1. 建国記念日と独立記念日など英語表現での違いとは?

一般的には建国記念日といわれることも多いが、正式名称は「建国記念の日」という。建国記念の日とは、法律で定められた国民の祝日のひとつだ。内閣府のホームページによると、建国記念の日とは「建国をしのび、国を愛する心を養う」日とされている(※1)。
建国記念日、英語では何という?
日本の建国記念日を英語で表したいときは、National Foundation Dayという表現を使おう。ちなみにアメリカの場合、国が誕生したとされる7月4日を建国記念日とは称さず、独立記念日(Independence day)と呼ぶ。これはイギリスを相手取った独立戦争の最中である1776年7月4日に、アメリカ独立宣言が公布されたことに由来する。
2. 日本で建国記念日が「建国記念の日」に変わった理由とは?

2月11日が建国記念日ではなく建国記念の日と呼ばれる理由とは、いったい何なのだろうか?ここでは建国記念の日の歴史と由来を見ていこう。
由来は神武天皇が即位したとされる日
建国記念日の由来となったのは、初代天皇の神武天皇が即位したとされる日だ。明治時代にその日付を旧暦から新暦に換算したところ、2月11日が建国を祝う「紀元節」という祝日になった。ところが戦後、GHQによって紀元節が廃止される。その後、建国記念日を再び制定しようという動きが活発になり、日本の建国をお祝いするという意味合いで、2月11日が建国記念の日として定められた。
「建国記念日」と呼ばないのはなぜ?
注意したいのは、2月11日の建国記念の日は建国そのものをお祝いする日であり、「日本が建国された日」という扱いとはなっていないことだ。国民の祝日に関する法律を紹介した内閣府のホームページ(※1)を見ても、建国記念の日は「建国した日を祝う」とは書かれていない。これは、神武天皇が即位したとされる日付は日本書紀の記述がもとで、2月11日だという確証がなかったなど、さまざまな事情があって建国記念日といいづらかったことの結果だろう。
3. 2021年世界の建国記念日と日本の建国記念の日とはいつ?

2021年の建国記念の日も、変わらず2月11日だ。ところで、世界各国にはどのような建国記念日があるのだろうか。次からは、世界の建国記念日とはどういう日なのか、日付はいつなのかを紹介する。
世界各国の建国記念日
・アメリカ......7月4日(独立記念日)
・カナダ......7月1日(独立記念日)
・シンガポール......8月9日(独立記念日)
・中国......10月1日(中華人民共和国の成立宣言がされた日)
・オーストラリア......1月26日(イギリスからの一団がオーストラリアに到着した日)
・ドイツ......10月3日(東西ドイツ統一の日)
・フランス......7月14日(フランス革命の始まりとなったバスティーユ牢獄襲撃の日)
世界各国での建国記念日に当たる日は、かつて統治されていた国から独立した日に定められることが多いようだ。それとは反対にオーストラリアの建国記念日は、植民地化を目指してイギリスがやって来た日にちなんでいる。ほかにもフランスやドイツ、中国などのように国ごとでさまざまな由来があるといえる。
建国記念日とはその国の誕生日のようなものだ。もし海外でその国の建国記念日を過ごす機会があれば、その土地ならではの風習に触れながら一緒にお祝いするといい。
・カナダ......7月1日(独立記念日)
・シンガポール......8月9日(独立記念日)
・中国......10月1日(中華人民共和国の成立宣言がされた日)
・オーストラリア......1月26日(イギリスからの一団がオーストラリアに到着した日)
・ドイツ......10月3日(東西ドイツ統一の日)
・フランス......7月14日(フランス革命の始まりとなったバスティーユ牢獄襲撃の日)
世界各国での建国記念日に当たる日は、かつて統治されていた国から独立した日に定められることが多いようだ。それとは反対にオーストラリアの建国記念日は、植民地化を目指してイギリスがやって来た日にちなんでいる。ほかにもフランスやドイツ、中国などのように国ごとでさまざまな由来があるといえる。
建国記念日とはその国の誕生日のようなものだ。もし海外でその国の建国記念日を過ごす機会があれば、その土地ならではの風習に触れながら一緒にお祝いするといい。
結論
日本の建国記念日は正式な名前を「建国記念の日」という。建国された日を祝うのではなく、日本が建国されたことそのものを祝うため、そのような名称になっているようだ。一見細かい違いかもしれないが、実は「の」が入るのには深い意味があるとわかった。制定の経緯や意味を知ることで、建国記念の日がどういった日なのかわかり面白いのではないか。