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初期消火はスピードが大切!手順や注意点を学んで万が一に備えよう

初期消火はスピードが大切!手順や注意点を学んで万が一に備えよう

投稿者:ライター 吉田ひとみ (よしだひとみ)

鉛筆アイコン 2021年12月26日

もしも目の前で火災が起きたら、あなたはどのような行動を取るだろうか。初期消火の正しい手順を知っておけば、消防車が来るまでの間に大きな火事になるのを防げる可能性が高まる。そこで今回は火災が発生したときに行うべき行動や、出火原因別の対処法などを紹介する。安全に初期消火を行うためにもぜひ覚えておこう。

  

1. 知っておきたい「初期消火の三原則」とは?

出火して間もない火災を発見したら、火事が大きくならないように「初期消火の三原則」に基づいて初期消火を行う。初期消火の三原則とは、火事を発見したら素早く「知らせる」「消火する」「逃げる」という行動を取ることだ。いざというときに迅速に行動するためにも覚えておこう。

2. 火災発生から3分以内に行う!初期消火の手順

初期消火の三原則は基本的に、知らせるが最優先だ。次に消火する、最後に逃げるという順に優先される。出火を見つけた場合の手順も同じだ。ただしすでに火の高さが自分の背を越している場合は、すぐに避難しよう。
火災発生から3分以内に初期消火を行うことが重要だが、冷静に状況を見て判断する必要がある。初期消火の三原則について、それぞれ詳しく説明するので、参考にしてほしい。

知らせる

まずは大きな声で「火事だ」と叫んで、周囲に知らせよう。音が出る物をたたいてもよい。非常ベルがあれば押す。必要なら援助を求めよう。

119番に通報することも忘れてはいけない。たとえ火災が大きくならずに消火できたとしても、必ず119番に通報しよう。

消火する

一般的に建物内で出火した場合、3~5分程度で天井まで燃え移る。個人で初期消火するのは、出火から2~3分程度が限界だ。

消火器や水をかける、座布団などで叩き消す、濡らしたタオルで火を覆うなど、身近にあるものを活用して初期消火に努めよう。出火原因別の対処法は後述する。

逃げる

火が消えずに自分の背丈まで大きくなってしまったら、個人で消火するのは難しい。火が横に広がっているうちなら初期消火が可能だが、壁紙やカーテンなど上の方向に燃え広がったら迷わずに避難しよう。

避難するときは空気を遮断するために、出火している部屋の窓とドアを閉める。そして煙を吸わないように、背を低くして避難する。

3. 【初期消火のポイント1】出火原因別の対処法

初期消火の方法は出火原因によって異なる。間違えて火災を大きくしないように、効果的な初期消火の方法と注意点をしっかりと覚えておこう。

油鍋

油を使う鍋から出火した場合は、絶対に水をかけてはいけない。消火器を使って初期消火をしよう。消火器がない場合は、シーツやバスタオルなどを水で濡らして、鍋の手前からかぶせる。油鍋の全体を覆って空気を遮断するのがポイントだ。

ストーブ

石油ストーブから出火した場合も、水をかけてはいけない。消火器を使うか、水で濡らしたシーツなどで全体を覆って消火する。電気ストーブの場合は水をかけてもよいが、感電を防ぐためにプラグを抜くかブレーカーを落としてから消火する。

電気機器

電気機器から出火した場合は感電する恐れがあるため、必ずプラグを抜くかブレーカーを落としてから水や消火器で消火する。水で濡らしたシーツなどで全体を覆うのも効果的だ。

カーテン

カーテンが燃えた場合は、すぐにカーテンを引きちぎって、天井まで火が燃え広がるのを防ぐ。燃えているカーテンを引きちぎったら、水か消火器を使って消火する。

ふすま・障子

ふすまと障子も、天井に燃え広がる前に対処することが重要だ。ふすまや障子が燃えた場合は、まず蹴り倒してから水や消火器を使って消火する。

4. 【初期消火のポイント2】消火器の正しい使い方

初期消火に役立つ消火器は大きく分けて3種類ある。「粉末消火器」はどの火事にも使えるが、「水系消火器」は電気機器などの電気火災には使えず、「ガス系消火器」は木材や紙などの普通火災には向かない。初期消火を行うときのために、身近に設置してある消火器のラベルを確認しておこう。
またせっかく消火器が身近にあっても、使い方を知らなければ初期消火の際に役に立たない。消火器の使い方と注意点も知っておこう。防災訓練などに参加して、使い方を学ぶのもおすすめだ。

消火器の使い方

消火器の使い方は簡単だ。まず安全ピンを引き抜く。次にホースをはずして、ホースの先端を火元に向けて構える。最後にレバーを強く握ればよい。

構えるときはやや腰を落として、低めに構える。火の風下に立たないように気をつけよう。そして消火器は、炎ではなく火の根元を狙って、ホースの先端を左右に振りながら使う。とくに粉末系消火器が使用できるのは10~20秒程度と短いため、しっかりと火元を狙うことが重要だ。

結論

火災を発見したら、初期消火の三原則に従いながら迅速に消火活動を行う。ただし個人で初期消火できるのは約2~3分が限界だ。火の高さが自分の背丈を越えている場合は、速やかに避難する。初期消火の方法は出火原因によって異なるので注意しよう。迅速に消火活動を行うためにも、消火器の使い方や種類を知っておくことも大切だ。もしもに備えて、初期消火の手順や注意点をしっかり覚えておこう。
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  • 公開日:

    2020年11月16日

  • 更新日:

    2021年12月26日

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