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転倒防止用金具に効果はある?正しい取り付け方とおすすめ3選

転倒防止用金具に効果はある?正しい取り付け方とおすすめ3選

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

2020年11月27日

家にいて地震に見舞われたとき、本当に怖いのは家具の下敷きになることだという。実際、阪神・淡路大震災では約半数の人々が家具の転倒・落下でケガをしている(※1)。家具の転倒を防ぐには、転倒防止用金具が有効とされている。しかし、正しい取り付け方をしなければ、効果も期待できない。転倒防止用金具の種類や正しい取り付け方を紹介しよう。

  
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1. 転倒防止用金具の効果とは?

地震のときに家具が転倒しないようにするためのアイテムはいろいろある。その中でも転倒防止用金具は効果が高いと推奨されている。

転倒防止用金具のメリット

阪神・淡路大地震で家屋内でケガをした人の46%が家具の転倒や落下によるものだった。家具が転倒することで「下敷きになってしまう」「避難経路がふさがれてしまう」「破損したガラスでケガをしてしまう」といった被害が報告されている。この調査結果から、地震対策として家具の転倒防止対策をしておくことがいかに重要であるかがわかる。家具の転倒防止対策として、最も効果が大きいのがL字型金具だ。効果だけでなく、安価に取り付けられる。

転倒防止用金具のデメリット

転倒防止用グッズとしてL字型金具は効果があると推奨されながらも、なかなか普及しないという。原因のひとつが「壁や家具に傷を付けるから」という理由だ。

L字型金具は、ネジやクギで金具を固定する必要がある。壁に穴を開けることが許されていない賃貸住宅では使えないことになる。また、持ち家で金具を取り付ける場合でも、場所によってはネジが効かずに効果が出ないこともある。

このように転倒防止用のL字金具はハードルが高い面があり、なかなか一般に浸透していないのが実情だ。

2. 転倒防止用金具の種類

L字型金具

英語のLの形をした金具だ。両方の面に開いた穴にネジ、またはクギを通して家具と壁を固定。地震などによる転倒防止に効果がある。

2段分離家具連結金具

食器棚やチェストなど大きな家具が上下に積み上げられている、あるいは左右に並べて設置されているような家具のことを「2段分離家具」という。この2つのパーツを連結して、転倒防止の効果を発揮するのが2段分離家具連結金具だ。「平金具」「シートタイプ」「かんぬきタイプ」といった種類がある。

ベルト式金具

家具と壁に金具を取り付け、ベルトを通して固定する転倒防止用金具だ。家具と壁の心材に距離があってもベルトの長さを調整できるので、固定ができるという特徴がある。

3. 転倒防止用金具の正しい取り付け方

転倒防止用金具は、取り付け方や取り付け位置を間違えると、地震に対して効果がなくなってしまう。正しく取り付けることが大切だ。

壁下地に固定する

転倒防止用金具を取り付ける場所は、壁であればどこでもいいというわけにはいかない。石膏ボードのような軟弱な壁だと、地震の揺れによって簡単にネジが外れてしまう危険性があるからだ。

転倒防止金具を取り付ける位置は、壁下地にある柱・間柱・胴縁にしなければならない。これらの場所を見つけるために簡単な方法として、壁をコツコツとたたいてみることが挙げられる。柱がある場所とない場所では明らかに音が違う。また、ホームセンターには、柱を探す「柱位置センサー」が売られているので利用するのもいいだろう。

L字型金具は下向きに取り付けられるものを

L字型金具は、金具が家具と壁に挟まるように下向きに取り付けられるタイプのものを選ぼう。金具が挟まれる分、地震に対する強度が高まる。上向き、下向き両方とも取り付けられるタイプのL字型金具もあるが、どちらかしか取り付けられない金具もある。仕様書をよく見て購入しよう。

4. 金具以外にも?転倒防止用のアイデア商品3選

一般的な転倒防止用金具といえばネジ式のイメージがあるが、賃貸物件や鉄筋コンクリートのマンションなどでは使えない。そこでネジを使わない、金具以外の転倒防止用のアイデア商品を紹介しよう。

北川工業「スーパータックフィット」

ネジやクギで金具を止めるのではなく、金属製の金具や樹脂製の構造部に粘着力の高い「スーパータックフィット」が付いているため、壁と家具に構造部を押し付けるだけでピタッと簡単に取り付けられる。粘着部分は、自己粘着性という性質をもつため、はがしても糊残りがない。また、洗って乾かせば繰り返し再利用ができるという経済的な転倒防止用アイテムだ。

アイディール「ガムロック」

ネジの代わりに強粘着剤を使用している。この粘着剤は単に家具と壁を接着するだけでなく、粘着剤自体が地震の揺れに対して変形するため、衝撃力を約1/4まで軽減してくれる。ガムロックは、どこから力が加わっても全体に力が分散されるように設計されており、震度7にも耐えられるという実験データもある。信頼できる転倒防止用アイテムだ。

Pro-7 「テレビ用転倒防止ベルトストッパー 」

家庭のテレビも薄型で大型がメインになってきている。大きなテレビは、地震の衝撃でテレビ台から落ちることも珍しくない。地震に備えて、テレビもしっかりと転倒防止策を取っておこう。

テレビ用転倒ベルトストッパーは、設置するときにテレビを持ち上げる必要がなく、テレビの背面に取り付けるだけだ。テレビの大きさは41型から65型まで対応できる。さらに壁掛け式のテレビにも使え、耐用年数も8~10年と長めに設定されている。

結論

地震はいつ起こるかわからない。生活を彩ってくれていた家具も、地震によって凶器に変わる。今すぐにでも家具転倒防止用金具を取り付けて、地震対策をしておこう。家具に合わせて金具の種類を吟味し、正しい取り付け方をすることが大切だ。家族全員で家中の家具をチェックして、危険をできるだけ回避できるようにしよう。
(参考文献)
※1:家具の転倒防止に関する検討委員会「地震による家具の転倒を防ぐには」
https://www.bousaihaku.com/wp/wp-content/uploads/2013/11/kagu2.pdf
  • 更新日:

    2020年11月27日

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