1. 使う機会がめっきり減った?缶切りを使うタイミングとは
缶切りはあるものの、何年も使っていないというご家庭も意外と多いのではないだろうか?プルトップ式のイージーオープンな缶詰が増えたこともあり、久々に使おうと思ったらうまく使えなかった、どこを引っ掛けるのか忘れてしまった、という方もいるだろう。
缶詰がプルトップ式ですぐに開けられるものであれば問題ないが、缶切りを必要とするタイプもまだまだ多い。プルトップ式でもプルタブが取れてしまえば缶が開けられない。缶切りを使うのはまさにそのようなタイミングだ。
災害時の非常食として備えている缶詰も、一度確認しておくとよい。プルトップ式でなければ、災害が発生していない段階で缶切りの使い方をおさらいして思い出しておこう。
缶詰がプルトップ式ですぐに開けられるものであれば問題ないが、缶切りを必要とするタイプもまだまだ多い。プルトップ式でもプルタブが取れてしまえば缶が開けられない。缶切りを使うのはまさにそのようなタイミングだ。
災害時の非常食として備えている缶詰も、一度確認しておくとよい。プルトップ式でなければ、災害が発生していない段階で缶切りの使い方をおさらいして思い出しておこう。
2. 缶切りにもいろいろな種類がある
ひとくちに缶切りといってもいろいろな種類のものが販売されている。特徴を簡単にまとめたので確認しておこう。
てこ式缶切り
いわゆる昔ながらの、もっともポピュラーな缶切りが「てこ式」である。細長いものが多いが、小判のような丸いタイプも昔は多かった。名前のとおり「テコの原理」を利用して開缶するタイプで、厚手の缶を開けるのにも役立つ。
回転式缶切り
回転式は、ネジ式や歯車式、ロータリーなどと呼ばれることもある缶切りの種類だ。主にアメリカやイギリスといった海外で広く使われている。刃の部分をレバーで固定し、ハンドルを回して開缶する。てこ式よりも手軽に開けられるのが特徴だ。
電動缶切り
電動式は、缶に取り付けてボタンを押すだけで開缶できるという、もっとも使い方が簡単な缶切りだ。てこ式や回転式と比べるとやや高価だが、コンパクトで握力が弱い方でも容易に使えるうえ、ケガといったリスクが少ないのも特徴である。ただし電池が必要なので、非常時の備えに用意する場合は電池の予備も一緒に保管しておこう。
ワインオープナーや栓抜きと一体型の缶切り
缶切り・ワインオープナー・栓抜きという1本3役の三徳缶切りも数多く販売されている。使い方はてこ式とほぼ同じものがほとんどである。アウトドアなど、できる限り荷物を減らしたいときにも便利だし、なにより1本3役なので個々に買い揃える必要もない。
左利き用の缶切りもある
缶切りの多くは右利き用だが、中には包丁やハサミなどと同じように左利き用の缶切りも販売されている。左利きの方で、右利き用の缶切りがどうも使いにくいという方は、一度左利き用の缶切りを使ってみてはいかがだろうか?
