1. エアコンの暖房はつけっぱなしのほうが電気代が安いって本当?

暖房のなかでもエアコンの電気代は高そうなイメージだ。そのため、こまめにスイッチを切った方が節約になると思っている方が多いかもしれない。しかし、実際はつけっぱなしの方が電気代が安くなる可能性が高い。
エアコンの消費電力をチェックしてみよう
たとえば、エアコンの消費電力を600(100~2000)Wとしてみよう。最初の600という数字は「定格運転」のときの消費電力。カッコ内の100は「最少消費電力」で2000は「最大消費電力」を示す。定格運転は、部屋の中と外の温度が一定の条件下での消費電力を意味する。
エアコンがつけっぱなしの方が電気代が安くなるという理由には、暖房時の最小消費電力と最大消費電力が深く関係している。
エアコンがつけっぱなしの方が電気代が安くなるという理由には、暖房時の最小消費電力と最大消費電力が深く関係している。
エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安くなるのはなぜ
エアコンが最大消費電力を使うタイミングというのは、もともとの室温と設定温度に大きな差がある状態で、暖房運転の開始から設定温度にまで温度を上げているときだ。そして、設定温度に達すると最小消費電力へと切り替わる。
具体的に電気代で換算すると
エアコンの立ち上がり時:2000W×1時間×電気料金(25円/kWh)÷1000=50円
エアコンの安定時:100W×1時間×電気料金(25円/kWh)÷1000=2.5円
実に20倍もの開きがあることがわかる。
つまり、エアコンをこまめに入り切りするということは、立ち上がりを何度も繰り返すということになる。これが、つけっぱなしにする方が電気代が安くなるといわれる根拠だ。
具体的に電気代で換算すると
エアコンの立ち上がり時:2000W×1時間×電気料金(25円/kWh)÷1000=50円
エアコンの安定時:100W×1時間×電気料金(25円/kWh)÷1000=2.5円
実に20倍もの開きがあることがわかる。
つまり、エアコンをこまめに入り切りするということは、立ち上がりを何度も繰り返すということになる。これが、つけっぱなしにする方が電気代が安くなるといわれる根拠だ。
エアコンのつけっぱなしはお得?
エアコンは頻繁にスイッチを入り切りするのは、電気代の節約にならないことがわかった。では、外出時にもつけっぱなしがいいのだろうか。たとえば、家にいて30分程度買い物などで外出する場合、外出前にスイッチを切り帰宅後にスイッチを入れるよりも、つけっぱなしの方が電気代は安くなる。しかし日中留守にしている時間が長いのに、わざわざエアコンを入れっぱなしにする必要はない。
やみくもにつけっぱなしにするのではなく、必要に応じての「入り切り」と「つけっぱなし」を使い分けることが大切だ。
やみくもにつけっぱなしにするのではなく、必要に応じての「入り切り」と「つけっぱなし」を使い分けることが大切だ。
2. 暖房はつけっぱなしでも大丈夫?

エアコンの場合には、こまめに入り切りするよりもつけっぱなしの方が電気代の節約になる。しかし一方で、暖房をつけっぱなしにしても大丈夫なのか不安になる方もいるだろう。
暖房によってはこまめに切ることが大切
エアコン以外の電気ストーブやこたつ、ガスファンヒーターなどは、つけっぱなしにすればするほど暖房費用がかさむので、こまめに切ることが大切だ。また、つけっぱなしにすることで火事の危険性も高まる。
とくに電気ストーブは、就寝時につけっぱなしにして火事になってしまうというケースが多い。例えば寝返りを打ったときに布団がストーブに触れると引火してしまう。また、部屋干ししていた洗濯物が落ちて火事の原因となることもある。外出時にも、何があるかわからないので必ず消してから外出しよう。
とくに電気ストーブは、就寝時につけっぱなしにして火事になってしまうというケースが多い。例えば寝返りを打ったときに布団がストーブに触れると引火してしまう。また、部屋干ししていた洗濯物が落ちて火事の原因となることもある。外出時にも、何があるかわからないので必ず消してから外出しよう。
エアコン暖房も100%安全とはいえない
エアコン暖房は、ほかの暖房に比べてつけっぱなしにして外出しても比較的安心できる。通常の使用範囲であれば、まず火事が起きることはないだろう。しかし100%安全だとはいい切れない。
たとえば、電源コードのねじれや延長コードの使用などが火災の原因となることもある。エアコンは最大消費電力が大きい。そのため延長コードにつなぐことで定格消費電力を超えてしまい、発熱・発火の原因となる。
たとえば、電源コードのねじれや延長コードの使用などが火災の原因となることもある。エアコンは最大消費電力が大きい。そのため延長コードにつなぐことで定格消費電力を超えてしまい、発熱・発火の原因となる。
3. 暖房をつけっぱなしにする際には乾燥対策を!

冬は空気が乾燥しやすい。暖房をつけっぱなしにすると、さらに空気の乾燥は進む。乾燥状態が続くと、肌がカサカサになったり、のどが痛くなったり、体調不良にもつながるので乾燥対策が必要になる。加湿器を利用するのもいいが、暖房をつけっぱなしにするときの簡単な乾燥対策を紹介しよう。
洗濯物を室内干しにする
濡れた洗濯物を室内干しにすることで水分が部屋全体に行き渡り、暖房をつけっぱなしにしても乾燥を防いでくれる。とはいっても、毎日洗濯物を干すわけにもいかない。濡れたタオルを絞って、ハンガーに干しておくだけでも乾燥対策になる。
霧吹きでカーテンに水分を含ませる
カーテンに霧吹きで水分を含ませることで、暖房時の乾燥対策に効果がある。ただし、水分の量を加減しないと窓への結露やカビの原因になるので注意しよう。
観葉植物を置く
植物には水をやらなくてはならないため、暖房時の乾燥対策に役立つ。また、植物は葉の裏から水分を放出させるため自然と加湿状態になる。できるだけ葉の多い植物を選ぶと、より高い加湿効果が期待できる。
結論
暖房器具のなかでもエアコンは、スイッチの入り切りを頻繁にするよりも、ある程度つけっぱなしの方が電気代を節約できる。また、エアコンならほかの暖房器具に比べて、つけっぱなしにしても火事などの心配は少ない。ただし100%安全というわけではない。留守の状態で長時間のかけっぱなしは避けよう。また、暖房を使うときには乾燥対策も忘れずに。