目次
1. 防犯シャッターをつける目的と効果

空き巣に入らせないためには、玄関の戸締まりをしっかりすることだけでなく、窓からの侵入対策も大切だ。以下でその理由と防犯シャッターの効果を見ていこう。
窓を割って侵入されるケースが多い
警察庁のデータ(※1)によると、住宅に侵入してくる犯罪者は窓を侵入口とするケースが多いようだ。窓から侵入する犯罪者の割合は一戸建てで57%、3階建て以下の集合住宅で49.8%と、侵入口ごとに見ると最も多い。
さらにその手口を見ると、窓のガラスを破って入ってくるケースが「無締まり」に次いで多く、一戸建てで37.5%、3階建て以下の集合住宅で28%もあるようだ。
さらにその手口を見ると、窓のガラスを破って入ってくるケースが「無締まり」に次いで多く、一戸建てで37.5%、3階建て以下の集合住宅で28%もあるようだ。
防犯には窓対策が重要
これらのデータからも分かるように、防犯には窓対策が欠かせない。そこで効果的なのが、窓につける防犯シャッターだ。窓にシャッターがついていれば、ガラスを割って侵入されるのを防げるうえ、空き巣に「侵入しにくい家だ」と思わせることもできる。
また防犯面以外にも、台風などの強風でガラスが割れるのを防いだり、外部の音を軽減したりするなどのメリットがある。
また防犯面以外にも、台風などの強風でガラスが割れるのを防いだり、外部の音を軽減したりするなどのメリットがある。
2. 防犯シャッターの構造と種類の違い

防犯向けのシャッターにはさまざまな種類がある。構造別に3つの種類を紹介するので、それぞれのメリットやデメリットを考慮して選んでほしい。
スクリーン式
シャッターを下ろすと窓が完全に覆われるタイプで、クローズタイプとも呼ばれる。ほかの種類のようにパーツを開閉できないため目隠しに役立ち、シャッターの中では最も防犯に適している。ただし、光や風を取り込むのには不向きだ。
ブラインド式
細長い可動式のパーツ(羽根)で窓を覆うタイプ。羽根の角度を変えることで隙間を作り、外の光や風を取り込める。しかし、閉じていても手で羽根を持ち上げられるため、防犯性能は低いだろう。
スリット式
スリットと呼ばれる通気口があり、風や光をほどよく取り込めるタイプ。中にはスリットを部分的に開閉できるものもある。しかしスリットの幅が広い場合、そこから窓を割られるリスクも考えられる。
3. 防犯シャッターと雨戸では効果はどう違う?

中には、窓に雨戸を取り付けている家もあるだろう。シャッターがなくても雨戸があれば防犯できると思うかもしれないが、雨戸は雨風を防ぐためのものなので、一般的にシャッターと比べて防犯性能が低い。家の防犯を重視するなら、やはり雨戸でなく防犯用のシャッターをつけるのがおすすめだ。
防犯シャッターと雨戸にはほかにも違いがある。シャッターにはブラインド式やスリット式で光を取り込めるものや、電動式でサッシを開けずに開閉できるものがある。一方、従来の雨戸は雨が入らないようにするもののため、基本的にはそういった機能が見られない。ただし最近は、可動ルーバー付きの雨戸など最新式もあるようだ。
防犯シャッターと雨戸にはほかにも違いがある。シャッターにはブラインド式やスリット式で光を取り込めるものや、電動式でサッシを開けずに開閉できるものがある。一方、従来の雨戸は雨が入らないようにするもののため、基本的にはそういった機能が見られない。ただし最近は、可動ルーバー付きの雨戸など最新式もあるようだ。
4. 防犯シャッターをマンションに取り付けるときの注意点

防犯シャッターは基本的に後付け可能だが、マンションなどの集合住宅や賃貸物件では、窓に防犯シャッターを取り付けできない場合がある。というのも、集合住宅の窓の外側は「共用部」として定められているケースが多いためだ。
また賃貸物件で勝手にシャッターを設置してしまうと、壁にできた穴や傷などのせいで、大家や管理会社に修理費を請求される可能性もある。賃貸物件の入居者には「原状回復義務」という、建物をひどく劣化・損傷させた場合に修繕する義務があるのだ。
そのため、集合住宅や賃貸物件の窓に防犯シャッターをつけたい場合は、事前に管理組合や大家などに相談するといい。
また賃貸物件で勝手にシャッターを設置してしまうと、壁にできた穴や傷などのせいで、大家や管理会社に修理費を請求される可能性もある。賃貸物件の入居者には「原状回復義務」という、建物をひどく劣化・損傷させた場合に修繕する義務があるのだ。
そのため、集合住宅や賃貸物件の窓に防犯シャッターをつけたい場合は、事前に管理組合や大家などに相談するといい。
5. 防犯シャッターの価格はどれくらい?

家の窓に防犯シャッターをつけるなら、だいたい4万円から16万円ほどの費用がかかると見ておこう。防犯シャッターの価格は性能によって大きく変わり、電動で開閉できるタイプだと、必要な費用が30万円以上かかる場合もある。これは電動式の防犯シャッターそのものが高いうえに、電気工事が必要となり工事代が上がるためだ。
結論
空き巣は窓ガラスを割るなどし、窓から侵入してくることもある。防犯を強化するには窓に防犯シャッターをつけ、侵入させないための対策を講じよう。開閉が簡単な電動式や、採光できるブラインド式・スリット式など、さまざまなタイプから検討してほしい。