1. お正月の期間はいつまでか?

大掃除や年賀状、お年始の挨拶などをしていると、あっという間に過ぎてしまうお正月。ところで、お正月とはいつまでの期間を指すのかご存知だろうか。お正月は大きく分けて7日(松の内)または15日(小正月)までとする2通りの説が広く知られているが、そのほかにも三が日とする説や1月20日までなど、地域によってズレがある。それぞれの期間についての詳細は以下の通りだ。
お正月はいつまで?三が日説
三が日とは1月1日から1月3日までを指しており、多くの企業が休みをとる期間となっている。また百貨店での初売りで賑わうほか、親族のお年始の集まりや初詣に出かけたりおせち料理を食べたりなど、最もお正月らしい雰囲気があるのが三が日の特徴だ。そのため、特に新年のお祝い行事の多い三が日をお正月とする説がある。
お正月はいつまで?1月7日(松の内)説
松の内とは門松や松飾りにちなんで名づけられたもので、これらを片付けるタイミング、つまり1月7日がお正月の終わりだとする説が一般的になっている。関東圏では松の内である7日までをお正月と認識する習慣が根付いている。
お正月はいつまで?1月15日(小正月)説
元旦の大正月に対して1月15日は小正月と呼ばれており、元々は全国的に15日までが松の内、つまりお正月とされていた。ところが江戸幕府の命により15日から7日に早められ、その結果お膝元の関東では7日だが、伝達が行き届かなかった関西では従来どおり15日が松の内となっている。その名残で、関西を中心とした地域では現在でもお正月の終わりは15日とされている。
お正月はいつまで?1月20日(二十日正月)説
二十日正月は現在ではあまり聞くことはないが、本来は鏡開きが行われるなど「正月の祝い納め」の日と位置づけられていた。現代でも1月20日に正月料理や餅を食べ切ったりお正月飾りを片付けたりなどといった伝統が息づいている地域では、二十日正月をもってお正月が終了する。
2. お正月の飾りはいつまで飾っておく?

お正月がいつまでの期間を指すのか、地域によって違いがあることは説明した通りだ。次に、お正月の飾りはいつまで飾っておくのかについて解説する。
門松としめ縄
門松としめ縄はいつまで飾っておくのかについてだが、門松は松の内という言葉にもあるように、お正月の1月7日を過ぎたら片付けよう。しめ縄も門松と同じタイミングで片付けるのが普通である。1月15日までをお正月と呼ぶ関西圏では、15日を目処に片付ければよい。
鏡餅は1月11日の鏡開きまで飾っておく
鏡餅は門松やしめ縄とは違い、年神様を天へお見送りしたあとにみんなでいただくお正月飾りだ。そのため1月7日までをお正月とする地域では1月11日の鏡開きまで、1月15日までの地域なら当日まで飾っておくのが一般的だ。
3. お正月飾りはいつまでに処分すべき?

外したお正月飾りは地域のどんど焼きなどで処分する風習があるので、いつまでに処分するのか知っておこう。
門松としめ縄はいつまでに処分すべき?
門松やしめ縄などのお正月飾りは、7日または15日のお正月が過ぎたら15日前後に開催される地域のどんど焼きなどで燃やすのが慣例だ。どんど焼きの詳しい日程は最寄りの神社や自治体に問い合わせをして確認しよう。
鏡餅はいつまでに処分すべき?
鏡餅は門松などと同じようにお正月飾りの一つだが、どんど焼きではなく鏡開きでいただくのが昔から続く伝統だ。お正月が7日までの地域は11日に鏡開きをし、15日までがお正月のエリアは15日もしくは20日に鏡開きをすることが多い。
結論
一年を振り返りながら、家族でゆっくり過ごすお正月。気づいてみればあっという間に終わってしまうが、いつまでをお正月と呼ぶのかは地域によって違いがあり、明確な決まりはない。現代人にとっては、生活サイクルからくる各々のフィーリングによるところが大きく、仕事や学校などが始まると同時にお正月の終わりを感じる人が多いようだ。