2021年10月 7日1. 洗車用洗剤は自宅にあるもので代用できる？
ご家庭にある洗剤で、洗車用洗剤の代用として使うなら「食器用洗剤」がおすすめである。ただし、どれでも使えるというわけではないので注意が必要だ。
洗車に代用できる食器用洗剤とは
食器用洗剤は、酸性、中性、アルカリ性の3種類ある。その中で洗車用洗剤に代用する場合は、中性を選ぶ必要がある。酸性やアルカリ性の洗剤を使うと車体やパーツを傷めてしまうリスクがあるため、洗車用洗剤も多くが中性である。洗剤の種類はパッケージに記載されているので、すぐ見分けられるだろう。
洗車用洗剤との違いとは
目的はどちらも同じく汚れを落とすことではあるが、それぞれ成分や用途は違う。洗車用洗剤は泥や砂、排気ガスなど、ボディに付着した汚れをキレイにするのが目的である。一方、食器用洗剤は、ガラスやプラスチックなどの油汚れを落とすための洗剤なのだ。このように、落とす汚れの種類が違うため、洗車用洗剤を切らしたときにだけ代用するのが賢明だろう。
2. 洗車用洗剤の代用品を使うメリットは？
食器用洗剤を代用して使うこと自体は問題ない。代用するメリットをみていこう。
安く手に入る
食器用洗剤は安く手に入る。洗車用洗剤は1000円前後のものが多いが、食器用洗剤ならその半分以下の価格で購入できるだろう。
どこでも買える
どこでも買える手軽さが食器用洗剤の魅力だ。洗車用洗剤は基本的にホームセンターやカー用品店に行かなければ手に入らない。その点、食器用洗剤は近くのスーパーやドラッグストア、コンビニでも手に入る。
使い分ける手間がない
食器用洗剤を代用することで、洗車のため洗剤を別に準備したり、ほかの家庭用品と分けて保管したりする必要がなくなり手間が省ける。ほぼ毎日使う食器用洗剤はご家庭に常備されているだろう。その洗剤を洗車のときに使えばよいだけなので簡単である。
3. 洗車用洗剤の代用品を使うデメリットは？
食器用洗剤を代用するデメリットを紹介する。代用するデメリットもしっかり理解した上で、安全に洗車しよう。
泡切れが悪い
食器用洗剤は、少量で泡立ち汚れから泡がすぐに落ちないように作られている。そのため、洗車で使うと、洗い流すのに時間がかかってしまう。泡切れが悪く洗剤も残りやすいため、食器用洗剤を代用したときはいつも以上に入念にすすぐ必要がある。
コーティング剤も落ちる
油汚れに強い食器用洗剤は、洗車で使うとコーティング剤もほとんど落としてしまう。古いコーティング剤を洗い落とし新しく塗り直したいときには効果的だが、コーティングを保護したいときは注意してほしい。
車体を傷めるリスクがある
食器用洗剤は、油汚れに強い効果がある反面、油分を落としすぎてしまい、長期間使うとタイヤやワイパーなどのゴム製パーツを傷めてしまう可能性がある。とくに、経年劣化したゴムパーツは、さらに劣化の進行を早めてしまう。ダメージを減らすためには、洗剤をきっちり流すことが重要だ。
4. 洗車用洗剤の代用品を使うときに注意すべきことは？
洗車用洗剤の代用として使える食器用洗剤。しかし、注意すべきところは多い。ここでは、注意すべき点を紹介していく。
洗剤選びに注意
食器用洗剤を代用して使うときは中性を選ぼう。酸性とアルカリ性は扱いが難しくボディを傷めてしまう可能性があるからだ。そのため、洗車には汚れも落とせて素材や肌にも優しい中性を使おう。
薄めること
洗剤は薄めて使う必要がある。原液のままだと濃度が高いため、泡切れが悪くすすぎに時間がかかる上に、洗剤がボディに残りやすくなる。面倒だからと原液をボディに直接垂らすような使い方は避けてほしい。
よくすすぐこと
洗剤のすすぎは入念にしよう。洗車に食器用洗剤を使うと泡切れが悪く、よく流さないと洗剤が残りやすいからである。充分にすすいだと思っていても、車の表面には洗剤のぬめりが残っていることがよくある。食器用洗剤を代用して使った場合は、いつも以上に丁寧にすすぐようにしよう。
結論
洗車用洗剤の代用に食器用洗剤が使えることはお分かりいただけただろう。安さや手軽さがある一方で、注意しなければいけないことも多い。そのため、食器用洗剤はあくまでも洗車用洗剤を切らしたときに使用する程度が最善だ。愛車をキレイに保つ方法は、やはり洗車用洗剤を使うことだろう。
