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税込計算の方法は?消費税込み・抜きの簡単な計算式や電卓の使い方も

税込計算の方法は?消費税込み・抜きの簡単な計算式や電卓の使い方も

投稿者:ライター 藤田幸恵 (ふじたゆきえ)

鉛筆アイコン 2021年11月 5日

2019年の消費税増税に伴い、品目によって10%、もしくは8%の消費税がかかるようになった。複数の税率の消費税が適用されているため、税込計算しようにも複雑でよく分からないという方も多いはずだ。そこで、税込計算を簡単に行う方法や便利なアプリや電卓の機能について紹介する。

  

1. 税込計算の方法の前にまずは用語を整理しよう

消費税を入れた金額を計算しようとすると、数字が細かくなる。このため、途端に苦手意識を持つ方も多いのではないだろうか?これから税込計算について解説するが、その前にまずは消費税関連の用語を理解しておこう。

税込価格、税抜価格とは?

税込価格とは消費税が含まれた金額のことである。一方の税抜価格とは、消費税が含まれる前の金額で「本体価格」と呼ばれることもある。つまり、「税込価格=税抜価格+消費税」なのだ。

消費税の「内税」と「外税」の違いは?

消費税の内税・外税というのも、税込か抜きかということを表す言葉である。内税は消費税を内に含んでいるので、税込価格と同じ意味だ。外税は、消費税を含んでいないため税抜価格のことを指す。

2019年10月からの消費税増税に伴う軽減税率とは?

消費税の計算を従来よりも複雑にしているのが、軽減税率である。軽減税率は2019年10月の消費税増税の際に、一部の商品が増税を免れてほかのものよりも税率が低くなったことで生まれた。現在の消費税率は10%だが、次の軽減税率対象品目は従来通り8%のまま据え置きされている。

・定期購読契約している新聞
・学校や介護施設などでの給食費
・テイクアウトした飲食料品(アルコールを除く)

2. 消費税の簡単な計算方法

税込価格や税抜価格からどの程度消費税がかかっているのかを知りたいとき、簡単に計算する方法がある。

消費税は「税抜価格(本体価格)×消費税率」で計算できる

消費税を求めたいときは、「税抜価格×消費税率」で計算しよう。たとえば、税抜価格1,000円の商品を税率10%で購入したときの場合の計算は以下の通りだ。
1,000円×0.1(10%)=100円
つまり、1,000円の商品にかかる消費税は100円で、支払う金額は1,100円になる。

税込価格の「消費税のみ」を求める計算式は?

税抜価格から消費税を求めるよりも、税込価格から消費税を求める方が複雑に感じる方もいらっしゃるかもしれない。だが、次の式さえ分かれば簡単だ。
「税込価格=税抜価格+消費税(税抜価格×消費税率)」なので、「税込価格=税抜価格×(1+消費税率)」となる。これを消費税を求める式に変えると、「消費税額=税込価格×消費税率÷(1+消費税率)」
先ほどと同様に税込価格1,100円の商品を10%の税率で購入した場合を想定すると次の式で求められる。
1,100円×0.1(10%)÷1.1=100円
つまり、100円が消費税額となるのだ。

3. 税込計算の簡単な方法

本体価格から税込計算を簡単にするためには、計算式を覚えるのが1番だ。税率によって計算式は異なるため、それぞれの計算式を紹介する。

税抜価格から税込価格を求める計算式|消費税5パーセントのとき

税込価格を求める方法は、「税込価格=税抜価格+消費税(税抜価格×消費税率)」である。消費税の税率が5%の場合、「税込価格=税抜価格×1.05」で求められる。
税抜価格が1,000円の商品を税率5%で購入する場合の税込計算は次の通りだ。
1,000円×1.05=1,050円

税抜価格から税込価格を求める計算式|消費税8パーセントのとき

税率5%のときと同様に、8%の場合も「税込価格=税抜価格×1.08」で求められる。
税抜価格が1,000円の商品を税率8%で購入する場合の税込計算は次の通りだ。
1,000円×1.08=1,080円

税抜価格から税込価格を求める計算式|消費税10パーセントのとき

消費税率が10%のときは「税込価格=税抜価格×1.1」で求められる。
税抜価格が1,000円の商品を購入する際、税込価格を計算すると次の通りだ。
1,000円×1.1=1,100円

