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お正月飾りを飾る意味って?飾り方や飾る時期と処分方法を解説

お正月飾りを飾る意味って?飾り方や飾る時期と処分方法を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年12月26日

新年が近づくと玄関周りに飾られる「お正月飾り」。 門松やしめ縄、鏡餅などが一般的だが、そもそもお正月飾りの意味をよく知らないまま飾っている方もいるのではないだろうか。そこでこの記事では、お正月飾りの意味や目的、飾り方から捨て方まで紹介する。

  

1. お正月飾りの意味や由来は?

正月行事とはお正月になると各家庭にやってくる「年神様」を祭るために行われてきた習わしのことで、お正月飾りは年神様をお迎えする「準備」として用いられていたものである。年神様とは古くから家の1年を守る守り神や五穀豊穣の神など人々が心のよりどころとして大切にしてきた神様のことで、お正月飾りを目印に天からやってくると考えられていた。

またお正月飾りはそれぞれに違う意味があるのも特徴だ。個別に意味を解説するので、「今年は心機一転いつもとは違う1年にしたいな」「勝負の年になりそう」という方にはぜひ商品選びの参考にしてほしい。

神様が訪れる際の家の目印「門松」

門松は、お正月に年神様がその家に訪れる際の目印になるように立てるものだとされている。1年を通して落葉しない松、年始にふさわしい梅、生命力の強い竹と3つの縁起物でできているのが特徴だ。

今日では門松風の寄せ植えやミニ門松など、現代向けにアレンジされた門松も多く販売されているほか、地域によって松の枝に水引きをかけて飾ったり、門松の絵が印刷された紙を玄関扉周辺の壁に貼ったりなどいろいろな飾り方があることを知っておこう。

神様が宿る場所を示す目印「しめ縄」

しめ縄は家の門や玄関に飾られるお正月飾りで、神社で飾られているのと同じように、神様を祭るのに適した神聖な場所であることを示す目印になるとされている。われわれが普段生活している場所と、神様のいる神聖な場所を分ける結界の意味が込められているそうだ。またそのほかにも、しめ縄には邪気から家を守る役割があるともいわれている。地域によってごぼう注連、玉飾り、輪飾りなど違いがあるのも特徴として押さえておこう。

神様の依り代「鏡餅」

鏡餅は、家へやってきた神様がよりつく場所だとされている。そのため、鏡餅は1つだけでなくリビングや書斎、子ども部屋など複数にお供えしてもよい。また、上下2つの丸いお餅は円満に新たな1年を重ねるという意味があり、橙(代々とも書く)には代々家が続くことを表すなど縁起のいい意味が込められている。鏡餅は鏡、串柿は剣、みかん・橙は玉とそれぞれ三種の神器に見立てて飾るのが本来の鏡餅の飾り方だ。

2. お正月飾りの正しい飾り方

お正月飾りの正しい飾り方を門松・しめ縄・鏡餅ごとに紹介する。

お正月飾り「門松」の飾り方

玄関や門周辺に門松を飾るのは12月26~28日頃が目安とされている。また、神様に見られても恥ずかしくないように大掃除を済ませて家がキレイになってから門松を飾るようにしよう。飾り方のポイントは以下の通りだ

・二つ一組で飾る
・飾る場所は玄関など家の外
・マンションの場合は松飾りがおすすめ

門松は雄松と雌松の二つ一組で飾るお正月飾りなので、飾る際は「雄松が左、雌松が右」 になるように置くことを覚えておこう。雄松はクロマツ、雌松にはアカマツが使われているのが見分けるポイントだ。

神様が見つけやすいように屋外に飾るのが基本とされ、マンションの場合は通行を妨げないように小ぶりの松飾りを玄関に吊るす方法もある。

お正月飾り「しめ縄」の飾り方

しめ縄には向きがあり、向かって右側に太い部分が来るように飾るのが基本的な飾り方だ。ただしこれには諸説あり、商売繁盛を願う場合は逆になるケースや地域によっても違いがある。また、しめ縄は12月28日頃に飾るのが一般的とされている。

お正月飾り「鏡餅」の飾り方

鏡餅は、12月28日~1月11日まで飾るものだ。飾り方は三方(神饌を載せるための台)に半紙を敷き、その上にシダの裏白、大将のお餅を順に重ね、最後はトップに橙を乗せて完成だ。近年では年末になると真空パックになった鏡餅のセットがずらりと店頭に並ぶので、かなり手軽に用意できるようになっている。

3. お正月飾りはいつ外すの?

お正月飾りはいつ飾り始めて、いつ外せばよいのか迷う方もいるだろう。以下を参考にして、楽しみながらお正月を迎える準備をしてほしい。

飾り始める時期

お正月飾りは正月はじめといわれる12月13日以降ならば、いつ飾り始めてもよいとされている。ただし12月29日と12月31日は縁起が悪い日とされているため、避けた方が無難である。近年ではクリスマスを過ぎた26日前後から飾り始める家庭が多いようで、とくに縁起がいいとされる28日と30日はおすすめだ。

外す時期

「松の内」と呼ばれる正月の門松を飾る期間が過ぎたら片付けるものだといわれているが、地方によっても若干の違いがある。

・1月7日:東北・関東・九州など多くの地域
・1月15日: 関西地方を中心とした地域

上記のように関西地方とそれ以外のエリアで1週間ほど飾る期間に違いがあるが、七草がゆと同様7日まで飾るのが共通の認識になりつつあることを知っておこう。

4. お正月飾りの捨て方は?

お正月飾りの処分方法は、以下の2通りがある。

お正月飾りは左義長で燃やす

お正月飾りは、期間が過ぎたら「左義長(さぎちょう)」というお祭りで燃やすのが処分方法として一般的だ。処分というと聞こえは悪いが、これは炎とともに年神様を天へとお見送りするための儀式なので、罰当たりだと心配する必要はない。なお、左義長はエリアによって「どんど焼き」「鬼火焚き」「とんど焼き」などと呼ばれており、地域の回覧板などで案内があった際には家族で積極的に参加してみよう。

左義長がない場合のお正月飾りの捨て方

身近な地域で左義長がない、または参加できない場合はお住まいの地域のゴミ処理方法にのっとり、適切に処分すれば問題ない。その際にお清めとして、左右と中央に塩を置いた新聞紙にお正月飾りを置いてそのまま包もう。あとはほかのゴミと別の袋に入れて可燃ゴミで出すだけでOKだ。

鏡餅は「鏡開き」する

鏡餅に関しては、1月11日の鏡開きで割るか切り分けるかして美味しくいただくのが定番だ。鏡餅には年神様の力が宿っているので、ご利益にあずかり1年の無病息災を願うとよいだろう。

結論

お正月を気持ちよく迎えるために欠かせないお正月飾り。なんとなく飾ってしまいそうになるが、役割や飾る時期、片付ける時期など飾りごとに歴史にまつわる意味がある。飾りそれぞれの意味を知り、これまでとは一味違う気持ちで新年を迎えるのも面白い。
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  • 更新日:

    2020年12月26日

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