1. 金庫の開け方は鍵の種類によって違う

金庫の中身を取り出そうと急いでいるときに、なかなか扉が開かなくて焦った経験はないだろうか。鍵の種類によって開け方は異なる。間違った開け方をしていたら、開かないのは当然だ。金庫に採用されている代表的な3種類の鍵の開け方を紹介する。
ダイヤル式
ダイヤル式とは、金庫の扉に付いている丸いダイヤルを回して解錠するタイプだ。「右に2、左に5」などと、設定された方向に回すと解錠できる。少しでもズレると解錠できないため、しっかりと数字を合わせることが大切だ。
電子テンキー式
電子テンキー式の金庫は、数字のボタンで事前に決めた暗証番号を押すという開け方だ。暗証番号を間違えずに押せば開けられるが、何度か間違えるとロックがかかる金庫もある。
シリンダーキー式
シリンダーキー式とは、金庫の扉に鍵穴があるタイプだ。鍵だけで開けられるものと、ダイヤルやテンキーと併用して使うタイプがある。ダイヤルやテンキーと併用して2重ロックがかかっている場合は、鍵だけでは開けられないため注意が必要だ。
2. ダイヤル式の金庫の開け方

ダイヤル式の金庫は、慣れていないと開け方が難しいと感じるだろう。ダイヤル式金庫の鍵の開け方を解説する。
ダイヤル式金庫は数字の数によって回す回数が変わる
ダイヤル式金庫は、右左にダイヤルを回す開け方だ。
たとえば、暗証番号が「30-15-20」とあったら、時計回り(右回り)で回して30に3回合わせ、次に反時計回り(左回り)で15に2回、最後に時計回りで20を1回合わせると解錠できる。もし数字が4つ並んでいて、「30-15-20-3」となっていたら次のように回す。時計回りで30を4回、反時計回りで15を3回、時計回りで20を2回、反時計回りで3を1回合わせる。
たとえば、暗証番号が「30-15-20」とあったら、時計回り(右回り)で回して30に3回合わせ、次に反時計回り(左回り)で15に2回、最後に時計回りで20を1回合わせると解錠できる。もし数字が4つ並んでいて、「30-15-20-3」となっていたら次のように回す。時計回りで30を4回、反時計回りで15を3回、時計回りで20を2回、反時計回りで3を1回合わせる。
リセットしたいときは
ダイヤルを回している途中で何回回したかわからなくなり、最初からやり直したいときはリセットすればよい。リセット方法は、右に4回以上回したあと「0」の目盛りに合わせるというものだ。リセットしたら、落ち着いて暗証番号を回していこう。
3. 鍵をなくした金庫の開け方

金庫に付属されていた鍵をなくしたとき、どのような開け方をできるのだろうか?鍵をなくしたときの対処法を解説する。
合鍵を作成する
金庫のメーカーに依頼すれば、合鍵を作ってくれる場合もある。合鍵を作れるかどうか、メーカーに問い合わせをしてみよう。
ただし、この開け方では合鍵が届くまでに1~2週間ほど時間がかかる。また、防犯の観点から身分証明書や確約書の提出が必要な場合が多い。時間に余裕がある場合はおすすめの開け方だ。
ただし、この開け方では合鍵が届くまでに1~2週間ほど時間がかかる。また、防犯の観点から身分証明書や確約書の提出が必要な場合が多い。時間に余裕がある場合はおすすめの開け方だ。
金庫を壊す
所有している金庫がコンパクトなものの場合、金庫を壊せば中身を取り出せる。バールなどの工具を使えば、金庫を破壊することができる。だが、破壊した金庫を再度使うことはできなくなる。また、頑丈な金庫は壊すのが難しいので、この開け方はあまりおすすめできない。
4. どうしても開かない金庫の開け方

メーカーに合鍵を依頼できず、自分で壊す開け方もできない場合、開かない金庫は業者に依頼して開けてもらおう。業者に依頼する場合の開け方や料金の相場を解説する。
業者に依頼したときの料金や所要時間
鍵を紛失して金庫を開けられなくなったとき、金庫のメーカーや専門業者に依頼すると早く解決できる。シリンダーキーの解錠であれば、鍵の種類にもよるが料金の相場は、約8,000~3万円である。業者が来てから作業完了までの所要時間は約20~30分だ。もし、新しい鍵の作成や鍵の交換を依頼するなら、約6,000~1万5,000円かかる。
金庫の鍵開けを業者に依頼するときの注意点
金庫が開かないとき早く開けたいと焦って、1社だけに問い合わせて依頼してしまうことがある。だが、金庫の開け方や料金などは業者によって異なる。業者によっては出張費や材料費などが別で発生することもある。必ず3社以上の見積もりをとってから、最終的にどこの業者にするか決めよう。
結論
金庫に付いている鍵の開け方について解説してきた。金庫の開け方は鍵の種類によって異なる。ダイヤル式や電子テンキー式はシリンダーキーも付属され、2重ロックがかかるものもある。正しい開け方を知って、落ち着いて開けてみよう。もし、開けられない場合は専門業者に依頼する手もある。その場合は3社以上に見積もりをとって、開け方や料金を確認しよう。