1. サボテンが観葉植物におすすめの理由
サボテンは、サボテン科に属する多肉植物の1種だ。多肉植物は砂漠や雨の少ない土地で生息するため、水や栄養を葉っぱや根、茎にためることができる。多肉植物には多くの種類があるが、綿毛のような刺座(しざ)があるものがサボテンだ。トゲがあればサボテンなのではないか?といったイメージがあるかもしれないが、実はトゲがない品種もある。トゲがなくても、刺座があればサボテンだと判断できるのだ。主に南北アメリカに生息しており、種類により違いはあるが、その多くが乾燥に強くて丈夫である。
過酷な環境下に適応して生息するサボテンは、世話をする手間があまりかからず、知識が少なくても丈夫で育てやすい。そういった理由から、サボテンは観葉植物におすすめだ。さらに、植物に詳しくないと見分けづらい観葉植物の中でも、バリエーション豊富な見た目で、ひとつひとつが個性を感じさせてくれるところも人気の理由といえる。観葉植物としてポピュラーになったサボテンは、いまや100均やホームセンターなどでさまざまな種類が販売されている。手頃な価格で購入できるため、気軽にインテリアに取り入れやすい点も魅力だ。
過酷な環境下に適応して生息するサボテンは、世話をする手間があまりかからず、知識が少なくても丈夫で育てやすい。そういった理由から、サボテンは観葉植物におすすめだ。さらに、植物に詳しくないと見分けづらい観葉植物の中でも、バリエーション豊富な見た目で、ひとつひとつが個性を感じさせてくれるところも人気の理由といえる。観葉植物としてポピュラーになったサボテンは、いまや100均やホームセンターなどでさまざまな種類が販売されている。手頃な価格で購入できるため、気軽にインテリアに取り入れやすい点も魅力だ。
2. 観葉植物サボテンの選び方
サボテンを購入する際は、害虫がついていないかを確認し、形に歪みや変色などがないものを選ぶとよい。また、鉢と株のバランスとれているもので、ハリがあり、表面にふくらみがあるものがよいといわれている。続いて、観葉植物としてサボテンの種類を選ぶ際におさえておきたいポイントを、さらに細かく見ていこう。
サイズ
サボテンのサイズは、置き場所に困らない小型なものから、存在感のある中型、人の身長を超える大型のサボテンまで、種類によってさまざまである。購入してみたものの、思いのほか大きくなってしまい、置き場所に困るといったことも起こりうる。サボテンの置き場所やスペースを考慮したうえで、種類を選ぶようにしよう。
トゲの硬さ
トゲの硬いサボテンは触るとケガをすることもあり、扱いづらいことがある。そのため、サボテンを観葉植物として育てたことがある方や取扱いに慣れている方におすすめだ。初めてサボテンを育てる方は、トゲが柔らかい種類の方が育てやすく、扱いやすい。子どもやペットがいる家庭にも、柔らかいトゲのサボテンが適している。
花
サボテンは種類によってキレイな花を咲かせるものがある。適切な世話が必要になることもあるが、好みの花を咲かせるサボテンを選ぶのもよいだろう。
世話のしやすさ
サボテンは基本的に育てやすい観葉植物だが、種類によって水やりの頻度や適温などが異なる。購入時に育て方や水やりの頻度などを確認し、ライフスタイルにあった世話のしやすいサボテンを選ぼう。
3. 観葉植物として人気のサボテンの種類
一口にサボテンといっても種類が多く、聞き馴染みのない名前も多いだろう。ここからは、観葉植物として人気のサボテンの種類を紹介する。外見や特徴から、インテリアや好みにあったサボテン選びの参考にしてほしい。
金鯱
金鯱(キンシャチ)はサボテンの王様と呼ばれ、大きく育つと、遠目に金色に見えるのが特徴だ。サボテンらしい真っすぐな長いトゲが印象的だが、その一方で、花は小さくかわいらしいのも魅力である。
白桃扇