4. 税抜計算の簡単な方法

税込価格から税抜の本体価格を計算する場合も、計算式に当てはめれば簡単に価格を求められる。消費税率別に解説しよう。

税込価格から税抜価格を求める計算式|消費税5パーセントのとき

税込価格から税抜価格を求める計算式は、「税抜価格=税込価格÷(1+消費税率)」である。消費税率5%の場合には、「税込価格÷1.05」と計算すれば税抜価格を求められる。
たとえば、税込価格が1,000円で税率が5%のときは次のように税抜価格を求めよう。
1,000円÷1.05=952.38...円
端数は切り捨てると、本体価格は952円と考えられる。

税込価格から税抜価格を求める計算式|消費税8パーセントのとき

「税抜価格=税込価格÷(1+消費税率)」に当てはめると、消費税率が8%のときは「税込価格÷1.08」で税抜価格を求められる。
たとえば、税込価格が1,000円の場合の税抜価格は次の通りだ。
1,000円÷1.08=925.92...円
端数を切り捨てると、本体価格は925円となる。

税込価格から税抜価格を求める計算式|消費税10パーセントのとき

同様に「税抜価格=税込価格÷(1+消費税率)」に当てはめると、消費税率10%のときは「税込価格÷1.1」で税抜価格を計算できる。
税込で1,000円の商品の本体価格を計算すると、次の通りとなる。
1,000円÷1.1=909.09...円
端数を切り捨てると、本体価格は909円だ。

5. 税込計算する際の「1円未満の端数」はどう取り扱う?

先ほど税込価格から税抜価格を求める計算をしたとき、数字が割り切れず端数が出てしまった。端数は切り捨てて本体価格を出したが、端数の処理をどのようにしたらよいのか疑問を持つ方は多いだろう。1円未満の端数の扱いについて解説する。

切り捨て・四捨五入・切り上げいずれかの扱いになる

税込計算をして1円未満の端数が出たときは、切り捨て・四捨五入・切り上げのいずれかの扱いをすることになる。財務省によると、端数の処理方法は事業者が選択するもので、どちらを選んでもよいそうだ。(※1)

一般消費者に対しては端数を切り捨てる場合が多い

実際の運用がどのようになっているのかというと、一般消費者に対しては端数を切り捨てる場合がほとんどだ。四捨五入や切り上げだと1円多く支払っていると消費者が不満に感じる可能性があるため、切り捨てる事業者が多い。

6. 税込計算が簡単にできるアプリもある

スマホやタブレットをお持ちの方は、税込計算を簡単にできるアプリをダウンロードしてみてはいかがだろうか?価格を入れるだけで税込計算ができるおすすめのアプリを紹介する。

iOSで利用できるアプリ

iPhoneやiPadなどiOSで利用できるアプリのなかで、おすすめのものを紹介しよう。
・「税金++」
こちらは金額を入力するだけで、税率5%・8%・10%の税込計算の結果を出してくれるアプリだ。表示画面が計算機に似ていて、初めての方でも使いやすい。

・「万能電卓:多機能計算機」
こちらは、税込計算だけでなくさまざまな計算を簡単に求めたい方におすすめだ。17種類の計算機をカスタマイズして、割引やローンの計算も行える。単価の計算など商売をする方に便利な機能もある。

AndroidOSで利用できるアプリ

AndroidOSで利用できる、おすすめの税込計算アプリを紹介しよう。
・「割引計算機 - 軽減税率対応!」
こちらは金額を入力すると税込・税抜価格を瞬時に表示してくれアプリだ。税率は8%と10%に対応していて、〇〇%割引にもボタンを押すだけで表示できる。

・「電卓-カシオ式 マルチ計算機」
こちらはカシオの電卓にそっくり表示が人気のアプリだ。税率を自分で登録しておくタイプなので、海外旅行の際などでもその国の税率を入れておけば使える。

7. 電卓で税込計算をする方法は?

税込計算の方法をお伝えしたが、実は電卓にも税込計算機能が付いている場合がある。電卓を使った税込計算の方法を解説する。

税込計算の使い方

電卓で税込計算をする際は、「税抜き価格」を入力し「税込」ボタンを押すだけでOK。もう一度「税込」ボタンを押すと、消費税額のみが表示される仕組みだ。なお、税率の設定方法はカシオやシャープなどメーカーや機種によって違いがあるので、取扱説明書を読んで確認しよう。

パーセント計算の使い方

1.全体の何割かを求める場合
【例:1,000円の30%は?】
1,000×30を入力後、「%」を押す。

2.割引価格を求める場合
【5,000円の30%引きは?】
5,000×30を入力後、「%」「-」を押す。

8. 覚えておきたい電卓の基本的な機能や名称

電卓には税込計算だけでなくさまざまな便利な機能が付いている。電卓を使いこなすために知っておきたい基本的な機能や名称を紹介する。

消去機能

電卓を使いこなすためには、「消去する」機能を理解することが非常に重要だ。直前に行った計算結果が残っていると正しい計算数値が得られないので、確実に消去してから次の計算を始めるように習慣づけておこう。

