1. 洗車するなら雨の前が合理的

洗車をするなら雨の前か後、どちらが良いのだろうか。答えは、雨の前だ。なぜ雨の前に洗車を行うのが良いのか、理由を解説する。
頑固な汚れがつかない
車に汚れがこびり付く理由は、雨によって「汚れがぬれてからまた乾く」状態になるからである。車に付いている汚れと雨が混ざると、汚れは頑固なものに変化する。そのことから、雨が降る前に洗車を行えば、頑固な汚れは付かない。つまり、車が汚れていないから、雨が降っても汚れないのである。
キレイな状態を保ちやすい
汚れていない状態の車なら雨が降ったとしても、雨染みを防げる。雨染みとは、ボディに残った汚れを含んだ水滴が、乾いたときにできる染みのことである。1度付いてしまうと、洗車しても簡単には取れないものだ。雨水は不純物の少ない純水である。そのため、汚れのない状態なら水滴が乾いても、車へのダメージは最小限に抑えられ、キレイな状態を保ちやすくなるのだ。
2. 雨の日の洗車にも意味があった

雨の日に洗車をしている人を見たことはないだろうか。一見すると不思議に思うかもしれないが、雨の日の洗車にはメリットがある。ただし、デメリットも存在する。両方を順番にみていこう。
メリット1.汚れが落ちやすい
雨の日は車の汚れが落ちやすくなる。メリットとしては、これが一番大きいのではないだろうか。車に付いた汚れは、雨にぬれることで柔らかくなり、落ちやすくなる。とは言え、汚れの中には砂などが混ざっていて、擦ると傷になってしまう恐れがある。雨の中であっても、洗車前には1度、水洗いをおすすめしたい。
メリット2.水あかが付きにくい
水あかが付きにくいことも利点だ。水道水で洗車をした場合、水がカルキを含んでいるため、洗車後に水分を拭き取らないと、水あかや雨染みの原因となる。雨水は純水なので、雨の日に洗車した場合、拭き取りは不要だ。さらに、水あかも付きにくいという特徴もある。
デメリット1.仕上げ作業ができない
雨の日の洗車で不便なのは、ワックスやコーティングなどの、仕上げ作業ができないことだ。雨の日は、水分の拭き取り作業ができないため、仕上げのワックスを掛けることができない。もちろん、ボディを乾燥させる必要がある、コーティング剤も使えないのだ。仕上げ作業をしたい方には、雨の日の洗車は不向きといえる。
デメリット2.作業がしにくい
雨の中での作業は、長靴や雨具を着ないといけないので、とても大変だ。作業もスムーズに進まないことが多く、雨が降らない日に比べ時間も掛かってしまうだろう。また、季節によっては気温が下がるため、体調を崩す可能性もある。作業環境が悪すぎる日は、無理はしないでおこう。
3. 雨の後に洗車するならなるべく早めに

洗車をするなら雨の前だと説明してきた。しかし、どうしても都合が悪くできないときもある。では、雨の後の洗車は効果があるのだろうか。
雨の後に洗車はすべき?
結論は、洗車すべきである。汚れは雨と混ざることで、頑固なものに変化する。そのままの状態で置いておくと、乾いたときに水あかや雨染みなどの原因になる。雨の後に洗車をすることで、ボディに残った汚れが洗い流され、汚れが固着するのを防いでくれる。
乾き切る前に洗車を
雨の後の洗車は、水分が乾き切る前に行うようにしよう。理想は雨の上がった直後である。時間が経てばその分、汚れの固着は進み落とせなくなる。また、雨が降ったときの車の汚れ具合によって、汚れが固着するリスクは変わってくる。酷く汚れた状態だった場合は、なおさら早めに洗車する必要があるのだ。
結論
愛車をキレイに保つ秘訣は、正しい洗車の習慣を身に付けることである。洗車は雨の前にするべきなのだ。車がキレイな状態であれば、雨が降っても雨と汚れが混ぜり乾くことで起こる、汚れの固着は発生しない。これからは、なるべく雨の前に汚れをリセットする習慣を心がけよう。
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