1. そもそも春節とは?

毎年1月から2月ごろは、「中国で春節の休暇が始まった」というニュースを日本でも見聞きすることが多いだろう。春節とは、中国の旧正月のことだ。旧正月は旧暦の正月に当たり、中国では旧正月が新暦の正月よりも盛大に祝われるほど重要視されている。
現在はアジアの国々でも新暦を採用しているところが多いが、旧暦が長く使われてきたため、その名残で現在でも旧正月を大きく祝う国は少なくない。中国では旧正月を「春節」と呼ぶが、韓国では「ソルラル」、ベトナムでは「テト」、シンガポールやマレーシアでは「チャイニーズ・ニューイヤー」と呼ぶなど、その国ごとの名称で呼ばれている。
現在はアジアの国々でも新暦を採用しているところが多いが、旧暦が長く使われてきたため、その名残で現在でも旧正月を大きく祝う国は少なくない。中国では旧正月を「春節」と呼ぶが、韓国では「ソルラル」、ベトナムでは「テト」、シンガポールやマレーシアでは「チャイニーズ・ニューイヤー」と呼ぶなど、その国ごとの名称で呼ばれている。
日本でも旧正月を祝う地域がある
日本では旧正月が祝日にならず、また祝う文化がないものの、沖縄には旧正月を祝う風習が残っている。旧正月は沖縄で「ソーグヮチ」と呼ばれ、この日は親戚で集まって沖縄そばやラフテーといった伝統料理を食べる習慣がある。
次からは中国の春節はいつなのか、休暇はいつからいつまでなのかを紹介しよう。
次からは中国の春節はいつなのか、休暇はいつからいつまでなのかを紹介しよう。
2. 春節はいつから?

中国の春節がいつなのかというと、2021年は2月12日に当たる。2022年は2月1日・2023年は1月22日・2024年は2月10日だ。
このように春節の日付は年によって変わるが、いずれもだいたい1月後半から2月前半に当たる。春節の日付が変動するのは、旧暦が月の満ち欠けを基準にした暦であるためだ。旧暦では現在使われている新暦よりも1年の日数が少なくなることから、数年に1回は閏月(うるうづき)を設けて1年を13ヶ月としている。その分、春節の日付が年によってズレるというわけだ。
このように春節の日付は年によって変わるが、いずれもだいたい1月後半から2月前半に当たる。春節の日付が変動するのは、旧暦が月の満ち欠けを基準にした暦であるためだ。旧暦では現在使われている新暦よりも1年の日数が少なくなることから、数年に1回は閏月(うるうづき)を設けて1年を13ヶ月としている。その分、春節の日付が年によってズレるというわけだ。
3. 春節はいつまで?

春節には比較的長い休暇があるため日本にくる中国人も増えるが、休暇はいつからいつまでなのだろうか。中国では、春節の前日である大晦日から7日間が連休となる。つまり2021年の場合、春節が2月12日なので、休暇は2月11日から17日までとなる。この間は学校や会社も休みになり、中国でも最大規模の大型連休となるため、帰省する方や旅行する方が増えるのだ。
また中国だけでなく、アジアでは旧正月に連休を設ける国が多い。以下では各国の旧正月休暇が何日間あり、いつまでなのかを見ていこう。
また中国だけでなく、アジアでは旧正月に連休を設ける国が多い。以下では各国の旧正月休暇が何日間あり、いつまでなのかを見ていこう。
香港
旧正月は香港でも祝われる。毎年旧正月当日から3日間が休みとなるため、2021年は2月12日から15日までが連休となる。香港の旧正月には花火大会やパレードなどが開催され、街中が華やかな装飾で彩られる。
韓国
韓国の旧正月であるソルラルの休暇は、旧正月を含めた前後3日間だ。2021年はこの期間に日曜日を含むため、休暇は実質2月11日から14日に当たる。ソルラルでは家族と団らんしたり、旧正月のご馳走を食べたり、先祖の墓にお参りしたりするのが一般的だ。
ベトナム
ベトナムの旧正月・テトは中国の春節同様、旧正月前日の大晦日から7日間が休暇となる。しかし2021年の休暇期間は、土日を含むため振替休日を合わせること、さらに帰省などのために余裕を持たせることから、休暇開始日が前倒しとなり2月10日から16日までと定められた。テトでは街が花で飾られ、華やかな雰囲気になる。
シンガポール・マレーシア
シンガポールやマレーシアは多民族国家のため、各宗教の重要な日を休日に定めている。旧正月であるチャイニーズ・ニューイヤーは、旧正月当日と翌日が休みになる。つまり2021年は2月12日と13日が連休になるのだ。
結論
中国の春節はいつなのか、春節休暇はいつまでに当たるのかを紹介した。春節の日付は毎年変わるが、時期は1月後半から2月前半に当たると覚えておきたい。旧正月は中国だけでなくアジア各国で盛大に祝われているため、その国ならではの文化を掘り下げて学ぶのも面白いだろう。