1. サボテンの増やし方【胴切り編】

胴切りとは、サボテンをカットして新しく植え替えをする増やし方で、育ちすぎたサボテンを適正サイズに戻したり、根腐れしたサボテンを復活させたりする効果もある。サボテンは胴切りをしないと育ちすぎや病気になり枯れてしまうこともあるので注意しよう。
胴切りに適した時期は?
胴切りは、サボテンの生育期である春や秋を狙うとよいだろう。この時期は新しい根が出やすく、胴切りの成功率が上がる傾向にある。また、胴切りをしたあとはサボテンを乾かす必要があるため、梅雨時期など湿気の多い時期は避けよう。
胴切りで準備するもの
手袋、サボテンカット用の刃物、新聞紙、消毒剤、新しい土と鉢
サボテンの増やし方【胴切り編】
作業前に手袋をはめ、サボテンのトゲが手に刺さらないようにしておく。胴切りしたいサボテンを一度土から掘り出し、消毒した刃物(ナイフ・はさみ・カッターなど)で切り分けたら、鉛筆を削るイメージで切り口を少し整える。その後、切断面を30分程度日光に当てて乾かし、新聞紙に包んだら直射日光が当たらない場所で切り口が乾くまで1週間程度様子を見る。切り口が乾いたら新しい鉢に植え替え、サボテンが根付けば胴切りの完成だ。
胴切りのコツや注意点
サボテンをカットする刃物はサボテンのサイズに合わせて選ぶ。この増やし方ではサボテンへのダメージを軽減することが大切なため、カット用の刃物はなるべく新品など切れ味のよいものを使い、切り口がまっすぐになるようにしよう。カットした後、切り口を日光に当てすぎると悪影響となるので、タイマーなどで時間を測っておくのをおすすめする。
2. サボテンの増やし方【挿し木編】

挿し木は子株が生えてくるサボテンに利用できるもので、親株から子株を取り除き、新しいサボテンにする増やし方である。一般的なサボテンの増やし方というと挿し木を指すことが多い。
挿し木に適した時期は?
増やし方は違うが、先ほど紹介した胴切りと同様にサボテンが生育期に入る時期がもっとも挿し木に適している。成長率を上げるためにも必ず育成期を選ぶようにしよう。
挿し木で準備するもの
手袋、サボテンカット用の刃物、新しい土と鉢
サボテンの増やし方【挿し木編】
まずは、トゲが刺さらないよう手袋をはめ、サボテンの親株から挿し木をする子株を刃物で切り取る。子株が小さいときはピンセットなどを使ってもよい。切り取った子株は数日風通しのよい場所に置いておき、その後切り口が乾燥するまで日陰で保管する。切り口が乾いたら新しい鉢に入れ、サボテンが根付くのを待とう。
挿し木のコツや注意点
もしも子株を切り取ったときに中身が変色していたら、サボテンが根腐れをしている可能性がある。根腐れしたサボテンは挿し木できないため注意しよう。また、挿し木を成功させるためにはサボテンの切り口がしっかりと乾いていることが重要だ。サボテンのサイズや保管場所により乾燥に必要な期間が異なるため、サボテンの様子を観察しながら調整しよう。
3. サボテンの花の増やし方

サボテンは1年を通してあまり姿が変わらない植物だが、繁殖のため花を咲かせることもある。しかし、サボテンは種類によって花の咲く時期や期間が決まっていたり、咲いたとしても時間が短かったりと花を見かけることは難しい。最後は、サボテンの花の増やし方について紹介する。
花が咲きやすい種類を選ぶ
サボテンの花の増やし方としてもっとも簡単なのは、花が咲きやすい種類を選ぶことだ。サボテンには「花サボテン」などと呼ばれる種類があり、これらは何度も花を咲かせたり、長期間開花したりできる。種類によっては開花まで数年を要するものもあるため、サボテンを購入する際に花が咲くかを確認しよう。
花が咲きやすい環境を作る
サボテンの花のもうひとつの増やし方は、開花しやすい環境を作ることだ。サボテンは環境の変化に弱いため、置き場所をころころと変えないようにする。また、直射日光が当たりすぎるのも避けた方がよいだろう。風通しがよく適度に日が当たる場所を置き場所と決め、その場で育成を続ける。
そして、サボテンには休眠期という期間がある。休眠期中に水やりを控えて厳しい環境にすることで、休眠期後にサボテンが花を咲かせやすくなる。
そして、サボテンには休眠期という期間がある。休眠期中に水やりを控えて厳しい環境にすることで、休眠期後にサボテンが花を咲かせやすくなる。
結論
今回は、サボテンやサボテンの花の増やし方について紹介した。サボテンは厳しい環境で自生するため、他の植物と異なった性質を持つ。気に入ったサボテンをより長くたくさん楽しみたい方は、サボテンの性質を知り、それに合わせた環境づくりや手入れをすることが重要だ。