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雪下ろしに必要な道具と正しい方法!業者に依頼する場合の料金は?

雪下ろしに必要な道具と正しい方法!業者に依頼する場合の料金は?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年1月14日

雪国に住んでいると避けられない「雪下ろし」。地域によっては毎年のように行わなければならない雪下ろしの必要性と、道具や正しいやり方をまとめる。また、専門の業者に依頼する場合の料金相場、補助金についてもあわせて解説していく。

  

1. 屋根の雪下ろしは不要なの?

雪の少ない地域から雪国に引っ越してきた際は、「今まで雪下ろしをしたことがない」「いずれ解けるなら不要なのではないか?」と思われるかもしれない。しかし、一見フワフワとしていて軽そうな雪は、積もると見た目以上に重くなる。加えて、積雪量の多い地域では、屋根の上に1mの雪が積もることも珍しくはない。つまり、屋根には予想以上の重さがのしかかっていることになるのだ。事実、落雪や家屋の変形によってドアの開閉がスムーズにできなくなる、倒壊してしまうといった事故も発生している。雪下ろしが必要なのは、そういった雪による事故やトラブルを防ぐためである。ただし、雪下ろし中の事故も毎年のように発生しているのも事実だ。危険が伴う作業であることをしっかりと認識したうえで、安全に配慮して行わなければならない。

雪はどれくらいの重さがある?

雪の重さは新雪や水分を多く含む雪など、その質によっても異なるが、1m3(立方メートル)あたり50~500kgにもなるといわれている。つまり、一坪(3.3m2(平方メートル))に高さ1mまで雪が積もると、165~1,650kgもの重みになる。たった一坪の範囲でも、1tを超える雪の重みがのしかかっている可能性が十分にあり得るのだ。

2. 屋根の正しい雪下ろし方法

雪下ろしは、屋根の片側から重点的に下ろしてしまうともう片方に大きな負担がかかってしまうため、均等に下ろしていく。また、雪で濡れた屋根材は滑りやすくなっているため注意が必要だ。全ての雪を下ろさず、10~20cmほど残しておくのがよいとされている。

雪下ろしに使用する道具

雪下ろしの際は、スコップ、雪庇切り、スノーダンプ、雪とよ、屋根に登るためのはしごなどの道具を使用する。プラスチック製のスコップでは雪の重みに負けて壊れやすく、鉄製は重くて疲れやすいというデメリットがあるため、軽くて使いやすいアルミ製がおすすめだ。道具はホームセンターで購入できるため、雪の多い地域に住む場合は前もって用意しておくと安心だ。

はしごは転倒防止のため、棟や軒に真っすぐたてかけ、足元と上部を固定しておく。ずり落ちてしまうと大怪我につながるため、注意しよう。また、昇り降りの際は滑らないよう、靴裏の雪を落としてからが望ましい。

雪下ろしの際の服装

動きやすい服に滑りにくい長靴を着用する。雪下ろしの事故の多くが、屋根やはしごからの転落事故のため、命綱を繋いでおくアンカーを設置し、ヘルメットや安全帯、命綱も必ず用意して正しく着用しよう。

命綱と安全帯に関する注意点

命綱は、滑りにくく結び目がほどけにくいものを選び、安全帯は、幅広く絞まらないものを選ぶとよいとされる。命綱を身体に巻きつけると、万が一転落した場合、一点に重さが集中してしまい、身体に大きな負担がかかる危険がある。そのため、必ず安全帯を着用するようにしたい。

3. 屋根の雪下ろしをするときの注意点

雪下ろしをする際は、1人で作業を行ってしまうと雪に埋もれてしまった場合などに発見が遅れる可能性がある。非常に危険なため、2人以上で作業をするようにしよう。さらに、万が一の際に場所を特定しやすいよう、携帯電話を持っておくといった工夫も必要だ。周囲に注意しながら作業をするためにも、近隣にあらかじめ声をかけておくのもよいだろう。また、気温が高い日は雪が解けやすく、足元が滑りやすくなる。転落事故に繋がる恐れが高まることからも、雪下ろしは気温の低い日に行うのが望ましい。

体調がすぐれない、高齢で足腰が弱ってきた、雪下ろしをしたことがないなど、少しでも不安要素があるときは、決して無理に雪下ろしを行わないことが大切だ。落雪や家屋の変形・倒壊といった事故を防ぐために必要な雪下ろしではあるが、屋根やはしごからの転落、除雪機による事故など、危険を伴う作業であることを意識して、安全を第一に考えよう。

4. 雪下ろしが不安な場合は業者に依頼しよう

雪下ろしを行いたいが不安がある、初めてで自信がないという場合は業者に依頼するのがおすすめだ。自治体によっては補助金制度を設けていることもあり、家庭用の小型除雪機購入に対する補助金が出る地域もあれば、除雪にかかる料金の一部を負担してくれる地域もある。補助金制度の内容も、対象となる世帯も自治体ごとに異なるため、住んでいる市区町村のホームページなどで補助金の有無について確認しておこう。

業者に依頼した場合の料金相場は?

雪下ろしを業者に依頼する場合の料金相場は、土地や積雪量、条件、業者ごとに異なる。さらに、人力での作業か、または機械を使った作業なのかでも料金は変わってくる。札幌市福祉協議会「令和2年度版 有料除雪実施業者一覧表」によると、作業員一人1時間あたり1,000~6,000円ほど、ダンプ4t一台あたり 4,500~10,000円ほどとなっている。(※1)人力での作業は料金的には安いが、機械で作業を行った方が効率がよい場合もある。ただし、これらも条件によって大きく異なるため、あくまでも一例である。前もってしっかりと見積もりをとっておくのが望ましい。

結論

雪の多い地域では、落雪による事故や、雪の重みによる家屋の変形・倒壊といった事故も起こりうるため、雪下ろしが必要になる。ただし、雪下ろし作業中の事故も数多く発生していることから、事故防止のためにも、正しい服装で、安全に十分配慮して作業を行うようにしたい。体調や足腰など、少しでも不安要素がある場合は無理をせず、プロの業者に依頼してしまおう。
(参考文献)
※1出典:社会福祉法人 札幌市社会福祉協議会「令和2年度版 有料除雪実施業者一覧表」
https://www.sapporo-shakyo.or.jp/files/00006400/00006483/20200826134604.pdf
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  • 更新日:

    2021年1月14日

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