1. 冬の湿度が低い理由とは?

一般的に湿度は、相対湿度のことを指す。相対湿度とは、ある気温の飽和水蒸気量を100%として、実際に含まれる空気中の水蒸気の量の割合のことだ。飽和水蒸気量は気温が高いほど増え、逆に気温が低くなると減る。
気温が低くなる冬は、空気中に含まれる水分が少なくなるため乾燥する。また冬に暖房を使うと室温が高くなり、飽和水蒸気量が増える。しかし加湿をしないと室内の水分量は変わらないため、飽和水蒸気量に対する空気中の水分割合が低くなる。
このように、冬は空気中に含まれる水分量が少なくなるうえに、暖房を利用する機会が増えるため、加湿をしないと乾燥に悩まされることが多くなるのだ。
気温が低くなる冬は、空気中に含まれる水分が少なくなるため乾燥する。また冬に暖房を使うと室温が高くなり、飽和水蒸気量が増える。しかし加湿をしないと室内の水分量は変わらないため、飽和水蒸気量に対する空気中の水分割合が低くなる。
このように、冬は空気中に含まれる水分量が少なくなるうえに、暖房を利用する機会が増えるため、加湿をしないと乾燥に悩まされることが多くなるのだ。
2. 冬の低湿度が招く人体への影響

冬になって湿度が低くなると、人体にどのような影響を与えるのだろうか。湿度が下がる冬に気を付けるべきことを知っておこう。
インフルエンザなどのウィルスが蔓延する
空気が乾燥すると、インフルエンザなどのウィルスの動きが活発になる。ウィルスとは逆に、鼻やのどの粘膜は低湿度によって乾燥し、防御機能が低下する。このため、冬になって湿度が下がると、風邪をひきやすくなったりインフルエンザにかかりやすくなったりするのだ。
髪や肌が乾燥する
湿度が低いと、髪や肌も乾燥しやすくなる。そのため肌がカサカサする、シミやくすみなどの肌トラブルが起きる、かゆみを感じる、髪がパサつくといった問題が出やすい。
3. 冬の部屋の最適な湿度と温度

人が快適だと感じる温度や湿度は、季節や服装によっても異なる。冬場の室温は18~22℃、湿度は40~60%程度になるように心がけよう。
冬の低湿度が招くリスクは先述の通りだが、だからといって湿度を上げすぎるとカビやダニが発生しやすくなる。また、湿度は高すぎても低すぎてもウィルスやバクテリアが発生する可能性が高くなるため注意が必要だ。
ちなみに地球温暖化対策として環境省が提唱しているウォームビズ(※1)では、冬場の室温は20℃を目安にするように呼びかけている。
冬の低湿度が招くリスクは先述の通りだが、だからといって湿度を上げすぎるとカビやダニが発生しやすくなる。また、湿度は高すぎても低すぎてもウィルスやバクテリアが発生する可能性が高くなるため注意が必要だ。
ちなみに地球温暖化対策として環境省が提唱しているウォームビズ(※1)では、冬場の室温は20℃を目安にするように呼びかけている。
4. 冬の室内の湿度を上げる方法

冬に室内の湿度を上げるためのおすすめの方法を紹介する。
加湿器を使う
加湿器はタンクに入れた水を水蒸気にして放出してくれるため、効率的に湿度を上げてくれる。設置スペースが狭い場合は、ペットボトルや紙のシートを使用する非電気式の小型加湿器を使ってみよう。
洗濯物を部屋干しする
冬の間は洗濯物を部屋干しするのもおすすめだ。湿度が上がるだけでなく、洗濯物が乾きやすくなるというメリットもある。ただし、湿度が高くなりすぎないように注意しよう。ぬれタオルをハンガーにかけて干すだけでも、効果が期待できる。
霧吹きをする
カーテンに霧吹きをするのもおすすめだ。カーテンがほんの少し湿るくらい水を吹きかける。吹きかける水の量が多すぎると、においやカビの原因となるので注意しよう。
湯気を利用する
冬は、料理やお風呂などの暖かい湯気を利用して、部屋の湿度を上げることもできる。入浴後はできるだけお風呂場と脱衣所のドアを解放しておこう。ストーブを使っている場合は、天板にやかんを置いてお湯を沸かすのもおすすめだ。
結論
気温が低い冬は空気中に含まれる水分量が夏より減るうえに、暖房を使うことで飽和水蒸気量に対する空気中の水分割合が低くなるため乾燥しやすい。湿度が低すぎると風邪をひきやすくなったり、肌や髪が乾燥したりする。今回の記事で紹介した加湿方法を参考にして、冬の室温は18~22℃、湿度は40~60%程度になるように心がけよう。