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火災報知器と感知器の違いは?設置基準や誤作動を起こさない方法も

火災報知器と感知器の違いは?設置基準や誤作動を起こさない方法も

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年12月 3日

火災を検出してくれる感知器。一戸建てに引っ越す方は「感知器は設置しなければならないものなのだろうか」と疑問に思うかもしれないが、感知器には設置義務がある。感知器のタイプに合わせた設置基準も設けられているのだ。そこで今回は、感知器・火災警報器・火災報知器の違いや設置基準について説明する。誤作動につながる事柄やその予防法も一緒に紹介しているため、ぜひ参考にしてほしい。

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1. いち早く火災を検出する感知器の仕組みとは?

火災を検出する感知器だが、これは自動火災報知設備の一部である。自動火災報知設備が作動する仕組みは以下のとおりだ。
  • 火災による熱や煙などを感知器が感知する
  • 建物内にある受信機に火災信号が送られる
  • 建物全体にベルや音声が流れて火災を警告する
たとえば、マンションの203号室で火災が発生した場合、203号室内の感知器が反応して火災信号を発信。受信機が信号を受信した後、マンション全体が鳴る。感知器自体が音を出すわけではない。

感知器・火災警報器・火災報知器の3つを耳にしたことがある方も多いだろうが、これらの意味は少し異なる。

感知器は、火災による熱や煙などを感知し、信号を送るもの。一方で火災警報器は、火災による熱や煙などを感知すると、感知器自体が音を鳴らすものだ。「火事です、火事です」などのように、室内で警報が鳴り響くのは火災警報器と呼ばれるものである。

そして火災報知器は、自動火災報知設備や火災警報器などの総称だ。

2. 設置場所によって違う火災感知器の種類と特徴

感知器は、熱感知器・煙感知器・炎感知器の3種類がある。それらの特徴や設置場所について説明しよう。

熱感知器

熱を感知するタイプの感知器であり、主に差動式スポット型と定温式スポット型が使われる。

差動式スポット型は、急激に温度が上がることで、空気の膨張率が一定の値を超えたときに作動するものだ。温度変化が大きい場所だと、何気ない動作を火災と勘違いして誤作動を起こす恐れがある。そのため、居間や収納など、基本的に温度が一定な場所に設置するものだ。

一方で定温式スポット型は、温度が一定の値に達したときに作動する。洗面所やキッチンなど、温度が上がりやすい場所に設置することが多い。

煙感知器

煙を感知するタイプの感知器で、光電式スポット型と光電式分離型の2種類がある。

光電式スポット型の内部には、常に光が出ている発光部があり、通常は受光部に光が届かないようになっている。しかし、火災などの煙が混入することで光が乱反射した結果、受光部まで届いて作動するのだ。

光電式分離型は、送光部と受光部の本体が分かれている。常に送光部から受光部へ目に見えない光が送られており、煙が間に入って光が遮られると作動する。広範囲の煙の検出に適しているため、廊下やエレベーター、寝室に設置されることが多い。

炎感知器

この感知器は炎を感知するタイプであり、赤外線スポット型と紫外線スポット型の2種類がある。

実は炎には、赤外線や紫外線が含まれている。そのため、火災が起きた際に発せられる赤外線や紫外線が一定の値を超えたときに、これらの感知器が作動するのだ。

ただし、熱感知器や煙感知器が使えない場所、または映画館や劇場といった天井が高い場所など、特殊な環境でのみ使われる。

3. 火災感知器が誤動作を起こした時の対処方法

マンションや集合住宅などの自動火災報知設備は一括管理されているため、感知器を自分1人で止めるのは不可能に近い。管理人や大家などへ連絡し、対応してもらう必要がある。

そこで以下では、感知器の誤作動の原因となるものを4つ紹介する。もし自宅で感知器が誤作動を起こした際は、対応してもらった後、速やかに原因を取り除くのが重要だ。誤作動の予防にもつながる。

また、火災警報器が作動した際は、まず最初に原因となった火元を探そう。それでも火元が見つからないならば、誤作動の可能性がある。感知器本体に付いている警報スイッチを押したり、ひもを引っ張ったりして警報音を止めるとよい。

エアコンやストーブなどで温度が急上昇したことによる誤作動

寒い季節にエアコンやストーブなどの暖房器具を使うことで室内の温度が急上昇し、差動式スポット型感知器が誤作動を起こすことがある。エアコンと感知器の距離が近すぎる場合も、急激に温度が変化しやすい分、誤作動を起こしやすい。

この場合は、感知器のすぐそばで暖房器具を使わないようにすると誤作動を防げる。エアコンと感知器の設置場所がもともと近いならば、部屋全体が暖かくなるまでルーバーを下へ向けておくのもよい。どうしても誤作動を起こしてしまう場合は、住宅を管理している方に、感知器の場所の移動を相談することも考えよう。

