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耐震・免震・制振の意味とは!メリットとデメリットを徹底比較

耐震・免震・制振の意味とは!メリットとデメリットを徹底比較

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

2020年11月 5日

建物の地震対策は耐震と制振、免震にわかれる。それぞれ違いがあるので、災害に備えるための基礎知識として特徴を学んでおこう。この記事では耐震と制振、免震の意味を紹介する。メリットやデメリット、かかるコストと併せて解説するのでぜひ参考にしてほしい。

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1. 耐震・免震・制振の意味とは?その違いを解説

まずは耐震と免震、制振の基礎知識を紹介しよう。それぞれの特徴と違いについて、詳しく解説する。

耐震

耐震には揺れに耐えるという意味がある。建物自体の強度をあげることで、破損や損傷を防ぐ。大地震による建物の倒壊に耐えて、その間に住人が避難することを目的としている。

一般的な日本の住宅に広く採用されており、強度の高い部材を使用したり数量を増したりすることで補強する。強度によって分類でき、建築基準法と同レベルの強さが耐震等級1、建築基準法の1.25倍は耐震等級2、建築基準法の1.5倍なら耐震等級3だ。

免震

免震は地震の揺れを受け流すという意味だ。基礎と建物の間に、ベアリングや積層ゴムといった免震装置を設置する。

建物が浮いた状態になるため、地震が発生したときは地盤だけが動く仕組みだ。地震の揺れを建物に伝えにくく、被害の大幅な軽減が期待できる。

制振

地震の揺れを吸収する構造が制振だ。エネルギーを吸収する制振装置を建物に設置して、地震の揺れを抑制する。地震の揺れによって制振装置が変形することで、破損や損傷のリスクを軽減することが可能だ。

ビルなど高い建物にも導入されており、揺れが大きくなりやすい上の階になるほど高い効果を発揮。耐震工法にプラスすることで、建物の耐久性をアップできる。

2. 耐震・免震・制振のメリットやデメリット

耐震と免震、制振にはそれぞれメリットとデメリットがある。住宅の地震対策を適切に行うために、あらかじめチェックしておこう。

耐震のメリットとデメリット

耐震住宅のメリットは施工費の安さにある。現在は耐震化された住宅が多く、新しく建てる場合は追加料金も発生しない。地盤や建物を選ばず工事も簡単なので、ほとんどのメーカーや施工店で対応しており、リフォームでの補強もできる。

ただし、揺れによるダメージは残るため、複数回の地震で倒壊する可能性がある。揺れは建物に直接伝わるので、家財道具の破損や怪我のリスクもあるだろう。また、建物の上になるほど揺れが大きくなるのもデメリットの一つだ。

免震のメリットとデメリット

免震では地震が発生したときの揺れを大きく軽減できる。建物へのダメージが最小限になるので、繰り返し発生する地震に強く、地震の後でもそのまま住み続けることが可能だ。家財道具の転倒や破損のリスクも低くなる。

対応しているハウスメーカーや施工店が少ないのが免震のデメリットだ。軟弱な地盤だと被害が大きくなるため、設置できない可能性がある。また、土台と建物が分かれているので、台風や津波などの災害には弱い。

制振のメリットとデメリット

揺れを吸収する構造になるので、耐震と比較して揺れへの耐性が高い。免震よりも効果は弱くなるが、繰り返す大きな地震にも対応できる。新築時だけではなく、リフォームのときに追加することも可能だ。

ただし、制振は耐震より導入にコストがかかる。間取りにも制限が発生する可能性があるので注意が必要だ。また、使用する装置によってはメンテナンスが必要になるので、あらかじめチェックしておこう。

3. 耐震・免震・制振にかかるコストは?

耐震と免震、制振についてかかるコストを紹介しよう。免震のメンテナンス費用と併せて解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

それぞれのコストは?

それぞれにかかる費用の目安は以下の通りだ。ただし、必要なコストは建物の条件によって異なるので、見積もりで確認しよう。

・耐震:新築なら本体の費用に含まれる
・免震:350万~600万円
・制振:30~100万円

免震が一番費用が高く、最も安いのは耐震だ。揺れに強くなればなるほど、費用が高くなると考えるとわかりやすい。地震対策と費用のバランスを考えるなら、真ん中の制振がおすすめだ。

新築の耐震は基本的に無料だが、リフォームで補強をするなら150~200万円ほど料金がかかる。また、制振は新築時のオプションとして選択できるケースが多いので、チェックしておこう。

免震はメンテナンスが必要

揺れに強い免震はかかる費用が高く、さらにメンテナンスが必要だ。管理維持のために、数年ごとの定期点検が実施される。

3万円~5万円ほどのメンテナンス費用が発生するので注意が必要だ。定期点検が実施される頻度やかかる料金は、あらかじめ確認しておこう。

結論

耐震と制振、免震には大きな違いがある。地震対策の基礎知識として、それぞれの仕組みや揺れへの強さを確認しておこう。メリットとデメリットを比較したうえで、自宅に適した対策がどれかを考えてほしい。また、必要な費用も重要な要素だ。揺れに強い免震はコストが高くなり、メンテナンスにも費用がかかる。特徴と費用を十分に比較したうえで、住宅の地震対策を選ぼう。
  

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