなった先祖がいるあの世があり、その間には川が流れていること。(岸の意味)
- お彼岸の時期にはこの世とあの世が近くなるとされていること。
- 先祖に感謝をする意味でお墓参りやお供えをすること。
- 日頃の自分のおこないを振り返って考えるきっかけにすること。
子どもには少しかたくるしい内容かもしれないが、馴染みのあるおはぎやぼたもちの豆知識を併せて紹介して子ども心をつかんでみよう。
結論
「お彼岸」の意味や由来について解説を行ったがいかがだっただろうか。お彼岸には欠かせない「おはぎ」の豆知識も把握し、堪能してみてほしい。