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床暖房は専用フローリングに張り替えが必要?選び方と方法を解説!

床暖房は専用フローリングに張り替えが必要?選び方と方法を解説!

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年2月 9日

床暖房対応のフローリングも、そうでないフローリングも、一見違いがあるようには見えない。それでも床暖房のフローリングは専用のものでなければならないのか、どこが違うのかという疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか。ここでは、床暖房に専用フローリングを使用するべき理由とともに、フローリングの選び方と張り替え方法も解説していく。

  

1. 床暖房には専用フローリングへの張り替えが必要

床暖房には、床暖房に対応している専用のフローリングを使用しなければならない。なぜなら、床暖房に適さないものを使用すると、温度変化によってフローリングにひび割れや反り、隙間が生じるといったトラブルが起こる可能性があるからだ。床暖房対応のフローリングは、温度変化によって膨張、収縮しにくい性質を持っており、暖房効率を上げるための特殊な加工なども施してある。適さないフローリングを使用してしまうと、暖房効率が落ちかねないうえに、床にトラブルが起こった場合は結局張り替えが必要となり、コストもかかってしまう。そういった無駄なコストやリスクを避けるためにも、必ず床暖房に対応しているフローリングを選ぼう。

無垢フローリングは床暖房に対応していない?

以前は、無垢フローリングは床暖房には向かないとされていた。無垢フローリングは乾燥や温度変化によるひび割れや反り、隙間ができやすいためだ。しかし現在は、人工的に乾燥させて含水率を調整するといった特殊な加工により、床暖房に対応した無垢フローリングも販売されている。無垢フローリングであっても、床暖房に対応しているものであれば問題はない。ただし、複合フローリングと比較すると価格は高い傾向にある。

2. 床暖房対応フローリングの選び方

床暖房に対応しているフローリングを選ぶには、まず「床暖対応」という記載の有無を確認する必要がある。記載されていれば、床暖房でも問題なく使用できる。さらにそこから、材質やこだわりたいポイントなどを含めて検討していこう。続いて、床暖房対応フローリングを選ぶ際のポイントを解説していく。

材質

床暖房に使用される床材は、熱伝導率が高いフローリングが一般的だ。しかし床暖房に使用できる材質には、フローリング以外にもタイルやコルクといったさまざまな素材がある。たとえばタイルは、電源を入れてから暖まるまでに時間がかかってしまう反面、温度をキープすることに長けている。温度が上がるまでに時間とコストがかかるが、長時間使用する場合は光熱費を抑えられることもあるのだ。フローリングは暖まるまでは早いが、温度が上下しやすい。温度が下がると熱源が作動するため、そこでまたコストがかかってしまう。材質を検討する際は、熱伝導率も含めて考慮するとよいだろう。

厚さ

床の厚さによっても熱伝導率は変わる。薄い方が熱伝導率が高くなるため、早く暖房効果を得たい場合は、薄い材質を選ぶとよい。しかしあまりに薄過ぎる材質は強度が低くなるため、12~15mm程度がおすすめとされている。

使用環境

キッチンなどの水回りであれば、水に強い材質や、抗菌加工が施されているものを選ぶことで、より長く快適に使用できるだろう。ペットのいる家庭であれば、滑りにくさに加え、傷や汚れに強い素材が安心だ。床暖房を使用する環境に合わせて選んでみよう。

手入れ

フローリングの傷や汚れを防ぎキレイな状態を保つためには、ワックスがけをする必要があるが、ワックスがけ不要なフローリングも販売されている。ワックスがけの手間を省き、簡単に手入れができる。

3. 床暖房対応のフローリングへの張り替え方法

床暖房対応のフローリングへの張り替え方法としては、まず既存のフローリングを剥がしてから新しいフローリングに張り替える方法と、既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねて敷く、重ね張り(上張り)という方法がある。フローリングの張り替えは、既存のフローリングを剥がして撤去するための費用がかかる。重ね張りは、既存の床の上に新しいフローリングを敷くため、床暖房の設置場所に段差ができてしまう。コスト面では重ね張りが有利だが、段差による転倒などのリスクも高まるため、よく検討しよう。リフォームにかかる期間はそれぞれ異なるが、平均的に約1~3日ほど。床を剥がす工程の分、張り替えの方が時間がかかる傾向にある。

DIYで張り替えは可能?

一般的にはリフォーム会社に依頼する場合が多いであろうフローリングの張り替えだが、自分でDIYするための工程や方法を解説しているサイトもある。ボンドを使わずはめ込むだけの床暖房対応フローリングなども販売されているため、DIYによる床の張り替えは不可能ではない。熱伝導率が下がってしまうというデメリットはあるが、重ね張りであればDIYでも挑戦しやすいかもしれない。ただし張り替えを行う場合、温水式床暖房であれば床下に温水パイプがあるため、作業中に傷つけてしまうリスクも高いとされている。道具や材料を揃え、床の状況に応じて作業を行った結果、プロに任せるより費用がかかってしまう可能性もある。少しでも不安がある場合は、専門のプロに任せるのが安心だ。リフォームは規定の価格があるわけではないため、会社によって料金が違う。しっかりと比較し、信頼できるリフォーム会社を選ぶようにしよう。

結論

床暖房のフローリングを張り替える際は、必ず床暖房対応のものを選ぶようにしよう。一般的に販売されているフローリングは、床暖対応の記載があれば使用できる。使用する環境やこだわりたいポイントも含めて検討するのがよいだろう。張り替え方法は、専門業者と相談したうえで決めるのが安心だ。
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  • 更新日:

    2021年2月 9日

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