1. お米を備蓄するならどれくらい?

災害が発生したときに食べ物に困らないように、お米は備蓄しておくのがおすすめだ。また、急病になって買い物に出かけられなくなったときにも、ある程度お米が備蓄してあると安心だろう。
家庭でお米を備蓄するならどのくらいの量が必要?
農林水産省のガイドラインでは、災害や感染症の流行に備えて、最低3日分の食料を家庭内に備蓄するように推奨している。(※1)3日分家族が過ごせるお米の量はどのくらいになるのだろうか?
ご飯1食分を炊くためには、0.5合(75g)のお米が必要だ。朝・昼・番の3食茶碗1杯のご飯を食べる場合、1人1日1.5合(225g)のお米が必要なので、3日分だと4.5合(675g)を用意しなければいけない。もし、4人家族が3日間3食ご飯を食べるなら、18合(2.7kg)のお米を備蓄する必要がある。
ご飯1食分を炊くためには、0.5合(75g)のお米が必要だ。朝・昼・番の3食茶碗1杯のご飯を食べる場合、1人1日1.5合(225g)のお米が必要なので、3日分だと4.5合(675g)を用意しなければいけない。もし、4人家族が3日間3食ご飯を食べるなら、18合(2.7kg)のお米を備蓄する必要がある。
お米だけを備蓄すればよい?
災害用としてお米だけを備蓄すれば安心という訳ではない。お米を食べられる状態にするには、水や炊飯器、ガスなどが必要だ。ライフラインが止まることを考えて、水やガスコンロなども一緒に用意しよう。
また、災害発生の当日にお米を炊くのは難しい場合がある。災害時でもお米を食べたい方には、より簡単な調理で食べられるアルファ米やレトルトご飯などをおすすめしたい。
また、災害発生の当日にお米を炊くのは難しい場合がある。災害時でもお米を食べたい方には、より簡単な調理で食べられるアルファ米やレトルトご飯などをおすすめしたい。
2. お米を備蓄するときの正しい保存方法

備蓄するときに気になるのが、お米は長期保存できるのかどうかということだろう。お米の備蓄方法を解説する。
お米の賞味期限は1ヶ月程度
精米したお米の賞味期限は約1ヶ月である。気温が20℃を超えると虫が発生しやすくなるので、暖かい季節は3週間程度でお米を食べきったほうがよい。
このため、お米を備蓄するならローリングストックをするのがおすすめだ。ローリングストックとは、少し多めのお米を購入しておき使ったらその分買い足していくという、消費しながら備蓄する方法である。
このため、お米を備蓄するならローリングストックをするのがおすすめだ。ローリングストックとは、少し多めのお米を購入しておき使ったらその分買い足していくという、消費しながら備蓄する方法である。
お米を上手に備蓄する方法
お米を1ヶ月以上保存したいときは、酸素を抜いて圧縮させよう。酸素がなければ虫が発生しなくなる。次の方法だと、未開封の米袋を約3~6ヶ月間保存できる。
1.米袋の表面をアルコール除菌シートなどで念入りに拭く
2.密閉するときに邪魔にならないように、米袋の端を折り曲げてガムテープで固定する
3.爪楊枝などで米袋の表面にまんべんなく穴を開ける
4.米袋よりひとまわり大きな衣類圧縮袋と、使い捨てカイロを準備する
5.米袋の上に温かくなった使い捨てカイロを置き、衣類圧縮袋に入れて圧縮する
6.カイロが冷えていることを確認して、お米を保管する
1.米袋の表面をアルコール除菌シートなどで念入りに拭く
2.密閉するときに邪魔にならないように、米袋の端を折り曲げてガムテープで固定する
3.爪楊枝などで米袋の表面にまんべんなく穴を開ける
4.米袋よりひとまわり大きな衣類圧縮袋と、使い捨てカイロを準備する
5.米袋の上に温かくなった使い捨てカイロを置き、衣類圧縮袋に入れて圧縮する
6.カイロが冷えていることを確認して、お米を保管する
3. 賞味期限の長いおすすめの備蓄米

市販のお米のなかには、備蓄に適した賞味期限の長いものがある。おすすめの備蓄米を3つ紹介する。
米クラフト「冬眠米 無洗米ひのひかり」
こちらのお米は、炭酸ガス封入で密閉包装を施されていて、常温で5年間保存ができる。無洗米なので、非常時にお米を研ぐ必要がないのもおすすめポイントだ。
山田屋本店「備蓄王」
こちらも、炭酸ガス封入で密閉されていて、常温で5年間保存できる。備蓄を想定して米袋1パックごとに丈夫なダンボール箱で梱包されている。ダンボール箱に入れたまま重ねられるので収納しやすい。
金崎さんちのお米「金崎さんちのお米フレッシュ真空パック入り」
こちらは真空パックになっているお米で、常温で1年、冷蔵で2年保存できる。1kgの小分けパックになっているので、ローリングストックにも便利だ。
結論
非常時用のお米の備蓄について解説してきた。災害や感染症などを想定してお米を備蓄するなら、家族が3日間食べる量を用意しよう。また、災害発生当日などはライフラインが止まっていて、お米を調理できない可能性もある。アルファ米やレトルトご飯など、簡単な調理で食べられるものも備蓄しておくと安心だ。賞味期限の長い備蓄米などを利用して、非常時に備えよう。
(参考文献)
出典1:農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_1.pdf
出典1:農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_1.pdf