目次
- 1. 「成人の日」はいつ?
- 2. かつての成人の日が「1月15日」だった理由
- 3. 現在の成人の日が「1月第2月曜日」になった理由
- 4. そもそも成人の日とはいつ頃から始まったのか?
- 5. 18歳が成人の日に参加するのはいつどのタイミング?
- ※1:国民の祝日について - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html
1. 「成人の日」はいつ?

成人の日は新成人にとって一生に一度の大切な日だ。毎年変わるため「いつだったか」忘れてしまうという方もいるだろう。
現在は「1月第2月曜日」
2000年より、成人の日は毎年「1月の第2月曜日」となった。2022年であれば1月10日、2023年であれば1月9日が成人の日である。
1999年までは「1月15日」だった
1999年まで、成人の日といえば1月15日で固定されていた。このため、2000年以前に成人を迎えた方はとくに「成人の日がいつだったか」を忘れたり混乱したりしてしまいがちだ。
2. かつての成人の日が「1月15日」だった理由

なぜ成人の日は1月15日から1月第2月曜日へと変わったのだろうか?まずは1月15日だった理由から見ていこう。
「元服の儀」に由来する
成人の日が1月15日になったのは、公家や武家で執りおこなわれていた男性の成人式「元服の儀」に由来する。元服の儀は新年最初の満月の日に催されていたのだが、旧暦では月の満ち欠けを基準に1カ月を定めていた。
月の最初の日が新月となり、約15日かけて満月になることから毎月15日前後は満月だった。新年最初の満月、つまり旧暦の1月15日前後が元服の儀であったことから、1948年に施行された国民の祝日に関する法律により1月15日が成人の日と定められたのだ。
3. 現在の成人の日が「1月第2月曜日」になった理由

現在では1月第2月曜日が成人の日である。したがって「いつなのか」は年によって変動する。
成人の日が1月第2月曜日に変わった背景には「国民の祝日に関する法律」が改正されて2000年に導入された「ハッピーマンデー制度」が大きく関わっている。
ハッピーマンデー制度とは?
ハッピーマンデー制度は、固定されていた祝日を一部月曜日に移動させ「3連休」を作る制度だ。同制度により成人の日が1月15日から第2月曜日に移ったため、成人の日がいつに当たるかは毎年変動することとなった。海の日や敬老の日も同様に、別の日へと移動した。
4. そもそも成人の日とはいつ頃から始まったのか?

成人の日に関するちょっとした豆知識も紹介しよう。
成人の日はいつ始まった?
成人の日がいつ始まったのかというと、戦後まもない1949年からである。1948年に施行された「国民の祝日に関する法律」により成人の日が定められ、翌1949年1月15日が最初の成人の日となった。内閣府によると、成人の日は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」(※1)日とされる。
成人式の始まりは埼玉県蕨市の「成年式」
成人式のもととなったのは、1946年に埼玉県蕨市で開催された「青年祭」の催しのひとつ「成年式」とされている。戦後の混乱のさなか、蕨市では若者たちを励まそうと青年祭を企画した。
その幕開けに開催された成年式ではさまざまな催しがおこなわれ、お汁粉や芋菓子がふるまわれるなどして若者から喜ばれた。やがて成年式が全国に広まり、国が成人の日を制定するに至ったとされている。
5. 18歳が成人の日に参加するのはいつどのタイミング?

民法改正にともない、2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられた。成人の日を祝う年齢も18歳に変わるのか?成人式はいつおこなわれるのか?といった疑問が出てくるが、どうなのだろうか?
多くの自治体で成人式の対象は20歳のママ
成人式をいつおこなうかについては、法律などで定められているわけではなく、自治体の判断に任されている。18歳の1月といえば進学や就職などで忙しい時期である。このため、2023年以降も成人式は「20歳を対象」に開催すると表明している自治体が多い。
今後も、従来通り20歳で参加するケースが主流になるかもしれない。とはいえ自治体の判断なので、2022年4月以降に成人を迎える方やご両親は、各自治体の動向に注目しておこう。
結論
かつて1月15日だった成人の日だが、現在は1月第2月曜日である。新成人にとって一生に一度の晴れの日は、きっと思い出深く残ることだろう。2022年から成人年齢が変わったこともあり、いつ成人式に出ればよいか迷うこともあるかもしれない。各自治体の正式な発表を待ち「その日」を迎えてほしい。
(参考文献)