目次
- 1. 電気毛布は「敷くタイプ」が基本
- 2. 電気毛布の敷き方と使い方!快眠のための3つのポイント
- 3. 電気毛布の誤った使い方とは?就寝中も使い続けるリスクを解説
- 4. 電気毛布の使い方で注意すべき点は?
- 5. 電気毛布のお手入れ方法
- 6. 自分に合う電気毛布の選び方は?「素材」の特徴を知っておこう
- 7. 電気毛布の正しい使い方を覚えて寒い冬も快適に眠ろう
- 下から「敷布団」→「敷きパッド」→「電気毛布」→「シーツ」
- 下から「敷布団」→「敷きパッド」→「シーツ」→「電気毛布」
- コントローラーを外す
- コネクタが内側にくるように折りたたんで洗濯ネットに入れる
- 弱水流コース(手洗い、ソフト、おしゃれ着など)に設定する
- おしゃれ着用中性洗剤を適量投入して洗濯する
- 脱水は洗濯槽の回転が安定してから30秒〜1分程度で停止する
- 風通しのよい日陰にM字干しするなどして完全に乾かす
- 四つ折りにした電気毛布が入る洗濯桶を用意する
- 水をはり、おしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
- 20回程度を目安に押し洗いをする
- 泡立たなくなるまで2〜3回、水を入れ替えながらすすぐ
- 浴槽の縁に立てるなどして水気をよく切る
- 風通しのよい日陰にM字干しするなどして完全に乾かす
- ※1:洗濯表示(平成 28年12月1日以降) _ 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html - ※2:洗濯表示(平成28年11月30日まで) _ 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash.html
1. 電気毛布は「敷くタイプ」が基本
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快適に眠るためには、電気毛布の使い方ももちろんだが選び方も重要になる。まずはここから解説していこう。なお本稿は選び方や使い方を含め、すべて「睡眠時」を前提としている。起きている間に電気毛布で温まるといった使い方は想定していないこと、ご留意いただきたい。
「掛けるタイプ」ではなく「敷くタイプ」を選ぶ
電気毛布には掛けるタイプと敷くタイプがあるが、快適な睡眠を目的とするのであれば後者、敷くタイプの電気毛布を選ぼう。その理由は以下の通りだ。
【熱は上昇する特性がある】
熱は上昇するため、掛けるタイプの電気毛布では布団の中が暖まりにくい。とくにフローリングの場合、床が冷えると部屋全体も冷えてしまうため、下に敷いて掛布団で覆うことにより、効果的に温められるというわけだ。「弱」でも十分温かくなるなど、長い目で見れば電気代の節約といった嬉しい効果も期待できるだろう。
2. 電気毛布の敷き方と使い方!快眠のための3つのポイント

「電気毛布の使い方」といっても、操作方法はスイッチを入れて温度設定をすればよいだけなので、説明する必要はないだろう。ここではより効率よく快適な睡眠を得るための使い方のポイントをお伝えしていく。
電気毛布の敷き方・敷く順番
いずれかの方法がよいだろう。とにかく暖かさ重視であれば上記「2」がおすすめだが、寝ている間にかく汗を直接吸収するため汚れやすくなる。丸洗いOKまたは、洗うのが苦ではないという方は直接でもよいだろう。
就寝時間30分前に「オン」、眠る直前に「オフ」にする
基本的な使い方はこちら。布団に入ってから電気毛布のスイッチを入れてもなかなか温まらない。ちょうど温かくなってきた頃に入眠してしまえば、そのままつけっぱなしということも考えられる。これでは体調不良を招きかねないため、電気毛布は布団に入る30分前からオンにして温めておこう。
また後述するが睡眠中オンのままにするのはNGだ。したがって布団に入ったらオフにすることも忘れないようにしてほしい。すでに温まっているので余熱で快適に眠れるはずだ。
寝つきが悪い方は30〜60分のオフタイマーを設定する
布団に入ってからなかなか眠れないという方は、入眠する前に布団が冷えてしまうことがある。これを防ぐためには、布団に入ってから30〜60分でオフになるようタイマー設定をしておくといった使い方をしよう。
起床時間に合わせてオンタイマーを設定する
電気毛布は快適な眠りをもたらすと同時に、使い方次第では朝の目覚めもサポートしてくれる。人間の睡眠サイクルでは、目覚めるときの体温がもっとも低いとされている。加えて朝の5〜7時などは気温も低くなる時間帯だ。寒くて布団から出られないのは、こうしたことも関係している。
そこでおすすめなのが、朝の5〜7時など起床時間の少し前に合わせて電気毛布のオンタイマーを設定しておくという使い方だ。ただしこの場合、一気に温めようとするのではなく「弱」でほどよい温かさになるよう設定しておくことが大切だ。
3. 電気毛布の誤った使い方とは?就寝中も使い続けるリスクを解説
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続いて、電気毛布の誤った使い方について見ていこう。とくに、上述した通り「睡眠中に電気毛布をオンのままにしておく」という使い方はNGだ。その理由を解説していこう。
睡眠の質が低下する
人間の体温は夜にもっとも高くなり、眠くなるに連れて徐々に低下していく。眠りに入ると、脳や体を休めるため体温が下がっていく。これが正常な状態だ。
だが電気毛布をオンにしたままだと体温がうまく下がらず、脳や体が十分休むことができなくなるおそれがある。睡眠の質が低下してしまうため、就寝中ずっとオンにしておくことは控えよう。
脱水症状を招くおそれがある
人間は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかく、というのはご存知の方も多いだろう。お伝えしたように人間は寝ている間に体温を下げる必要があるため、汗をかいてコントロールしているというわけだ。
電気毛布をつけたままだと通常よりも体温が高くなり過ぎるため、その分、余計に汗をかいて体の水分が失われてしまう。脱水症状は極端かもしれないが、起きたときに喉がカラカラなど水分不足に陥りやすいため注意が必要だ。
低温やけどの危険性もある
低温やけどは人間の体温よりもやや高い、44〜55℃ほどで起こりやすい。電気毛布の取扱説明書でも、低温やけどの危険性について注意喚起がなされているはずだ。たとえ設定温度が「弱」でも、同じ部位を長時間温め続ければ低温やけどを招く危険性がある。
電気毛布で快適な睡眠を得るためには、正しい使い方はもちろんこのような誤った使い方も覚えておくことが大切だ。
4. 電気毛布の使い方で注意すべき点は?

