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床暖房の設置にかかる費用相場は?安く抑えるコツをチェック

床暖房の設置にかかる費用相場は?安く抑えるコツをチェック

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年1月30日

床暖房の設置を検討するとき、まず確認したいのが費用の相場だ。床暖房には種類があり、施工方法によってもかかる費用に大きな差がでる。この記事では、床暖房の設置にかかる費用の相場を条件別に紹介しよう。設置費用を抑えるコツや、エアコンと比較したときの費用対効果と併せて解説するので、床暖房の設置を考えている方は必見だ。

  

1. 床暖房を設置するリフォームにかかる費用相場

床暖房を設置するときにかかる費用の目安について紹介しよう。条件による費用の差と併せて詳しく説明する。

電気式と温水式

床暖房は一般的に「電気式」と「温水式」の2種類に分けられる。ヒーターを電気で暖める電気式よりも、温水をパイプに流して床を暖める温水式のほうが設置費用は高い。

温水式の熱源は電気やガス、灯油に分類され、床暖房の設置とは別に熱源機の費用がかかる。ただし、温水式は電気式よりもランニングコストが安いため、それぞれの特徴を比較してから選ぼう。

施工方法をチェック

床暖房の施工方法によっても設置費用は違う。床材を解体して撤去する「張り替え」と、既存の床の上に設置する「重ね張り」の違いを確認してほしい。張り替えは解体して撤去する手間がかかるため、重ね張りより10~15万円ほど高くなる。

ただし、重ね張りは既存の床に床材を追加するので、12~18mmくらいの段差ができてしまう。小さなお子さんやお年寄りがいるご家庭の場合、バリアフリーで設置できる張り替えがおすすめだ。

床暖房の費用相場

床暖房の費用は設置する範囲と床暖房の種類で決まる。リフォームで設置するときにかかる費用の目安を紹介するので、参考にしてほしい。

・電気式床暖房(5畳):25~35万円(重ね張り)/35~50万円(張り替え)
・温水式床暖房(5畳):30~40万円(重ね張り)/40~55万円(張り替え)

1畳の面積が広くなるたび、電気式床暖房は5万、温水式床暖房は3万円くらい費用が増えると考えよう。温水式床暖房の場合は別に30~50万円ほどの熱源機が必要だ。また、床材をはがしたり床暖房用に変えたりする必要がない分、新築のほうが安くなる傾向がある。

2. 床暖房設置の費用を抑えるコツ

床暖房設置の費用は条件によって大きく変わる。コツを知っておけば、床暖房を設置する費用を抑えることが可能だ。

面積を狭くする

設置する面積を狭くすれば床暖房の設置にかかる費用は安くなる。部屋の5~7割あれば全体が暖まるとされており、家具などの下に設置してもあまり意味はない。暖める範囲が広くなれば、ランニングコストも高くなってしまう。

家族が集まる場所だったり、テーブルの下など足が触れる部分だったり、必要な場所だけに床暖房を設置すれば費用を抑えられる。キッチンのように狭く使用する時間が限られている場所なら、設置費用が安い電気式がおすすめだ。

見積もりで比較する

床暖房の費用は業者によって異なるので、同じ内容の施工でも大きな差がでることがある。複数の業者から見積もりをとって比較することで安く施工してくれる業者が見つかるだろう。ただし、費用だけが安く、施工内容が悪い業者もあるので注意が必要だ。見積もりの内容を細かくチェックしつつ、口コミなども調査してほしい。

補助金はある?

条件や受付期間はあるが、一部の自治体ではリフォームに対して補助金を出している(※1)。他にも温水式床暖房の熱源機として使用できる、エコキュートやエネファームの設置に補助金がでる自治体があるので、ぜひチェックしてほしい。費用を安く抑えたいなら、自治体のホームページや問い合わせ窓口で確認しておくとよいだろう。

3. 床暖房の費用対効果は?

床暖房の費用対効果をエアコンと比較した。ランニングコストと効果をチェックして、どちらがよいかを考えてみよう。

ランニングコストを比較

床暖房にはいろいろな種類があり、かかるランニングコストはそれぞれ異なる。たとえばガスを使用した温水式床暖房(東京ガス「はやわざ」)の場合、8畳の部屋で1日8時間使用したときの光熱費は107円だ。1ヶ月を30日とするとかかる費用は3,210円という計算になる。

8畳用のエアコン(Panasonic「CS-X251D」)の場合は、1時間あたりの電気代が2~53円くらいだ。エアコンの電気代は設定温度や気温によって左右されるが、10円とした場合は8時間で80円、1ヶ月で2,400円になるだろう。省エネ性能が高いエアコンも数多く登場しているため、床暖房よりランニングコストが安いとされている。

効果を比較

床暖房は足元から部屋全体を暖められるのがメリットだ。エアコンの温風は上にたまる性質があり、足元は暖まりにくい。床暖房は頭寒足熱の状態を保ちやすく、体感温度が高くなりやすいといったメリットがある。

さらにエアコンと違って温風がでないため部屋が乾燥しにくく、ほこりも舞い上がりにくい。初期費用やランニングコストは高いが、空間を快適に保ちたいなら床暖房がおすすめだ。

結論

床暖房の設置費用は種類や条件によって大きく変わる。初期費用が安くランニングコストが高い電気式床暖房と、初期費用は高くなるがランニングコストが安い温水式床暖房の違いをチェックしておこう。面積を狭くしたり見積もりを比較したりすれば初期費用は安く抑えられる。また、床暖房とエアコンとの費用対効果についても注目してほしい。ランニンコストと効果を比較することで、ご自宅に適した暖房がわかるだろう。
(参考文献)
※1出典:秋田市役所「住宅リフォーム支援事業」
https://www.city.akita.lg.jp/kurashi/sumai/1007487/1007790.html
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  • 公開日:

    2021年1月20日

  • 更新日:

    2022年1月30日

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