1. 歯ブラシの選び方が大切な理由

なぜ歯ブラシの選び方が重要なのか詳しい理由を解説する。歯磨きの目的や合わない歯ブラシを使うデメリットなど、基本的な知識をまとめた。
歯磨きの目的とは
歯ブラシは歯をキレイに磨くために使用する。食べカスや歯垢(プラーク)を除去することで、口の中を清潔に保つのが目的だ。虫歯菌や歯周病菌、細菌が住みにくい環境になるため、虫歯や歯周病、歯肉炎を予防できる。歯を磨いて汚れを除去することは、歯を白く保つことにもつながるだろう。
合わない歯ブラシを使用したら?
合わない歯ブラシを選んでしまうと磨き残しが発生しやすい。口の奥や細かい部分に毛先が当たらなくなり、そこに食べカスや歯垢がたまる。とくに虫歯菌が作った歯垢は取れにくく、放置すると細菌の温床になってしまう。虫歯や歯周病、歯肉炎の原因になる歯垢をしっかり落とすために、正しい歯ブラシの選び方を確認してほしい。
口の中は人によって違う
口の大きさや状態、歯並びは人によって異なる。適した歯ブラシもそれぞれ異なるので選び方が重要だ。歯磨きの効果にも差がでるため、自分や家族に合った歯ブラシ見つけてほしい。サイズや毛先の柔らかさなどを確認して、磨きやすさを十分に比較しよう。
2. 歯ブラシの上手な選び方

歯ブラシの選び方についてポイントを5つ紹介しよう。ヘッドや毛先、持ち手をチェックして、自分に合った歯ブラシを選んでほしい。
ヘッドの大きさ
ヘッドが小さめの歯ブラシを選べば奥歯や細かい部分まで磨ける。口が小さい女性やお子さん用の歯ブラシだと、より小さいタイプが使いやすい。ただし、小さすぎると歯磨きに時間がかかるので、上顎の前歯2本の幅を目安にしよう。
毛先の硬さ
毛先の硬さは「ふつう」を選ぶのが基本だ。ただし、歯肉炎や歯周病、知覚過敏で歯茎が弱っている人の場合は、「やわらかい」を選ぶことで優しく磨ける。「かたい」は汚れを落とす効果が高いが、歯茎や歯を傷つけてしまうリスクがあるので注意が必要だ。高齢者など磨く力が弱い方なら硬いほうがよい。
毛先の形
毛先の形は平らな「フラット」と「山切り」に分かれる。フラットタイプは均等に毛先があたり、バランス良く歯垢を落とせるのがメリットだ。山切りタイプは歯の間の汚れや歯周ポケットが磨きやすい。用途によって適した形は違うが、基本的には使いやすいフラットタイプを選ぶとよいだろう。
毛の太さ
汚れをしっかり落としたいなら、毛の太さが「ふつう」の歯ブラシにするのが選び方のポイントだ。「細め」は歯茎を傷つけにくく、歯周ポケットを磨きやすいため歯周病の予防に使える。また、「四角断面毛」はステイン対策、「3本毛」は歯茎が弱っている方におすすめだ。
持ち手の形
歯ブラシを使うときは鉛筆持ちが基本なので、持ち手が真っ直ぐのタイプが使いやすい。力が入ってしまう方は細め、高齢者やお子さんなど手の力が弱い方はやや太めにするのが選び方のポイントだ。乳幼児用は専用の商品を選べば握りやすい形状になっている。子ども用の持ち手が曲がる歯ブラシなら、転倒時の事故予防として役立つだろう。
3. もう選び方に迷わない!歯科衛生士おすすめの歯ブラシ4選

歯科医師や歯科衛生士がおすすめする歯ブラシを4つに厳選した。選び方と併せてチェックすることで、理想の歯ブラシが見つかるだろう。
GC/「ルシェロB-10」
GCは歯科医師向けの製品を開発・販売しているブランドだ。「先端集中毛」と「段差植毛」を採用しており、歯垢を効率よく除去できる。歯肉が健康な方はもちろん、歯肉炎の方にもおすすめの歯ブラシだ。
ライオン/「デントマキシマ」
薄さ2.6mmのコンパクトヘッドによって細かい部分もキレイに磨ける。ネック部分が長くスリムなのが特徴なので、口の中でも動かしやすい。選び方として使いやすさを優先する方はチェックしよう。
TePe/「セレクトコンパクト」
TePeは予防歯科先進国であるスウェーデンの企業だ。ブラシは先細になっており、口の奥までしっかりと磨ける。お湯で加熱することで首の部分を曲げられるのが特徴だ。
ライオン/「クリニカアドバンテージハブラシ3列コンパクト」
スリム形状で歯を1本ずつ磨くことができ、「弾力フィット毛」で歯垢をしっかりとかき出せる。歯科衛生士100人の80%以上が理想的な形と回答。日本歯科医師会推奨の歯ブラシなので、選び方に迷ったときはチェックしてほしい。
結論
歯や口の中の健康を守るためには、歯ブラシの選び方がとても重要だ。汚れや歯垢を除去することは、虫歯や歯周病の予防につながる。ヘッドのサイズや毛先の形など、選び方のポイントを確認して自分に合った歯ブラシを見つけてほしい。おすすめの歯ブラシについても紹介したので、迷ったときは参考にしよう。