電気毛布の使い方で注意しておきたいポイントについても確認しておこう。
電気毛布の温度設定に注意する
電気毛布は「弱」「中」「高」などと温度設定できる。布団に入る前に「中」「強」などにしておく分にはよいが、布団に入ったらオフまたは「弱」のみを使うことをおすすめする。
理由は上述した通り、汗をかきすぎたり睡眠の質が低下したり、低温やけどを招いたりするおそれがあるためだ。またたとえ「弱」であっても、長時間の使用は控えたほうがよいだろう。
取り扱いにも十分気をつける
無理に折り曲げたり強い圧力をかけたりすることは控えよう。ヒーター線がよじれたり断線したりすれば、局部的に高温になったり故障したりするおそれがあるためだ。
またお手入れをする際は水洗いOKかどうかなどをきちんと確認するとともに、乾燥機の使用の可否についても必ず確認しておこう。
5. 電気毛布のお手入れ方法
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せっかく電気毛布のお手入れについて触れたので、ここで詳しく説明をしておこう。
電気毛布の洗濯方法
【洗濯表示や取扱説明書を確認する】
そもそも水洗いしてOKな電気毛布かどうかを確認するのはもちろん、水洗いOKだとしても「丸洗い」ができるのか「手洗い」のみなのかなども確認しておこう。おそらく取扱説明書に詳しく書かれているはずだが、洗濯表示を見る際は新旧があるのでアイコンなどの意味をきちんと理解しておくことが大切だ。
なお洗濯表示については消費者庁のホームページに詳しく書かれているので、ぜひこの機会に目を通しておいてはいかがだろうか。(※1)(※2)
【洗濯機で洗う方法】
【手洗いする方法】
6. 自分に合う電気毛布の選び方は?「素材」の特徴を知っておこう

電気毛布の選び方についても解説しておこう。とくに素材ごとの特徴を把握しておくと、より快適な使い方ができる電気毛布を選びやすい。
寒さが苦手な方は「ポリエステル」「アクリル」など
ポリエステルもアクリルも保温性に優れているため、冷え性の方や、電気毛布の冷感が気になるという方はこうした素材のものを選ぶとよいだろう。
ただし静電気は後述する天然素材よりも発生しやすい。また吸水性や吸湿性も低いため、蒸れて寝苦しくなることもある点は覚えておきたい。
肌触りを重視するなら「コットン」などの天然素材
その吸水性・吸湿性に優れているのがコットンなどの天然素材だ。肌触りもよいのでそうしたポイントを重視する方はこれらを選ぶとよい。
ただしポリエステルやアクリルなどと比べると保温性が期待できない点、価格はやや高めである点などは覚えておきたい。
7. 電気毛布の正しい使い方を覚えて寒い冬も快適に眠ろう

電気毛布の正しい使い方をまとめると「就寝30分前から温め始め、布団に入ったら(寝つきが悪い方は布団に入ってから30〜60分後に)オフにする」「睡眠中はオフにしておく」「起床時間の少し前に弱モードでオンになるように設定しておく」といったところだ。
こうしたポイントを押さえておくとともに、誤った使い方についても正しく理解しておくことで、快適な睡眠を得ることができるだろう。倦怠感などが残るという方は、ぜひこの機会に使い方を見直しておこう。
結論
快適な睡眠を得るためには「敷くタイプ」の電気毛布がおすすめだ。ただしどのような電気毛布を選んでも、使い方を誤れば睡眠の質が低下したり、脱水症状や低温やけどを招いたりするおそれがある。ぜひ本稿で解説してきた正しい使い方を覚えておくとともに、取扱説明書も隅々まで熟読しておこう。
(参考文献)