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花粉の飛散量を予測する方法は?2021年の傾向と対策をチェック

花粉の飛散量を予測する方法は?2021年の傾向と対策をチェック

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年1月23日

花粉症の方にとって気になるのは毎年の飛散量だ。多い年があれば少ない年もあり、あらかじめ情報を仕入れておくことで十分な対策ができる。この記事では花粉飛散量を予測する方法について解説しよう。2021年の飛散量や対策と併せて紹介するので、花粉症で悩まれている方は必見だ。

  

1. 夏の気象状況から来年の花粉飛散量が予測できる!?

花粉の飛散量を予測するための基礎知識を紹介しよう。気象状況を確認することで、スギやヒノキの花粉が多いか少ないかがある程度予測できる。

夏の気象状況から予想

花粉の飛散量は前年夏の気象状況から予想が可能だ。気温が30度以上になり日照時間が多く、雨が少ないとスギの花芽は多く作られる。成長した花芽が翌年の春に花粉を飛ばすため、飛散量が多くなるというわけだ。

逆に日照時間が短く気温が低い冷夏だと、スギは芽を成長させることより枝を伸ばす方を優先する。夏の気温が高ければ来年の春に飛散量が多くなり、冷夏なら少なくなると考えるとわかりやすい(※1)。

6〜7月の気象状況が重要

花粉の飛散量に一番影響するのは6〜7月の気象状況だ。とくにヒノキ花粉の飛散量は6月上旬の日照時間と大きく関係している。夏が寒かったからといって油断はできない。

たとえば、7~8月が冷夏だとしても、6月の気温が高く日照時間が長ければ花粉の飛散量は多くなるだろう。前年から気象状況に注目することで早めの花粉対策ができる。

エリアごとにチェック

地域によって気象条件は違うためエリアによって飛散量が異なる。自分が住んでいるエリアについて、確認しておくとよいだろう。また、前年の飛散量が少なかったエリアは、翌年に多くなる傾向がある。

多い年と少ない年が交互になるといったデータもあるので、ぜひ参考にしてほしい。ただし、飛散量の累積値は年々多くなっているため、少ない年でも注意が必要だ。

2. 翌春の花粉飛散量予測には秋・冬の調査が必須

花粉飛散量は秋や冬から調査して予測している。どのように飛散量を予測するのか、詳しく解説しよう。

秋の観察で正確な飛散量を予測

花粉の飛散量は気象データや花粉研究会、協力機関などのデータを元に予測している。しかし夏の気象条件からの予測だけではズレが生じるケースがあり、正確な飛散量を知るのは難しい。そこで秋にスギの林を調査することで、より正確な飛散量を予測する。

スギは成長した雄花から花粉を出す。スギの雄花は夏から秋にかけて成長するため、秋に花粉を観察することでより正確な飛散量を予測することができる。気象データによる予測にズレが生じた場合は、秋の観察結果に基づいて修正をおこなう。

冬の観察で飛散開始時期を調査

夏に成長したスギの雄花は秋になると休眠に入る。その後は寒い気温による刺激を受けて休眠から目覚め、開花の準備を始める。このことから11〜12月の気温が低くなればなるほど、休眠からの覚醒が早くなり飛散の開始も早まると予測されるのだ。

その後スギの雄花は1~2月になると開花準備に入る。開花時期は気温が高いほど早い傾向があるため、1~2月の気温が高いほど飛散開始時期が早いと考えられる。つまり11~12月の気温が低く、1~2月の気温が高いほど飛散開始時期が早いと予測されるのだ(※2)。このように冬の気温の変化を調査し、その結果に基づいて花粉が飛散し始める時期を予測している。

3. 【花粉の種類別】2021年の飛散量の傾向と対策

2021年の花粉飛散量について傾向を紹介しよう。スギやヒノキ以外の花粉が飛散する時期と併せて説明するので、花粉症の対策として役立ててほしい。

スギ・ヒノキの飛散量

まずエリアごとにスギとヒノキの飛散量の目安をまとめた。花粉の飛散が開始する時期についても確認しよう。
  • 北海道:例年並み(北海道/4月上旬)
  • 東北地方:少ない(青森/3月上旬)(秋田/3月上旬)(仙台/2月上旬)(福島/2月中旬)
  • 関東甲信:少ない(東京/2月上旬)(千葉/2月上旬)(長野/2月下旬)
  • 北陸:やや少ない(新潟/2月下旬)(金沢/2月下旬)
  • 東海:例年並み(静岡/2月上旬)(名古屋/2月中旬)
  • 近畿:少ない(京都/2月下旬)(大阪/2月中旬)(和歌山/2月中旬)
  • 中国:少ない(鳥取/2月中旬)(広島/2月中旬)
  • 四国:少ない(高知/2月中旬)
  • 九州:非常に少ない(福岡/2月中旬)(熊本/2月中旬)(鹿児島/2月中旬)
全国的に例年と比較して少ない傾向がある。ただし、2020年と比較した場合、北陸や東海、四国など一部の地域では非常に多い。リアルタイムの飛散量は環境省の「環境省花粉観測システム(※2)」でチェックしてほしい。

飛散開始時期よりも前から少しずつ花粉は飛び始める。2月上旬に飛散が始まる地域は、1月のうちから食生活を整えたり、家から帰ったときに花粉を払い落としたりといった対策を始めておこう。

スギやヒノキ以外の花粉

スギやヒノキ以外にも花粉症を引き起こす植物は多い。基本的にスギやヒノキと違って飛散量の予測はしていないが、一般的に飛散する時期について解説する。
  • シラカンバ:4~6月
  • イネ:5~6月
  • ブタクサ:8~10月
  • ヨモギ:8~10月
  • カナムグラ:8~10月
もしスギやヒノキが飛散している時期以外に花粉症の症状があれば、こういった植物が原因である可能性が高い。植物を調べて近づかないようにするといった対策が有効だ。

また、シラカンバは北海道で発生する花粉症の主な原因とされる。北海道では飛散量の予測もしているので、気になる方はチェックしてみよう。

結論

花粉の飛散量を知っておくことで花粉症の対策ができる。夏の気象状況との関係や、秋と冬の調査など、基本的な知識をチェックしておこう。2021年の飛散量についても紹介したので、対策として役立ててほしい。もしスギやヒノキが飛散する時期以外に花粉症の症状がでたら、ブタクサなど他の原因を疑おう。飛散開始前から準備を整えておくことが重要だ。
(参考文献)
※1出典:東京都福祉保健局「保健所だより第61号 夏が暑いと、翌春の花粉が多く飛ぶことをご存知ですか?」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/tamafuchu/kouhou/hokensho/ho61.html

※2出典:環境省「平成27年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)について(お知らせ)」
https://www.env.go.jp/press/100156.html

※3出典:環境省「環境省花粉観測システム(はなこさん)」
http://kafun.taiki.go.jp/
  • 更新日:

    2021年1月23日

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