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立春の意味とは?節分と旧正月との違いや時候の挨拶など幅広く紹介!

立春の意味とは?節分と旧正月との違いや時候の挨拶など幅広く紹介!

投稿者:ライター 松本マユ (まつもとまゆ)

鉛筆アイコン 2021年2月 3日

2月4日前後に訪れる「立春」だが、どのような意味をもつ日なのかご存じだろうか?この記事では立春とはどのような日か、近い時期にある節分や旧正月との違い、時候の挨拶などを解説する。また立春の季節を感じる花や、立春に食べたい縁起のよい食べ物も紹介しよう。

  

1. 太陰暦では一年の始まり!?「立春」の意味とは?

立春とは毎年2月4日前後に訪れる日で、暦の上では春の始まりとされる。近年は2月4日が続いていたが、2021年の立春は2月3日となる。

立春の日付には「太陽の位置」が影響している

そもそも立春とは、季節の基準を示す「二十四節気」のひとつに数えられる。二十四節気とは太陽の位置に基づいて1年を24に分割したもので、紀元前の中国では暦として使われていた。太陽が通る経路である黄道を360度に等分した座標を太陽黄経といい、このうち立春とは太陽黄経が315度になったときの日付を指す。つまり立春の時期を決めるのには、太陽の位置が大きく関わっているのだ。
ちなみに、二十四節気にはほかにも春分や秋分、夏至、冬至、立秋などがある。

立春が意味するものとは?

立春は春の始まりとされる。国立天文台のホームページ(※1)でも、立春は「寒さも峠を越え、春の気配が感じられる」時期だと説明されている。2月上旬にあたるこの時期はまだ寒いが、冬至よりも日の入りの時間が遅くなっており、確実に春が近づいていると感じられるだろう。

2. 二十四節気の「立春」と節分や旧正月の違いとは?

立春と近い時期に、節分や旧正月がある。これらは日付が近いため混同されがちだが、立春とは別物だ。以下でそれぞれの詳細を見ていこう。

節分

節分は2月3日と認識している方も多いかもしれないが、実は立春の日付によって移動する。そもそも節分とは季節の分かれ目とされる日のことで、立春の前日に当たる。季節が変わる前の晩に厄=鬼を追い払おうというのが豆まきの行事である。つまり立春の日付が2月4日の場合節分は2月3日となるが、2021年のように立春が2月3日となる場合、節分は2月2日に移動するのだ。正月と大みそかのような関係をイメージするとわかりやすいだろう。

旧正月

旧正月とは、明治時代に現在の太陽暦が導入されるまで使われていた暦、つまり旧暦の1月1日を指す。旧暦は月の満ち欠けに基づいた暦のため、太陽の動きをもとにした二十四節気とは根本的に異なるといえる。

3. 「立春」の季節を感じる花と時候の挨拶とは?

立春は春の始まりとされる日だ。まだ寒さが続くとはいえ、季節は着実に春へ近づいていく。そこで立春の時期にふさわしい、季節を感じられる花を紹介しよう。立春の日にはこれらの花や植物を飾り、春の始まりを祝うのもよいだろう。

・フクジュソウ......明るい黄色の花で、「福寿草」という漢字も縁起がよい
・オウバイ......中国では「迎春花」の名で親しまれる黄色の花で、耐寒性が強い。立春を含む初春の季語でもある
・ウメ......初春を象徴する花で、紅梅・白梅などの種類がある
・ヒナギク......キク科の多年草で「デイジー」という名前でも知られている
・ネコヤナギ......フワフワとした穂が特徴的な植物

時候の挨拶とは?

立春を過ぎてもまだ寒い時期には、余寒見舞いの手紙をやり取りする機会もあるかもしれない。余寒見舞いとは立春後にも寒さが続く場合に使える挨拶状で、寒中見舞いよりも遅い時期に送られる。
立春の時期に使える時候の挨拶には「立春の候」などがある。「拝啓」など頭語のあとに入れ、「立春の候、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか」というように使ってみよう。
また立春という単語は含まないが、「梅のつぼみがふくらみ始め、春の兆しを感じる季節となりました」というように、春の訪れを感じさせる一文を盛り込むのもおすすめだ。

4. 「立春」に食べたい縁起のよい食べ物とは?

立春に食べたい縁起のよい食べ物とは、餅や大福、豆腐、日本酒などだ。立春の時期には「立春大福」という名前の餅や大福が登場する。これは、大福の丸い形が物事を丸く収めるとして縁起がよいとされ、小豆や餅が穢れを祓うとされるためだ。

また、豆腐は古来から邪気を追い払う食べ物とされている。豆腐を節分と立春の2日にわたって食べると「立春大吉豆腐」となり、罪や穢れが祓われて幸せが訪れるという言い伝えがある。
日本酒の中では「立春朝搾り」と呼ばれるものがおめでたいとされる。立春朝搾りとは、立春の朝一番に搾られた酒を指す。地元の神社でお祓いを受けた立春朝搾りは、一年の幸運と繁栄を招くといわれるのだ。

結論

毎年2月4日前後の立春は、春の始まりとされる日だとわかった。この日には季節を感じられる初春の花を飾ったり、縁起がよいといわれる餅や大福を食べたりして、まもなく訪れる春に思いをはせるのもいいだろう。季節を大切に日々を過ごしたいものだ。
(参考文献)
※1出典:国立天文台「こよみ用語解説 二十四節気」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html
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  • 更新日:

    2021年2月 3日

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