3. てこ式の缶切りの使い方
それでは、缶切りの使い方をタイプ別に解説していく。まずはてこ式の缶切りの使い方から見ていこう。
てこ式の缶切りの使い方
- 缶切りの刃を缶のフチに引っ掛ける
- 缶切りの取手を奥に押し出すようにして、刃でフチに穴を開ける
- 取手を戻し刃を手前に少しずらす
- 2と3を繰り返し行い、一周する少し手前まで切り開く
- 缶切りの突起を利用し、缶の蓋を内側から外側に持ち上げるように開けば完了
使い方のコツや注意点
手前に向かって缶のフチを切っていくのがコツだ。缶を開ける際に多少力が必要になるので、力を入れすぎて缶ごと倒してしまったり、勢い余ってケガをしたりしないよう使い方には十分注意が必要だ。
また缶の切断面はギザギザで、場所によっては鋭利である。ここでもケガしないように、切断した箇所は素手で触れず、必ず缶切りの突起を使って開けるようにしよう。缶切り自体の刃先も鋭利なため、子どもの手が届かないところに保管するなど工夫してほしい。
また缶の切断面はギザギザで、場所によっては鋭利である。ここでもケガしないように、切断した箇所は素手で触れず、必ず缶切りの突起を使って開けるようにしよう。缶切り自体の刃先も鋭利なため、子どもの手が届かないところに保管するなど工夫してほしい。
4. 回転式の缶切りの使い方
続いて、回転式の缶切りの使い方を解説する。てこ式よりも手軽に缶を開けられるので、買い替える際はこちらを検討してみてはいかがだろうか。
回転式の缶切りの使い方
- 缶切りの刃を缶のフチにセットする
- 缶切りについているネジを回して缶を開けていく
- 少しだけ残して缶切りを缶から取り外す
- 缶切りの突起を利用し、缶の蓋を内側から外側に持ち上げるように開けば完了
使い方のコツや注意点
刃をフチにしっかり引っ掛けて缶切りをセットすることが、上手に缶を開けるためのコツだ。切断面が鋭利なので、ケガを防ぐためにも素手で触ることは避けよう。
5. 電動式の缶切りの使い方
もうひとつ、電動式の缶切りの使い方とコツ、そして注意点を解説する。
電動式の缶切りの使い方
- 缶の上に缶切りをのせて刃をセットする
- スイッチをオンにする
- 缶切りの突起を利用し、缶の蓋を内側から外側に持ち上げるように開けば完了(蓋が缶切り本体につく商品もある)
使い方のコツや注意点
電動式の缶切りは、商品によってセットの仕方がさまざまだ。上記は一例であるため、取扱説明書を確認して正しくセットしよう。またほかの缶切りと同様に切り口が鋭利なので、蓋を外す際は細心の注意を払い、素手で触らないように注意してほしい。
6. 缶切りの代用品と使い方も知っておくと便利
しばらく使わないうちに缶切りの行方が分からなくなってしまった、錆びてしまい使い物にならなくなってしまった、アウトドアに持ってくるのを忘れた、ということもあるだろう。あるいは災害時、避難所などで缶切りがなく困ることもあるかもしれない。そんなときに役立つ、缶切りの代用品とその使い方もせっかくなので紹介する。
スプーン
スプーンの根元をしっかり握ったら、先端部分を缶のフチに押し当てながらこする。穴が開いてきたらスプーンの先端をグッと押し込み、フチに沿って手前に引くように開けていく。
マイナスドライバー
ドライバーの持ち手をしっかり握ったら、先端部分を缶のフチに当てる。持ち手のお尻の部分を石などの固いもので叩き、穴が開いたらスプーン同様先端を差し込んで手前に引くように開けていく。
ハサミ
刃の先端を缶のフチに押し当て、まずは小さな穴を開ける。穴が開いたら刃の先端を差し込み、引くようにして開けていく。ただしハサミの素材や缶の厚みなどによっては、ハサミが使えなくなることも考えられる。ほかにもハサミがあればよいが、1本しかないときは別の方法のほうがよいかもしれない。
10円玉
10円玉を缶のフチに立てて当て、強めに押し当てながらこする。粘り強くこすっていると穴が開いてくるので、こすりながらフチに沿ってずらしていく。
7. 缶切りの使い方をおさらいしておこう
缶切りの使い方は難しいものではないが、しばらく使っていないと忘れてしまうことがある。いざというときに「分からない」と焦ることのないよう、たまには缶切りの使い方をおさらいしておくとよいだろう。
結論
缶切りには、もっともポピュラーなてこ式のほか、回転式や電動式などいろいろな種類がある。繰り返しになるが日常のみならず、非常時にも役立つアイテムなので、ぜひ本稿を参考に使い方をおさらい(マスター)しておこう。作業の際は、ケガを防ぐためにも缶の切り口に素手で触れないよう細心の注意を払っていただきたい。