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電気ストーブによる火事が多発?火事の原因と防止方法とは

電気ストーブによる火事が多発?火事の原因と防止方法とは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年2月 1日

冬は乾燥しているうえに、多くの暖房器具を使うため火事になりやすい。さまざまな暖房器具があるが、最も危ないのが電気ストーブだということをご存じだろうか。電気ストーブは炎が見えないため、安全だと勘違いしてしまう方も多い。電気ストーブによる火事の原因と防止方法を紹介しよう。

  

1. 電気ストーブは火事になりにくいの?

電気ストーブは、持ち運びも便利で速暖性があるため、手軽な暖房器具として重宝している方も多いだろう。しかし、使い方を間違えたり、油断したりしていると火事になる可能性が非常に高い暖房器具だ。

火災・死者ともに多い電気ストーブ

東京消防局が毎年まとめている火災データ(※1)によると、都内で年間に起こる電気火災は1,000件にも上るという。電気火災とは、電化製品やコードから出火する火災のことだ。この電気火災のうち、火災件数と死者が最も多いのが電気ストーブで、毎年平均100件以上の火事があるという。そのうち死者の70%が75歳以上のお年寄りが占めている。

電気ストーブは安全という勘違いが原因?

東京消防局がまとめたアンケート(※2)によると、暖房器具の中で最も危険度が高いのは石油ストーブだと回答した人が一番多かった。そして、電気ストーブに関しては「火を使わない」ことから火事になりにくく、安全性が高いと勘違いされている。

電気ストーブに対する「安全」なイメージが、近くに燃えやすいものを置いてしまうなどの危険な行為を誘発してしまうのかもしれない。

2. 電気ストーブから出火して火事になる原因

電気ストーブは、石油ストーブ以上に危険な暖房器具だ。電気ストーブによる火事はどのようにして起こるのだろう。

就寝中の電気ストーブによる火事

電気ストーブが原因で火事が起きてしまう原因で最も多いのが、眠っている間に可燃物に接触するというケースだ。寝返りの際に毛布やかけ布団が電気ストーブに触れて発火してしまう。就寝中なので、気がついたときには逃げ遅れてしまうこともある。

電気ストーブの近くに洗濯物を干していたことによる火事

就寝中の次に多いのが、電気ストーブの近くに洗濯物を干していたことによる火事だ。火を使わないから安全だと思ってかなり接近させてしまうケースや、洗濯物が電気ストーブの上に落ちて火事になってしまうケースが多い。

電気ストーブにホコリがたまったことによる火事

電気ストーブにたまったホコリを掃除せずに放置しておくと、火事の原因になる。とくにヒーターの近くにホコリがたまっている場合には、火事の危険性が高まる。電気ストーブのスイッチを入れた途端、焦げ臭いにおいがしたら要注意だ。

3. 電気ストーブによる火事を防止する方法

電気ストーブによる火事を予防するためには、電気ストーブの安全機能を利用したり、火事となる原因をできるだけ遠ざけたりしておくことだ。

電気ストーブの機能を最大限に利用する

電気ストーブは、タイマー機能や安全装置機能がついた製品を選ぼう。タイマー機能がついていれば、就寝中でも自動で電源を切ってくれる。うっかり消し忘れて眠ってしまっても安心だ。

また、小さな子どもが誤って倒してしまったときでも、安全装置機能がついていれば自動的に電気ストーブが停止するので、火事になる危険性がなくなる。

電気ストーブの近くにものを置かない

電気ストーブの周りは温かいため、電気ストーブの前や上に洗濯物を干す方もいる。きちんと干しているつもりでも、何かの拍子に電気ストーブの上に覆いかぶさって火事が起こるかもしれない。電気ストーブの周りには、くれぐれも燃えやすいものは置かないように心がけよう。

定期的に掃除をする

ホコリがたまって火事にならないように、定期的に掃除をしよう。本体の手入れは、コンセントを抜いて、薄めた中性洗剤を浸み込ませた布で反射板の汚れを取る。ヒーターの部分は傷がつくと故障の原因になるので拭いてはいけない。最後に乾いた布で拭き取るようにする。漏電や感電の原因になるので、水洗いは厳禁だ。

また、電気ストーブだけでなく、コンセント周りのホコリも定期的にチェックしよう。電気火災の原因の中には「トラッキング火災」も多い。コンセントとプラグの間にホコリがたまり、通電している電気のため発火してしまうのだ。外出するときには、電源をオフにするだけでなく、プラグも抜くという習慣をつけると安心だ。

結論

電気火災の原因で、最も多いのが電気ストーブだ。就寝中の火事も多く、とくにお年寄りは逃げ遅れて死亡してしまうことが多い。就寝前には電気ストーブのスイッチを必ず切り、近くに燃えやすいものを置かないことが大切だ。新しく電気ストーブを購入するときには、タイマーや安全装置がついた製品がおすすめだ。電気ストーブの危険性を再認識して、火事を起こさないように注意しよう。
(参考文献)
※1出典:東京消防庁「出火原因別火災状況」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-cyousaka/kasaijittai/r02/data/3_.pdf 

※2出典:東京消防庁「電気火災の実態」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-yobouka/topics/201610/e_stove/
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  • 更新日:

    2021年2月 1日

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