1. カイロは燃えるゴミに出しても大丈夫?

カイロは、そのまま燃えるゴミに出してよいのかという疑問や、火事になることはないのかと不安を抱く方もいるだろう。それらの疑問について、こちらで詳しくご紹介しよう。
カイロの中身の成分
カイロの中身には、化学反応によって熱を生じる細かな鉄粉、化学反応を促す活性炭、水、塩分、保水を担うバーミキュライトが含まれ、包装には燃えにくい不織布が採用されている。
カイロは、中の鉄粉が水や酸素と反応して急激に酸化することで発熱し、鉄粉の酸化反応が終了すると自然に冷たくなる。鉄粉が化学反応した後にできる酸化鉄は、水分が加わっても再び発熱することはない成分である。
カイロは、中の鉄粉が水や酸素と反応して急激に酸化することで発熱し、鉄粉の酸化反応が終了すると自然に冷たくなる。鉄粉が化学反応した後にできる酸化鉄は、水分が加わっても再び発熱することはない成分である。
火事の危険性は低い
カイロの中身に含まれる鉄粉の酸化反応は、各製造会社にて若干の違いはあるが、最高でも63度程度であり、平均温度は53度程度といわれている。
消防庁(※1)によると、環境による違いはあるものの、低温発火の危険性のある温度は100度から150度であるため、カイロ自体が発火する危険性は低い。
また、使用後のカイロをそのまま燃えるゴミに出しても、再び化学反応を起すことはないため、発熱したり火事が起こったりする可能性は低いといえる。
どうしても心配な場合には、使用後のカイロを燃えるゴミに出す前に十分に冷ましてから処分するとよいだろう。
消防庁(※1)によると、環境による違いはあるものの、低温発火の危険性のある温度は100度から150度であるため、カイロ自体が発火する危険性は低い。
また、使用後のカイロをそのまま燃えるゴミに出しても、再び化学反応を起すことはないため、発熱したり火事が起こったりする可能性は低いといえる。
どうしても心配な場合には、使用後のカイロを燃えるゴミに出す前に十分に冷ましてから処分するとよいだろう。
2. カイロを燃えるゴミに出すときはどうすればいい?

こちらでは、自治体の分別指定に従ってカイロを燃えるゴミに出すときはどうすればいいのか、ポイントと注意点についてご紹介しよう。
包装から中身を出さない
カイロの中身の成分は、前述の通り半分以上が鉄粉である。この鉄粉は、何らかの理由で空気中に舞い上がり、目に入ると角膜を傷つけてしまう危険性があるため、処分するときには包装された不織布から出さずに処分してほしい。
カイロの中身の成分を包装から取り出して再利用した後にゴミに出すときには、ビニール袋などに入れて密封するとよいだろう。
ゴミに出すときには、カイロの成分が飛び散ったり、空中に舞い上がったりしないよう、とくに注意して取り扱っていただきたい。
カイロの中身の成分を包装から取り出して再利用した後にゴミに出すときには、ビニール袋などに入れて密封するとよいだろう。
ゴミに出すときには、カイロの成分が飛び散ったり、空中に舞い上がったりしないよう、とくに注意して取り扱っていただきたい。
冷めてからゴミに出す
カイロを燃えるゴミに出すときには、未使用の場合は開封して1日ほど放置して放熱させてから出すとよい。使用後のカイロも他のゴミへの熱の影響が心配な場合は、カイロが冷めてから燃えるゴミに出すと安心できるだろう。
ビニール袋に入れてゴミに出す
カイロを燃えるゴミとして出すときには、使用後のカイロをまとめてビニール袋に入れ、十分に袋内の空気を抜き、カイロが酸素に触れないようにして出すとよい。
このようにしてカイロをゴミに出すと、万が一反応せずに残っていたカイロの成分が再び反応して発熱することを避けることができる。
使用済みのカイロを大量にゴミに出すときには、自治体により特別な規則などがあるか問い合わせ、安全に処分していただきたい。
このようにしてカイロをゴミに出すと、万が一反応せずに残っていたカイロの成分が再び反応して発熱することを避けることができる。
使用済みのカイロを大量にゴミに出すときには、自治体により特別な規則などがあるか問い合わせ、安全に処分していただきたい。
3. カイロを燃えるごみに出す前に!

カイロの中身には、細かな鉄粉、活性炭、水、塩分、バーミキュライトが含まれ、包装には不織布が採用されている。
このことから、カイロには可燃性と非可燃性の成分が含まれていることをお分かりいただけるだろう。それゆえ、鉄以外の成分を燃えるゴミとして分別指定している自治体と、カイロの中身の半分以上を占める鉄粉を燃えないゴミとして分別指定している自治体がある。さらに、自治体によっては、カイロは鉄粉を含むため金属・陶器・ガラスゴミと分別指定をしている場合もあるので注意いただきたい。
そのため、カイロをゴミに出すときには、住んでいる自治体では燃えるゴミであるのか否かを十分に確認し、適切な方法で行ってほしい。
また、燃えるゴミだったのに燃えないゴミになるなど、カイロの分別指定が変更される場合もあるため、ゴミに出すときには各自治体の最新の情報を確認することをおすすめしたい。
このことから、カイロには可燃性と非可燃性の成分が含まれていることをお分かりいただけるだろう。それゆえ、鉄以外の成分を燃えるゴミとして分別指定している自治体と、カイロの中身の半分以上を占める鉄粉を燃えないゴミとして分別指定している自治体がある。さらに、自治体によっては、カイロは鉄粉を含むため金属・陶器・ガラスゴミと分別指定をしている場合もあるので注意いただきたい。
そのため、カイロをゴミに出すときには、住んでいる自治体では燃えるゴミであるのか否かを十分に確認し、適切な方法で行ってほしい。
また、燃えるゴミだったのに燃えないゴミになるなど、カイロの分別指定が変更される場合もあるため、ゴミに出すときには各自治体の最新の情報を確認することをおすすめしたい。
結論
今回は、カイロをゴミに出すときの適切な方法とその注意点について解説したが、いかがだっただろうか。カイロは、前述の通り自治体によって燃えるゴミとして分別指定している場合に加えて、ほかのゴミとして分別指定されていることもある。そのため、カイロをゴミに出すときには、必ず自治体の分別指定の内容を確認していただきたい。
(参考文献)
(※1)出典:消防庁 消防大学校 消防研究センター「低温発火とは」
http://nrifd.fdma.go.jp/public_info/faq/teionhakka/index.html#:~:text=%E5%BC%95%E7%81%AB%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E3%81%AF220%EF%BD%9E,416%E2%84%83%20(2)%20%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
(※1)出典:消防庁 消防大学校 消防研究センター「低温発火とは」
http://nrifd.fdma.go.jp/public_info/faq/teionhakka/index.html#:~:text=%E5%BC%95%E7%81%AB%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E3%81%AF220%EF%BD%9E,416%E2%84%83%20(2)%20%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82