1. 消しやすい消しゴムの種類

ひとくちに消しゴムといっても、いろいろな種類がある。用途によって使い分けることで消しやすい、消しにくいが決まってくるので、まずは目的をハッキリさせて選ぶことだ。
鉛筆にはプラスチック消しゴムが消しやすい
プラスチック消しゴムの原料はポリ塩化ビニールというプラスチックだ。鉛筆やシャーペンなどで書かれた字を消す性能が高いことから、小学生時代から慣れ親しんだ方も多いだろう。さまざまなメーカーから消しやすい機能をもった消しゴムが販売されている。
プラスチック消しゴムで注意しなければならないのは、可逆剤が含まれているということ。プラスチックの筆箱や定規などとプラスチック消しゴムを直に接触させておくと溶けてしまうため、必ずスリーブに入れて保管する必要がある。
プラスチック消しゴムで注意しなければならないのは、可逆剤が含まれているということ。プラスチックの筆箱や定規などとプラスチック消しゴムを直に接触させておくと溶けてしまうため、必ずスリーブに入れて保管する必要がある。
ボールペンは砂消しゴムが消しやすい
砂消しゴムには「珪砂(けいしゃ)」と呼ばれる研磨剤が含まれており、ボールペンや印字された文字が消しやすい。紙を削って消すため強い力で擦ったり、あまり薄い紙だと穴が開いてしまう可能性がある。
デッサン・スケッチ用には練り消しゴム
練り消しゴムは擦って消すのではなく、吸着して消す消しゴムだ。消すだけでなく、デッサンの濃淡を表現するときにも使われる。プラスチック消しゴムのようなカスはほとんど出ないのが特徴だ。表面の汚れを内側に練り込んで、キレイな面を使う。
耐久性に優れたラバー消しゴム
天然ゴムや合成ゴムを使ったラバー消しゴムは、力を入れても角が折れることもないので消しやすい。プラスチック消しゴムに比べて消しカスが出にくく、その分減りにくい。ただし、紫外線に長時間当たるとゴムが硬くなってしまうので、机に出しっぱなしにするのは要注意だ。
2. 消しやすい消しゴムの選び方

消しゴムにはいろいろな種類があるため、選ぶのに迷ってしまう。見た目で選ぶのも楽しいが、ここでは消しやすい消しゴムという観点でポイントを押さえてみた。
消しカスが処理しやすい消しゴム
消しゴムを使ったあとの消しゴムのカスは、意外と多い。とくに子どもの場合には、書き取り学習などで何度も書いたり、消したりを繰り返すため、消しゴムのカスが床に落ちて掃除も大変だ。後片付けにストレスを感じるようなら、消しカスがまとまりやすい消しゴムを選ぼう。カスが飛び散る心配もなくなり、消しやすい環境になる。
細かい部分が消しやすい消しゴム
1文字だけを消すときなど、消しゴムの角を使って消すことが多い。しかし、角はすぐに丸まってしまう。そこで、細かい部分が消しやすい消しゴムを選ぼう。たとえば、「カドケシ」や「ミリケシ」「ペン型消しゴム」などがある。
スリーブが工夫された消しゴム
とくにプラスチック消しゴムは、強い力を入れて擦ると折れやすい。子どもは、力任せに消しゴムを使うので、割れたり折れたりすることも多い。こうしたトラブルを回避するのが、消しゴムケースであるスリーブと呼ばれている部分だ。折れにくくするために、四隅に切れ込みが入っているなど、力を入れて消しやすい工夫がされている消しゴムを選ぼう。
3. 消しやすい消しゴムのおすすめ3選

消しゴムを買おうといざ文具店をのぞいてみても、さまざまな消しゴムがあって、どれを選んだらいいのかわからなくなってしまう。ここでは、人気も実力もあって消しやすい商品をピックアップしてみた。消しゴム選びの参考にしてもらいたい。
トンボ鉛筆「MONO ダストキャッチ」
消しゴムを使うときのお悩みで一番多いのが「消しカス」だ。この商品はネーミングの通り、消しゴム本体が消しカスをキャッチして離さない。そのため、消しカスを集めるという作業もいらないのだ。消しゴム本体が黒ということで消しカスを発見しやすい。さらに、消しゴムが途中で切れてしまわないようにスリーブの四隅に切れ込みが入っている。力を入れても消しやすい仕様になっている。
ヒノデワシ「まとまるくん」
まとまるくんは、1986年の発売以来、多くの人に親しまれているロングセラーの消しゴムだ。何といっても消しクズが「まとまる」ため、消したあとの机の上が消しカスだらけになるのを防いでくれる。ソフトタイプとなっており、力の弱い小さな子どもにも消しやすいのでおすすめだ。
コクヨ(KOKUYO)「プラスチック消しゴム リサーレ プレミアムタイプ」
「特殊発泡体」と「イレースポリマー」という字消しのための成分を融合させた新製法で作られた消しゴムだ。「消字性が高い」「軽い力で消すことができる」「消しクズがまとまる」という消しやすい消しゴムを追求した。お好みに合わせて7種類のカラーが選べるのもプレミアム感がある。
結論
消しやすい消しゴムを選ぶためには、目的や用途に合わせた種類の消しゴムを選ぶことが大切だ。消しやすい形状や素材、消しカスのまとまりやすさなども重要なポイントだ。また、消しゴムを折れにくくするスリーブの工夫などにも目を向けて消しゴムを選ぶようにしよう。