1. 電気毛布は洗濯できるの?

普通の毛布と違って、電気を通す電気毛布は洗濯することで電熱線がショートして故障してしまうのではないかと心配になる。ひと昔前の電気毛布は洗濯できないというのが当たり前だったが、最近の電気毛布は洗濯できるものも多くなっている。
洗濯をする前に取扱説明書を読む
洗濯をする前に、電気毛布が洗濯できるかどうか調べる必要がある。まず、取扱説明書がある場合には、再度熟読しよう。洗濯できるかどうか、取り外しができるパーツの有無などを含めて注意点をよく読んでおこう。取扱説明書を紛失してしまったら、インターネットで検索すると掲載されていることもある。
洗濯表示マークを確認しよう
取扱説明書が手元にない場合、電気毛布に付いている洗濯表示を確認しよう。洗濯表示に洗濯機のマーク、あるいは手洗いのマークが付いていれば電気毛布でも洗濯することができる。バツ印がついていたら、残念ながら水洗いができないためクリーニングに出すことになる。
2. 電気毛布の正しい洗濯方法

家でできる電気毛布の洗濯方法として「手洗い」と「洗濯機」の二つがある。それぞれの洗濯方法について紹介しよう。
電気毛布を手洗いで洗濯する方法
用意するものは「中性洗剤(おしゃれ着洗い洗剤)」と大きめのたらいだ。たらいがない場合には、浴槽を使うという方法もある。
- コントローラーなど取り外せる部分はすべて取り外しておく。
- コネクターの部分が毛布の内側になるようにたたんでいく。
- 洗濯表示に記された温度以下に調節したお湯に洗剤を入れてよくかき混ぜる。
- 電気毛布をお湯に沈めたら、やさしく押し洗いをする。汚れがひどい場合は、浸け置き洗いをする。洗濯槽を使う場合には、かがみながら手で押し洗いするのは大変な作業になる。足でやさしく踏みつけるようにして洗うと楽だ。
- 汚れが落ちたところで柔軟剤を加え、すすぎ洗いをする。
- 水気を切るときには絞ってはいけない。配線が故障してしまう危険栓がある。押すようにして水気を切るようにしよう。
電気毛布を洗濯機で洗濯する方法
洗濯機で電気毛布を洗濯するときのポイントは、「毛布コース」「手洗いコース」など、やさしい洗いコースを選ぶこと、そして必ず洗濯ネットを使うことだ。手洗いと同様に中性洗剤を使おう。
- コントローラーなど取り外せる部分はすべて取り外しておく。
- コントローラーが毛布の内側に入るようにたたんで、洗濯ネットに入れる。
- 手洗いコースを選んで洗濯機を回す。
- 脱水は30秒~1分ほどにする。長時間脱水すると、配線に圧力がかかり、よじれが生じることがある。故障の原因になるため時間をかけずに脱水するのがポイントだ。
3. 電気毛布を洗濯する際の注意点

電気毛布は、手洗いや洗濯機を使って洗濯することができる。ただし、やってはいけない注意点もある。
ドラム式洗濯機で洗濯するのはNG
ドラム式洗濯機で電気毛布を洗濯することはできない。ドラム式洗濯機の洗濯方法は、洗濯物を上からたたき落として汚れを落とす。そのため、上から落としたときの衝撃でコネクターや内部の配線が破損してしまう危険性があるのだ。ドラム式洗濯機を使っている場合は、手洗いで洗濯しよう。
乾燥機を使うのはNG
電気毛布は乾燥機で乾かしてはいけない。乾燥機を使うことで長時間熱が加わる。コネクターや内部の配線が故障してしまう可能性がある。さらに、電気毛布の素材によっては縮んだり、肌ざわりがゴワゴワしてしまったりする。
4. 洗濯後の電気毛布の干し方

電気毛布は内部に配線があるため、普通の毛布に比べて干し方にも気を付けなければならないポイントがある。
陰干しにする
洗濯が終わって電気毛布を干すときは、必ず日陰で干すことが大切だ。毛布と違って電化製品であるため長時間太陽の熱に当ててしまうと故障の原因になる。日陰で干すため、干す時間は長く見ておき、完全に乾くのを待とう。
M字干しがおすすめ
洗濯と同様、電気毛布を干すときには内部の配線のよじれなどの負担をかけないことが大切だ。竿を2本使ったM字干しをしよう。こうすることで配線への負担が軽くなり、さらに風通しがよくなって洗濯後の乾きが早くなる。
結論
電気を使う電気毛布も、商品によっては洗濯することができる。電気毛布に付いているタグを確認することが大切だ。また、新しい電気毛布を購入する際には、洗濯ができるものを選ぶといい。ドラム式洗濯機や乾燥機の使用は、コネクターや配線が故障することがあるので避けたほうがいい。清潔な電気毛布で、快適な睡眠タイムを過ごそう。