1. オイルヒーターでも火事の危険性はある?

オイルヒーターはフィンと呼ばれる部分にオイルが入っており、温まったオイルの放熱によって暖房効果を得る仕組みだ。放熱を利用するためエアコンのように空気を乾燥させたり、ストーブなどのように火を使ったりせずに部屋を暖められるため安全性が高いのが特徴である。また、オイルヒーターにはやけどや火事を予防するための安全機能が搭載されていることが多い。
やけどや火事を予防するオイルヒーターの安全機能
ほかの暖房器具と比較し、オイルヒーターは使用時でも表面温度が60度から80度と低温だ。短時間触っただけではやけどになりにくいので、子どもやペットがいる部屋でも使いやすい。しかし、長時間触り続けると低温火傷を起こすため注意しよう。
また、多くのオイルヒーターには転倒を予防するためのキャスターロックや転倒時に電源をオフにする機能、子どもによる誤操作の事故を予防するチャイルドロックなどの安全機能が搭載されている。
また、多くのオイルヒーターには転倒を予防するためのキャスターロックや転倒時に電源をオフにする機能、子どもによる誤操作の事故を予防するチャイルドロックなどの安全機能が搭載されている。
オイルヒーターはつけっぱなしで運転できる?
オイルヒーターはつけっぱなし運転が可能だが、注意点がある。それは消費電力の高さだ。オイルヒーターは消費電力が高く電気代がかかる。また、コンセント部分にも大きな電力がかかるため、劣化や取り扱いによっては火事に繋がる危険性がある。
2. オイルヒーターによる火事の事例と対策

次は、実際に起こった火事の事例から、オイルヒーターにおける火事の原因と対策を見てみよう。
オイルヒーターにおける火事の事例
- オイルヒーターの上で洗濯ものを乾かしていたら床が焦げ、発火した
- 就寝中に布団がオイルヒーターに接触し、過熱され火事になった
- 長時間運転させていたらコードの付け根から発火した
オイルヒーターによる火事への対策
オイルヒーターによる火事の原因は、ほとんどが衣類や布に関連したものである。メーカーからも注意喚起されているが、オイルヒーターに直接濡れた洗濯ものや布団、毛布などの布類を乗せてはいけない。また、カーテンなどの燃えやすいものからは20cm以上離して設置しよう。寝室で使う際には就寝中に布団が触れてしまうのを防ぐために、1m以上離れた場所で稼働させることが重要だ。
3. オイルヒーターの火事を予防する注意ポイント

オイルヒーターの火事の原因として「コンセント周り」にも注意が必要だ。消費電力が大きいぶん、火事を避けるためにも正しい取り扱いを意識してもらいたい。
オイルヒーターのコンセント周りの注意点
- コンセントは根元まで差し込み、取り付けの悪いコンセントは使わない
- 差し込み口が2つあるコンセントでも、オイルヒーターのみで使用する(ほかの電化製品を差さない)
- 延長ケーブルやテーブルタップなどは使用しない
- 電源コードや電源タップが発熱している場合は使用を避け、コンセントを抜く
- コンセント周りにホコリやゴミが溜まらないよう定期的に清掃する
火事を予防するためのその他注意点
オイルヒーターは横向きや逆さまにして使用すると、床や壁にフィンが直接当たるため火事の原因になる。オイルヒーターには転倒時の安全機能やチャイルドロックが付いているものが多いが、小さな子どもやペットがいる部屋では念のために保護者がいる状態で使用する。
また、コードが足にひっかかるとコンセントが抜けたりオイルヒーターが倒れる原因になるため、使用時は配線にも注意しよう。
また、コードが足にひっかかるとコンセントが抜けたりオイルヒーターが倒れる原因になるため、使用時は配線にも注意しよう。
結論
今回はオイルヒーターをより安全に使うための注意点などを紹介した。オイルヒーターはほかの暖房器具よりも安全性は高いが、使い方によっては危険がある。今回紹介した内容を参考に、正しい方法でオイルヒーターを使い、火事などが起きないように気を付けてもらいたい。