1.AC(オールクリア/電源ON)
独立メモリー以外を消去するキー。また、電源をONにする場合にも使用する。

2.C(クリア)
表示されている数値だけを消すときに使用するキー。独立メモリーとGTメモリーは消去されない。また、ACはこれまでの計算を全て消去するのに対して、Cはあくまでも「最後に入力した数値だけを消す」ときに使用するキーであることをしっかり押さえておこう。
Cは途中で入力ミスをした際に役立つ機能で、一度「C」を押し、「0」に戻してから入力し直せばそのまま計算を続けられる。

3.MC(メモリークリア)
独立メモリーに記憶されている数字を全て消去するキー。ACと混同しないように気をつけよう。

GT(グランドトータル)

「=」を押して表示された計算結果を自動的に合計し、複数の計算の合計を求めることができる機能。「=」を押すとGTメモリーが機能し、表示画面に「GT」マークが表示される。総合計を出したいときは、「GT」ボタンを押す。

【例:(20×2)+(70×2)-(10-5)=】
1.20×2=40
20×2=を入力すると液晶画面に「GT」と表示される。

2.70×2=140
続けて複数の計算を続ける。

3.10-5=5

4.「GT」175
最後に「GT」キーを押すと1~3の合計が表示される。

なお単純に計算式の合計が知りたいときは「GT」、これまでの計算式を呼び出して他の計算式に入れるといった複雑な計算をする場合は「M」を使用するなど使い方を区別するとよい。

9. 電卓のメモリーキー「M+」「M-」「MRC」の使い方は?

電卓には「M」と付いているキーが並んでいるが、使ったことのないという方も多いだろう。この「メモリーキー」と呼ばれるキーを上手に使う方法を解説する。

メモリーキーの種類と意味

1.M+(メモリープラス)
独立メモリーに計算結果を加える。

2.M-(メモリーマイナス)
独立メモリーから計算結果を引く。

3.MR( メモリーリコール)
独立メモリーに記録されている数値の合計を表示する。

4.MC(メモリークリア)
独立メモリーに記録されている数値を全て消去する。

メモリーキーの使い方

メモリーキーは、「=」を押す代わりに「M+」や「M-」を押して計算するのがポイントだ。

【例1:100×3+50×5=】
1.100×3=300
100×3を入力後、「M+」を押す。
2.50×5=250
同じ作業を繰り返す。
3.「MR」を1回押すと合計結果550が表示される

ちなみにこれをMRを使わずに計算すると、計算結果は1,750となる。メモリー機能を使えばこれまでに計算した答えをいちいちメモして控えておく必要がないので、作業効率が格段にアップすることがお分かりいただけるだろう。また上記の例では、「GT」を使って計算してもよい。

【例2:A(100×3)+B(50×5)+(A+B)×3=】
次に「GT」では対応できない、少し応用した使い方の例を紹介する。上記のようにAとBの合計を呼び出し、他の数字と掛け算する場合は、電卓のメモリー機能「M」の一択になることを覚えておこう。

10. 「税込価格表示」は義務化されたが税込計算の方法は覚えておこう

ご存じの方は多いだろうが、2021年4月より税込価格表示は義務化された。(※2)このため、税込計算の方法を知らなくても問題ないと考える方もいるかもしれないが、軽減税率制度があるので、やはり自分で計算できるほうがよいだろう。たとえば、スーパーで食品を購入したとき、イートインコーナーで食べる場合には税率10%だが、テイクアウトなら税率は8%だ。損をしないように税込計算の方法を知っておこう。

結論

税込計算の方法や簡単に計算結果を出せるアプリ、電卓の使い方などを解説してきた。税込計算は方程式に当てはめるだけで暗算でも計算できる方も多いだろう。だが、税率8%は計算しにくいため、アプリや電卓の使用がおすすめだ。現在は総額表示が義務化されているが、税込計算の方法は知っておいて損はない。子どもから質問されたときのためにも、ぜひ税込計算の方法をおさらいしよう。
(参考文献)
※1出典:財務省「総額表示に関する主な質問」https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/a_001.htm#9

※2出典:財務省「令和3年4月1日より、税込価格の表示(総額表示)が必要になります!」https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/210107leaflet_sougaku.pdf
  • 公開日:

    2020年11月 5日

  • 更新日:

    2021年11月 5日

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