うさぎのようなシルエットがかわいらしい、ウチワサボテンの白桃扇(バニーカクタス)。小型サボテンとして販売されていることも多いが、最大60cmほどまで成長するため、観葉植物として室内に置く場合は、スペースも考慮しておこう。
緋牡丹
緋牡丹(ヒボタン)は、鮮やかな色が印象的な球状のサボテンだ。単独では成長できず、接木が必要となる。そのため長期間の育成が難しく、短期間の美しさを楽しむのに向いているサボテンだ。
翠晃冠
翠晃冠(スイコウカン)は、白く大きな花を咲かせる手のひらサイズの小型なサボテンだ。濃いめの緑色が鮮やかで、花びらのような多角形が特徴だ。水を好むため、春や秋には月に2度ほどたっぷり水をやる必要がある。
雪晃
雪晃(セッコウ)は、丸いフォルムの小型サボテンで、オレンジの花を咲かせる。細かいトゲに覆われており、名前のとおり雪のようなかわいらしい見た目から、観葉植物として人気のサボテンだ。
金晃丸
丸みのある柱状のサボテンで、金色のトゲを持つ金晃丸(キンコウマル)。大きく成長すると、黄色い花を咲かせる。子株で増やすことができるため、群生させて育てやすい種類だ。
月影丸
月影丸(ツキカゲマル)は、マミラリア属の中でもメジャーな種類のサボテン。丸いフォルムと、たくさんの花を咲かせるのが特徴だ。
セレウス
ハシラサボテンの中でも、育てやすいといわれるセレウス。比較的小型ではあるが、成長も早く、育てていく楽しみが味わえる。
墨烏帽子
高さ90cmほどにもなるサボテンの墨烏帽子(スミエボシ)。人が手をあげて、バンザイをしているようなシルエットが特徴で、どこかポップな印象のサボテンとして人気がある。
クジャクサボテン
クジャクのように、大きなピンク色や赤色の花を咲かせるクジャクサボテン。ギザギザとした平たい茎をしており、鉢花のように楽しめるサボテンである。
4. 観葉植物サボテンの上手な育て方
あまり世話の手間がかからないサボテンではあるが、何もしなくてよい、どこに置いても問題がない、というわけではない。ここからは、観葉植物サボテンの上手な育て方をみていこう。
水やり
サボテンは茎や根に水をためることができるが、その分、根は水を吸収する力が弱い。水やりをしすぎると根腐れする可能性があるため、量や回数に注意しよう。目安は、土が乾いたら、鉢底から流れる程度にしっかりと水をやること。また、季節ごとに水やりをする時間帯を変えるとよいといわれる。春と秋は、午前中の水やりがよい。夏は昼間に気温が上昇するため、株が蒸れないよう、夕方から夜にかけての水やりが適している。冬場は、気温が5度以上で、乾燥している場合であれば、月に1回程度の水やりをしよう。冬場の水やりは、暖かい日の昼間に、冷水ではなく15度くらいのぬるめの水にすることで、根腐れや根が傷つくのを防ぐことができる。
日当たり
サボテンは、種類によっても異なるが、日の当たる乾燥した地域に生息するものが多いため、日当たりがよく、乾燥した環境を好む。観葉植物として窓際に置くことも多いが、直射日光は、葉焼け(日焼けのような状態)になりやすいため、レースカーテンなどで遮光することが望ましい。
室温
サボテンは比較的寒さに強く、0度くらいまで耐えられる観葉植物だ。ベランダなどの屋外でサボテンを育てる場合は、5度を下回るような気温であれば、室内に入れる方が安心である。また、寒さが苦手なサボテンもあるため、種類によっては5度以上を保つようにしよう。ただしサボテンの多くは、冬に、花になる芽をつくる。暖房が効いた室内で管理すると、うまく芽がつくられず、花つきが悪くなる可能性もあるため注意が必要だ。
結論
育てやすく、個性豊かなバリエーションがあるサボテンは、観葉植物におすすめだ。多くの品種があるため、購入時にサボテンのサイズや育て方を確認し、置き場所やライフスタイルに適した品種を選ぶのが望ましい。長く大事に育てるためにも、水やりや日当たり、室温に気を配るとよいだろう。