1. ボールペンは消しゴムで消せる?

通常の消しゴムでは、ボールペンで書いた文字を消せない。その理由は、消しゴムで文字を消すときの仕組みにある。通常の消しゴムは、こすることで紙についた鉛筆やシャープペンシルの粉を吸着し、紙から剥がして文字を消す仕組み。一方、ボールペンは粉ではなく、インクが紙に染み込んでいる。それゆえに、通常の消しゴムではボールペンは消せないのだ。
履歴書などの間違えてはいけない書類を書く際、鉛筆で下書きをし、いざ消しゴムでこするとボールペンで書いた文字がにじんでしまった経験はないだろうか。これはボールペンのインクが乾ききっておらず、消しゴムでこすることによって伸びてしまっている状態だ。先述の通り、ボールペンは通常の消しゴムで消えることはないため、しっかりと乾かしてから消すとよい。
履歴書などの間違えてはいけない書類を書く際、鉛筆で下書きをし、いざ消しゴムでこするとボールペンで書いた文字がにじんでしまった経験はないだろうか。これはボールペンのインクが乾ききっておらず、消しゴムでこすることによって伸びてしまっている状態だ。先述の通り、ボールペンは通常の消しゴムで消えることはないため、しっかりと乾かしてから消すとよい。
消せるボールペンはなぜ消える?
消せるボールペンとして知られるパイロットのフリクションは、「フリクションインキ」という特殊なインクが使用されている。フリクションインキは温度の変化により、書いた文字を消せるのが特徴だ。60度以上で透明になり、マイナス10度以下で元の色に戻り始め、マイナス20度で完全に元の色が復元される。フリクションボールペンの後端についた消しゴムのような専用ラバーでこすると摩擦熱が発生し、文字が消える仕組みだ。書いたものを消せることに注目してしまいがちだが、フリクションインキはその特性から、消してしまった部分を復元もできる。復元したいときは、紙をビニール袋などで包み、自宅にある冷凍庫などのマイナス10度以下の環境に置くとよい。あとは、徐々に文字が戻るのを待とう。
2. ボールペンを消しゴムで消す方法

ボールペンを消しゴムで消すには、「砂消しゴム」を使う必要がある。砂消しゴムというと、懐かしさを感じる人もいるかもしれない。砂消しゴムを使い、紙を破いてしまった経験があるのではないだろうか。修正ペンや修正テープが主流になり、見かける頻度は減っているが、砂消しゴムはいまでもさまざまなメーカーから販売されている。もちろん昔のままではない。紙が破れにくいタイプや、ピンポイントの使用に適したタイプなど、改良されて進化し、使いやすくなっているのだ。ボールペンで書いた文字を消すのであれば、砂消しゴムを使ってみよう。
砂消しゴムとは?
砂消しゴムには、ガラス状の細かい粒子の珪砂(けいしゃ)が使われており、硬くてザラザラとした質感をしている。これが研磨材としてサンドペーパーのような役割を果たし、インクの付いた紙ごと削り取って消す仕組みだ。それゆえ、油性ボールペンで書いた文字はもちろん、印刷字などであっても消せるのである。
砂消しゴムの使い方
砂消しゴムは、通常の消しゴムと同様に強くこすると、紙を傷め、破いてしまう可能性が高い。使うときは、砂消しゴムを優しく持ち、消したい部分の周りを、円を描くようにそっとこする。消すよりも、優しく削り取るイメージで使ってみよう。
3. ボールペンを消せる砂消しゴムのおすすめ5選

さまざまなタイプの砂消しゴムが販売されているため、いざとなると選ぶのが難しいこともある。ここからは、ボールペンを消せる砂消しゴムのおすすめ5選を紹介しよう。砂消しゴムの選び方に迷ったときは、参考にしてみてほしい。
ダイソー「電動字消し」
ダイソーで販売されている、電池で動くタイプの電動字消し。消したい文字にそっと当ててボタンを押すと、文字が消せる。細くて小さな消しゴムの形状によって、ピンポイントに消したい部分に使用できるのが便利なポイントだ。通常の消しゴムと、砂消しゴムの両方で使用できる2WAYで、替えの消しゴムは別売りとなっている。
ぺんてる「クリックイレーザー(油性ボールペン消しゴム)」
フラットなカッター型で、ブレにくく安定して握りやすいクイックイレーザー。消しゴムの先端部分で、細かい部分も快適に消せるのが特徴だ。ペンケースなどに入れてスマートに持ち運べるのも利点である。
オーストリッチインターナショナル「マルチリスイレーサー」
オーストリッチインターナショナルのマルチリスイレーサーは、鉛筆型が特徴的な砂消しゴム。水性・油性の両方に対応でき、形状通り鉛筆のように使用できるため、細かい部分にも消しやすい。ボールペンやシャープペンシルなどと一緒に、ペンケースに入れておくと便利だ。
ステッドラー「鉛筆型ハケ付き字消し」
ドイツの老舗文具メーカーが販売する鉛筆型字消し。一般的な砂消しゴムよりも、細かい粒子のグラスパウダーを使用しているため、薄い紙にも対応できる。紙を削り取る砂消しゴムの性質から考えても、あまり紙面を傷めない点は大きな魅力だ。
トンボ鉛筆「モノ砂消しゴム」
有名な大手文具メーカーであるトンボ鉛筆が販売している、モノ砂消しゴム。なじみのあるスタンダードな形状で、シンプルかつ定番タイプの砂消しゴムだ。少し寝かせて使用すれば、広範囲をまとめて消せて、ボールペンはもちろん、印刷字もしっかり消せるのが特徴だ。
結論
ボールペンは、通常の消しゴムでは消せない。修正ペンやテープが使用できない場合は、砂消しゴムを使ってみよう。ただし砂消しゴムは、文字を書いた紙ごと削り取る仕組みのため、通常の消しゴムのように強くこすると紙が破れてしまう可能性がある。使う際は丁寧に優しくこするのがコツだ。また、選び方に迷ったときは、ぜひ当記事を参考にしてみてほしい。