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融雪槽に新雪を投げ入れているところの写真

融雪槽の設置価格は?熱源の種類やデメリット、おすすめ3選も紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年3月30日

「雪国に引っ越した」「雪国に家を建てる予定だ」といった方は、融雪槽についていろいろとリサーチしているところではないだろうか?雪国に欠かせない住宅設備のひとつが融雪槽である。本稿では融雪槽の設置費用やランニングコスト、熱源ごとの特徴やデメリットなどを解説するとともに、おすすめもいくつか紹介する。

  

1. そもそも融雪槽とはなにか?

扉が閉まった状態の融雪槽の写真
降雪量が多い地域にお住まいの方であれば当然ご存じだろうが、これからそうした地域に引っ越す方や家を建てる方などは、融雪槽という言葉に馴染みが薄いかもしれない。まずは簡単に、融雪槽についておさらいしておこう。

地中に設置する、雪を溶かす設備

融雪槽とは地中に設置する雪を溶かすための設備である。投入された雪は、融雪槽の中で熱や水によって溶かされる。積雪量の多い地域では、除雪作業や雪の処分が生活の大きな負担となる。だが融雪槽を設置することで、その負担が大きく軽減されるというわけだ。
ほかの雪対策と比べればランニングコストが安い点がメリットである。ただし雪かきは自力でやる必要があるため、雪かきが難しい方はロードヒーティングのほうがよいこともある。

2. 融雪槽の熱源の種類と特徴

雪を融雪槽に投入しようとしているところのイメージ写真
融雪槽の熱源にはいろいろな種類がある。特徴を把握しておくことも大切だ。

融雪槽の主な熱源とその特徴

  • 電気式:安全性が高い
  • ヒートポンプ式:空気熱を利用する
  • ガス式:パワフル
  • 灯油式:パワフル
  • 地下水式:維持費が安い
融雪槽にはこのようにさまざまな熱源がある。設置費用が異なるだけでなく、特徴も異なるためきちんと知っておくことは大切だ。たとえば安全面を優先するなら電気式、維持費を抑えるなら地下水式といったように、望む条件に合うものを選ぼう。

3. 融雪槽の本体価格と設置費用の目安

一万円札と補助金と書かれた封筒の写真
もうお分かりのように、融雪槽は地中に設置するものなので工事が必要になる。具体的に、いくらくらいかかるのだろうか?

本体価格の目安

商品によって異なるが、目安として60〜130万円程度を見ておくとよいだろう。面積によって異なるほか、エリアごとまたは業者によっても変わってくる。上述した熱源などさまざまな要素を踏まえて判断することが大切だ。

工事費用は別ということが多い

本体価格とは別に、工事費用がかかるのが一般的である。工事費用も安くはなく、やはり業者などによって変わるが50〜100万円程度は見ておいたほうがよいだろう。大きな金額なので、人によってはローンを組む方もいる。

融雪槽の設置に活用できる補助金や融資制度もある

たとえば北海道の市町村などは、融雪槽を設置する際の補助金や融資制度を設けている。地域によって異なるが「30万円以上の工事に対して10万円の補助」などがある。これから融雪槽の設置を考えている方は、ぜひ一度お住まいの自治体のホームページなどを確認してみよう。

4. 融雪槽の1シーズンにかかるランニングコスト

お金と電卓の写真
融雪槽は雪を溶かすための電気代などがかかる。ランニングコストがもっとも安いとされている、地下水式の融雪槽を1シーズン使った場合の金額の目安をお伝えしておこう。

融雪槽(地下水式)1シーズンのランニングコスト

  • 融雪槽(地下水式):2,000〜5,000円程度
  • ロードヒーティング(電気・平米あたり):2,400円程度
  • ロードヒーティング(灯油・平米あたり):2,800円程度
あくまで目安だが、ロードヒーティングよりも融雪槽のランニングコストのほうが若干、安いケースもある。ただしロードヒーティングは平米あたりの金額である。設置面積によってランニングコストも変動する点は覚えておこう。

5. 融雪槽のデメリットは?

積雪面と段差になった融雪槽の写真
もうお分かりのように、融雪槽は地中に設置するものなので工事が必要になる。具体的に、いくらくらいかかるのだろうか?

地下水式は安いが欠点も多い

地下水源があるエリアにしか設置できないなど、やや不便な点があるのが地下水式だ。深井戸の場合、水源を確保する工事だけでも100万円近くなることもある。

停電時に使えないことがある

電気式の融雪槽や、地下水式でポンプで水を汲み上げる場合などは、停電時に使用できなくなることもある。補助電源や予備電源といった用意も必要になるかもしれない。

段差ができてしまうことがある

扉を閉めているときはフラットなものが多いが、扉を開けていると地面(積もった雪)との段差が大きくなることがある。周囲を歩くときは注意が必要だ。

6. 融雪槽の設置はどこに頼めばよいのか?

扉が閉まっている融雪槽の写真
融雪槽を設置したいと思ったら、まずはどこに相談すればよいのだろうか?

最適な融雪槽を選ぶならメーカーに相談を

設置場所によって地下水源の有無や槽の大きさ、適した熱源などが異なる。そのため、まずはメーカーに相談して具体的な案を出してもらうことをおすすめする。ある程度絞り込めたら、本体価格や工事費用、利用できる補助金などを確認しよう。
なおショールーム前に融雪槽の見本を設置しているメーカーもある。間近で見て使用感を確かめるのもおすすめだ。

7. 融雪槽のおすすめ3選

一般的な融雪槽のイメージ写真
各メーカーからさまざまな融雪槽が発売されているが、中でもおすすめを紹介しよう。

HIRUKO「快冬くんⅡ」

お住まいに合わせて熱源を選べる融雪槽。雪を落とし込んだらスイッチを押すだけという手軽さも魅力だ。灯油式は、ロードヒーティングとの併用もできる。

道北建装「スノーマジック」

地下水式と温水式がある融雪槽。一度にママさんダンプ30杯分を投入できる上、30〜60杯分の雪を約1時間で処理してくれるという(SM-200D。最大)。

朝日住設「雪道山」

お住まいに合わせて熱源が選べる。融雪水をリサイクルする方式を採用しているため、融雪用水道水が不要なのもうれしいポイントだ。

結論

融雪槽の本体価格は60〜130万円程度、工事費用は50〜100万円程度が目安となる。ただしあくまで目安なので、実際にはメーカーや工事業者に見積もりを出してもらうことが大切だ。イニシャルコストはかかるが、ママさんダンプを遠くまで押していくといった負担がほとんどなくなるといったメリットも多い。
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  • 公開日:

    2021年1月27日

  • 更新日:

    2023年3月30日

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