1. スティックのりの成分や使うメリットは?

まずはスティックのりの基礎知識を紹介しよう。成分や使用するメリットについて詳しく解説する。
スティックのりの成分
接着成分である合成樹脂の「ポリビニールピロリドン(PVP)」が主な原料だ。これに固める成分である「ゲル化剤」と、溶解成分の水やアルコールを混合する。原料を高温で溶かし、そのあとにスティック型の容器に入れることでスティックのりが完成。また、植物由来成分を使ったスティックのりは安全性が高く、お子さんでも安心して使用できるだろう。
スティックのりのメリット
スティックのりは液体のりと違い、手に付着する心配が少ない。水分が少ないため、塗りすぎたりシワになったりしにくいのが特徴だ。誰でも手軽に使用できムラなく塗れるため、キレイに仕上がるだろう。さらに細長い棒状のスティックのりは、ペンケースに入れて持ち運びができる。ビジネスシーンから子供の工作まで、幅広い用途で役立つだろう。
2. スティックのりの上手な選び方

スティックのりにはさまざまなタイプがある。使いやすいスティックのりを選ぶときのポイントを5つにまとめた。
形状
スティックのりの形状は「円柱」「四角柱」「三角柱」に分かれる。円柱は選べる商品が多く、握りやすいのが特徴だ。四角柱は角があるので四角い書類の隅にも塗りやすい。角が尖った三角柱は細かい部分に塗るのに向いており、広い面との使い分けもできる。
サイズ
塗る場所によって適したスティックのりのサイズは異なる。使う頻度が高く広い範囲に塗りたいならジャンボサイズ、一般的な用途ならレギュラーサイズがおすすめだ。ミニサイズのスティックのりは、ペンケースに入れても邪魔にならない。また、ペンのように使用できる細長いタイプもあり、切り抜きなど細かい作業におすすめだ。
粘着力
一般的な粘着力のスティックのり以外に、強粘着タイプや再剥離タイプもチェックしてほしい。強粘着タイプなら厚みがある紙も剥がれる心配がなく、さらに紙と別の素材を貼り付けられるタイプもある。再剥離タイプは貼ったあとに剥がせるため、仮止めや細かい作業にも使いやすい。メモ用紙を付箋にするといった使い方もできるだろう。
速乾性とシワ防止
のりが乾燥するまで時間がかかると、作業中にズレる可能性がある。速乾性のスティックのりを選ぶことで、ストレスなく作業ができるだろう。また、水分量が少ないタイプを選べばシワがつきにくい。ペーパクラフトなど細かい作業をするなら、速乾性が高くシワ防止できるタイプがおすすめだ。
その他の機能
スティックのりの機能を比較して用途に合った商品を選ぼう。色付きタイプならどの部分に塗ったのかひと目でわかり、はみ出したり塗り忘れたりといった心配がない。香りが付いたタイプを使えば、作業中のリフレッシュになるだろう。種類も豊富なので、好みの香りを探してみるのも楽しい。
3. スティックのりのおすすめ6選

使いやすいスティックのりを6つに厳選した。それぞれの特徴と魅力を紹介するので、選ぶときの参考にしてほしい。
パイロット「スーパーグルースティックのり」
写真を変色させないアシッドフリータイプのスティックのりだ。アルバムの作成やスクラップブッキングに役立つ。のりの残量がひと目でわかるのもメリットだ。
プラス「パワープリット」
布や発泡スチロール、木、金属などの素材と紙類を貼り付けられる。強粘着タイプで速乾性にも優れているため、工作などさまざまな用途に活用できるだろう。
トンボ鉛筆「消えいろピットほそみ」
持ち運びに便利なペンタイプのスティックのりだ。7.5mmと細いので狭い部分に塗りやすく、色付きなので塗った部分もわかりやすい。コスパがよい詰め替え式なのもメリットだ。
コクヨ「GLOOスティックのり(シワなくキレイ)」
四角いタイプのスティックのりなので、端の部分までしっかりと塗れる。水分が少ないのでシワになりくく、薄い紙に使ってもキレイに仕上がるだろう。
3M「スコッチはってはがせるスティックのり」
貼ったあとでもキレイに剥がせるのが特徴だ。貼り直しや仮止めができ、さらに重ね塗りをすれば粘着力を高めることもできる。
トンボ鉛筆「ピットハイパワーSアロマ」
「ローズ」「グレープフルーツ」「フレッシュフローラル」の香りを楽しめる。微香性アロマはビジネスシーンでも使いやすく、強粘着タイプなので厚紙でもしっかり貼り付く。
4. スティックのりの剥がし方

スティックのりでのり付けした部分を無理やり剥がそうとすると、紙が破れてしまう。キレイに剥がすのは難しいが、熱を加えることでのりの成分が柔らかくなる。
スチームアイロンや沸かしたてのお湯の蒸気、もしくはドライヤーでスティックのりを塗った部分を温めてみよう。のりが柔らかくなったのを確認したら、ゆっくりと丁寧に剥がしてほしい。
また、冷凍庫で冷やしてからスティックのりを剥がす方法もある。封筒や書類を霜がつかないようにフリーザーパックやビニール袋に入れて、一晩ほど冷やす。あとは薄いナイフやレターオープナーを使って少しずつ剥がそう。
スチームアイロンや沸かしたてのお湯の蒸気、もしくはドライヤーでスティックのりを塗った部分を温めてみよう。のりが柔らかくなったのを確認したら、ゆっくりと丁寧に剥がしてほしい。
また、冷凍庫で冷やしてからスティックのりを剥がす方法もある。封筒や書類を霜がつかないようにフリーザーパックやビニール袋に入れて、一晩ほど冷やす。あとは薄いナイフやレターオープナーを使って少しずつ剥がそう。
結論
スティックのりは使いやすさが魅力のアイテムだ。封筒にのり付けしたりペーパークラフトをしたりと、さまざまな用途で活躍する。いろいろなタイプがあるので、サイズや形、粘着力などをチェックしてから選ぼう。紹介したスティックのりを参考に、それぞれの特徴に注目して選んでほしい。また、一度貼ったスティックのりも、正しい方法で対処すれば剥がせる可能性がある。温めたり冷凍したりして、キレイに剥がせるか試してみよう。