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避難所で必要な持ち物って? コロナ対策を踏まえた必須アイテムとは

避難所で必要な持ち物って? コロナ対策を踏まえた必須アイテムとは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年12月 8日

災害続きの日本。しかし実際には避難所生活をした経験のない方も多く、いざ災害に備えて持ち物を準備しようと思っても何を用意すればいいのか分からない方は多いだろう。そこでこの記事では、一次避難とその後長引く避難所生活において本当に役立つ防災時の持ち物について紹介する。乳幼児、女性、高齢の方のそれぞれの目線に立って解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 一次避難に必要な基本の持ち物リスト

避難して1日目をしのぐために必要な、最低限の防災グッズ及び持ち物を記載する。一般的に「一次持ち出し品」と呼ばれており、これらは普段から非常用持ち出しバッグのなかに常備しておくべきものとされている。

飲料水、食料品(カップめん、缶詰、チョコレート、ビスケットなど)

水は1人1日3Lが目安とされている。また水以外では甘くない飲料を用意し、保存期限も定期的に確認しよう。ただし災害時は身を守ることが最優先であり、重たい水を家族分背負って逃げ遅れてしまっては本末転倒だ。ゼリーなどの水分の多い食品と組み合わせることで量を減らすように工夫しよう。

食料品では、やはりカップめんが外せない。警視庁の災害を想定した調査では(※1)、カップめんは水を注いで約15分で食べられるようになるとの報告があり、お湯が沸かせないときでも役に立つことがわかる。

貴重品(印鑑、預金通帳、現金、健康保険証など)

現金は、公衆電話用に10円玉、100円玉を多めに用意しておくとよい。また、停電時には多くのお店でクレジットカード払いや電子マネーでの支払いができなくなる。お釣りが出ないことも多いので、お札に関しても1万円札ではなく、千円札をメインに小銭で用意しよう。家族構成にもよるが、数日~1週間程度の被災生活なら2万円程度あれば困ることはないはずだ。

救急用品(消毒液、ばんそうこう、包帯、常備薬など)

物資の不足に備えて、あらかじめ救急用品も持ち物として持参する方が安心だ。

ヘルメット、マスク、防災ずきん、軍手

被災直後は余震や建物の倒壊で頭の上に壊れた看板やレンガの破片などが落ちてくることが想定されるので、必ずヘルメットなど頭部を守るものを着用して移動することが大切だ。軍手は鋭い破片などガレキが散乱する場所で片付けをしたり、物を探したりする際に非常に役立つ。

携帯電話の充電器、懐中電灯、予備電池、携帯ラジオ

災害時の必須アイテムである懐中電灯にはLED式や電池式などいくつかタイプがあるが、耐用年数の長いLED式のほうが緊急時に使えないというリスクが低くなるためおすすめだ。そのほかにも、手回しで充電できるタイプやソーラー式のものもあるのでチェックしてみてほしい。

衣類、下着、毛布、タオル

毛布やタオルは避難所に備蓄されていることも多いが、ご高齢の方や乳幼児がいる場合は足りないことを想定して持参したほうが無難である。

さらに子供や赤ちゃんなど乳幼児がいるご家庭では、上記の持ち物に加えて使い捨てカイロやウェットティッシュ、携帯トイレ、ミルク、紙おむつ、ほ乳びんなども用意しておく必要がある。また、女性の場合は生理用品も忘れずに準備しよう。

2. 避難所生活で役立つ持ち物と使い方

避難所生活であると便利な持ち物を紹介する。これらは「二次持ち出し品」と呼ばれるもので、避難後少し落ち着いてから安全を確認して自宅へ戻り避難所へ持ち出す、または自宅で避難生活を送るうえで必要とされる持ち物である。

食料

飲料水・レトルト食品など、一度に運びきれなかった食料品などの持ち物を補充しよう。水道水が使える状態であれば、ポット型浄水器などを持参すると役に立つ。

消毒・衛生・健康

避難所生活で健康を維持するために必要な持ち物は以下の通りだ。

・携帯トイレ
・水のいらないシャンプー
・ウェットティッシュ
・文房具
・マットや寝袋
・耳栓

その他備品

長引く避難所生活を少しでも快適に過ごすための便利グッズを紹介する。

・カセットコンロ、ガスボンベ、鍋類
・ラップ、クッキングシート、使い捨て紙皿
・多機能ナイフ、給水バケツ
・テント

多機能ナイフは缶詰を開閉する、果物の皮を剥くなどちょっとした調理に役立つので1つは持っておくとよいだろう。ラップはお皿の上に張り、その上に料理を載せて使うとよい。お皿を汚さなくて済むので洗う必要がなくなり、かなり水を節約できるのだ。

アウトドアで役立つテントは、非常時にも活躍する。避難所に入れず車の中で寝泊まりする生活を続けると、エコノミークラス症候群など体に不調をきたす恐れがある。昨今の三密回避のコロナ対策の観点からしても、個別でテントを張って生活するスタイルは有用である。

3. 避難時のコロナ対策に欠かせない持ち物

避難所でうつらない、うつさないのエチケットを守るために必要な防災グッズ及び持ち物は以下の通りだ。一部上記で紹介したものと重複する持ち物もあるが、万全のコロナ対策としておさらいしよう。

・マスク
・アルコールウェットティッシュ
・消毒液
・体温計
・スリッパ
・大型ビニール袋(ゴミの持ち帰り用)

消毒液は、持ち運びできるサイズのアルコール消毒液がおすすめだ。水を十分に確保できず、手洗いが困難な場合はアルコール消毒液で代用しよう。また、床からの接触感染を予防するために、上履き(スリッパ等)を持ち物として用意するとよい。

4. 避難時の持ち物に入れてはいけない物は?

これまでとは逆に、避難時の持ち物に入れてはいけないもの、持ち込んでもよいが注意が必要な持ち物を紹介する。

・多額の現金や貴金属
・ペットや匂いの強い持ち物

人が多く集まる避難所では、盗難や紛失のリスクに注意する必要がある。そのため、現金は生活に支障のない最低限の金額にとどめ、多額の現金を持ち歩くことは控えた方がよい。またペットは原則、市立小中学校が同行避難の許される避難所とされている。ただし受け入れ可能な動物の種類は、犬、猫、小鳥などの小動物に限定され、あらかじめ決められた場所(避難者の居住区域と離れた場所で、軒下や自転車置き場、テントなどの雨風をしのげる場所)で飼育することが求められる。いずれにしても、ほかの避難者に配慮しマナーを守ることが前提であると心得ておこう。

結論

地震に豪雨と災害続きの現代において、いざというときのために避難時の持ち物を準備しておくことは非常に大切だ。特にヘルメットなど日常生活で着用する機会の少ないものは手元にないこともあるだろう。今回紹介した防災リストを今一度確認し、いつ起こるか分からない地震に備えておいてほしい。
(参考文献)
※1出典:警視庁「水でカップ麺を作ってみた」
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/saigai/yakudachi/food/instantnoodles/899806935150493697.html
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  • 公開日:

    2020年11月28日

  • 更新日:

    2021年12月 8日

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