経年劣化や故障による誤作動

長い間、感知器を使っていると、空気や煙が通るための穴にほこりやちりがたまる、もしくは穴を塞いでしまうことがある。それによって誤作動を起こしたり、まったく反応しなくなったりするのだ。故障によって正常に作動しなくなることもある。

感知器の耐用年数は10年から15年ほどといわれているため、使い始めてから10年以上経っている場合は早めに交換しよう。

結露や雨水による誤作動

梅雨の時期に起こりやすい結露や天井からの雨漏りによって、感知器内部に水が入り込み、誤作動を起こすことがある。熱感知器は水を通す性質があるため、内部にたまった水に電気が通り、感知器が作動する状況を作り出してしまうのだ。水による錆(さび)で誤作動を起こす可能性もある。

この場合は、防水になっている感知器を設置しよう。湿度が高くなりやすい場所や、水がかかる場所には設置しないことも忘れてはいけない。

異物が感知器内に侵入したことによる誤作動

煙感知器ではとくに起こりやすい誤作動である。殺虫剤やタバコなどの白い煙だけでなく、虫やクモの巣が侵入した場合も、火災での煙と認識して作動してしまうのだ。

そのため、煙と似ているものは感知器に向けて放たないこと、殺虫剤を使う際は感知器を覆うことが大切だ。定期的に掃除をしてほこりがたまらないようにするのも覚えておこう。

4. 火災感知器の設置に関する注意点と点検について

感知器には設置義務がある。賃貸住宅にお住まいの方は最初から感知器が付いていることが多いだろうが、それ以外の方は自分で設置しなければいけない。ここでは、感知器の設置基準や点検について説明しよう。

感知器は設置基準に従って設置しよう

3種類の感知器にはそれぞれ設置基準が設けられている。自分で設置する際は以下の点に気を付けよう。

・熱感知器の場合
  • 換気口などの空気吹出口から1.5m以上離す
  • 感知器の下端が天井から0.3m以内になるように設置する
  • 0.4m以上のはりがある場合は別感知区域とするため、区切られた場所それぞれに感知器が必要である
  • 感知器の設置場所は45度以上傾斜させない
・煙感知器の場合
  • 居室の天井に吸気口がある場合、なるべく近くに感知器を設置する
  • 換気口などの空気吹出口から1.5m以上離す
  • 感知器の下端が天井から0.6m以内になるように設置する
  • 0.6m以上のはりがある場合は別感知区域とするため、区切られた場所それぞれに感知器が必要である
  • 壁やはりから0.6m以上離れた場所に設置する(廊下の幅が1.2m未満で十分に距離を確保できない場合は、廊下の天井の中心に設置する)
・炎感知器の場合
  • 感知区域において、床から1.2m以上の障害物がある場合はもう1つ別に感知器を設置する
  • 感知器は天井または壁に取り付け、床から1.2mまでの空間が感知区域内におさまるように設置する
参考:資料編/感知器設置上のご注意

ちなみに「はり」とは、柱の上部をつなぐ部材のことを指し、主に上からの荷重を支える役割を果たすものだ。一般的に木造一戸建ての場合は天井内に隠れていることが多い。しかし、マンションなど鉄骨・鉄筋コンクリート造の建物では、天井からはり出していることもある。

また、感知器は基本的に、寝室と寝室がある階の階段に設置する必要がある。各市町村によっても設置場所が異なるため、気になる方は各地域の消防庁のホームページを確認しよう。

定期点検は欠かさずに行うべき

感知器の定期点検は欠かさずに行うべきである。火災が発生したときに作動しなかったり、点検の不備による出火が判明した場合に罰せられたりすることがあるからだ。

マンションや集合住宅などの自動火災報知設備では、点検資格を持っている方しか感知器を点検できない。点検の日程は事前に掲示板や貼り紙などで知らせてくれるため、定期的に確認しておいてほしい。

一戸建てにお住まいの方は、感知器の定期点検を行って正常に作動するかを調べよう。機能の点検だけでなく、ほこりや異物が付いていないかなどの外観の点検も忘れてはいけない。火災時以外の誤作動を防ぐためにも重要だ。

結論

感知器には設置義務がある。感知器は火災信号を送るもの、警報器は感知器自体が音を鳴らすもの、そして火災報知器は自動火災報知設備や警報器の総称を指す。感知器の中でも熱・煙・炎を検出するタイプに分かれているのだ。それぞれのタイプによって設置基準が設けられているため、自分で取り付ける際は各市町村の消防庁のホームページも一緒に確認してほしい。
  

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