1. CDの音飛びの原因とは?

CDが音飛びする原因としては、CD側の問題と、CDプレーヤー側の問題の2パターンがある。まずはCDとCDプレーヤーのどちらに問題があるのか確認してみよう。音飛びしているのが特定のCDであれば、プレーヤーではなくCD自体のトラブルである可能性が高い。CD側の音飛びの原因としては、以下のものが考えられる。
CDに傷がある
CDに傷があると、それが音飛びする原因となっている可能性がある。傷で音飛びが起こる理由は、CDの仕組みを知ればわかりやすい。
CDを断面にすると、ラベル面から保護層、反射層、樹脂層(ポリカーボネート)の3層となっている。反射層には「ピット」と呼ばれる突起と、「ランド」と呼ばれる平面部分がある。音の情報は、このピットに電気信号で記録されているのだ。レーザー光を当てると、平面のランドは反射するが、ピットは反射しない。その反応で情報を読み取り、音楽が再生される仕組みとなっている。そのため、CDの裏面の一番上の層にあたる樹脂層に傷ができると、レーザー光が屈折して正しく情報を読み取れなくなり、音が飛んでしまうのだ。また、反射層は保護層により近いため、ラベル面の傷も大きく影響することがある。
CDを断面にすると、ラベル面から保護層、反射層、樹脂層(ポリカーボネート)の3層となっている。反射層には「ピット」と呼ばれる突起と、「ランド」と呼ばれる平面部分がある。音の情報は、このピットに電気信号で記録されているのだ。レーザー光を当てると、平面のランドは反射するが、ピットは反射しない。その反応で情報を読み取り、音楽が再生される仕組みとなっている。そのため、CDの裏面の一番上の層にあたる樹脂層に傷ができると、レーザー光が屈折して正しく情報を読み取れなくなり、音が飛んでしまうのだ。また、反射層は保護層により近いため、ラベル面の傷も大きく影響することがある。
CDにホコリや汚れが付着している
CDに付着したホコリや汚れも、音飛びの原因として多い。CDケースに入れていれば安全に感じるかもしれないが、規格の問題からケースには穴があいている。小さなホコリが入ってしまうこともあるのだ。また、CDに触れた際に指紋や皮脂がついてしまうこともある。CDの情報が記録されているピットは、わずか1ミクロン(1/1000mm)という肉眼では確認できないほど非常に小さなサイズ。人間には気にならないわずかなホコリや汚れであっても、音飛びの原因になる可能性は十分にあり得るのだ。ホコリが原因で傷がつくケースもあるため、注意しよう。
CDにソリがある
ソリとは、CDの変形のことである。CDで曲を流し、終盤で音飛びする場合は、ソリの可能性が高い。肉眼で確認できるものと、できないものがあるが、もし肉眼で確認できるレベルのソリがあれば、CDプレーヤーにも悪影響を及ぼす恐れがある。この場合は、CDの使用をやめるのが望ましい。
2. CDの音飛びを直す方法

CDの音飛びの原因が汚れであれば、まずは眼鏡用のクロスなどの、繊維が細かい布を使って丁寧に拭き取ろう。ただし、CDはレコード盤のように回しながら拭いてはいけない。余計に傷がついてしまい、悪化させる可能性があるためだ。CDを拭くときは、中央から外側に向けて、まっすぐ丁寧にやさしく拭くのがポイントである。
クロスではとれないしつこい汚れには、眼鏡クリーナーを使用してもよい。ただし、洗浄成分がCDに残ってしまうと、音飛びが直せたとしても、音質の劣化につながってしまう。眼鏡クリーナーを使用するときは、洗浄成分をしっかりと拭き取ることが大切だ。
クロスではとれないしつこい汚れには、眼鏡クリーナーを使用してもよい。ただし、洗浄成分がCDに残ってしまうと、音飛びが直せたとしても、音質の劣化につながってしまう。眼鏡クリーナーを使用するときは、洗浄成分をしっかりと拭き取ることが大切だ。
注意すべき点
汚れ具合や傷の有無などによって、拭き取っても音飛びが直らない可能性はある。また、汚れを落としたいからといって、あまり拭きすぎるのは逆効果のため注意しよう。
3. それでもCDの音飛びが直らないときの対処法

繊維の細かいクロスや眼鏡クリーナーでCDを拭いても音飛びが直らない場合、傷やソリなどが原因になっているかもしれない。傷がある場合は、専門業者に修理を依頼するのがおすすめである。
歯磨き粉で直せるって本当?
CDの音飛びを直すために、研磨剤が含まれる歯磨き粉で磨くといった情報が数多く出回っているのは確かだ。しかし、オーディオ機器を取り扱うショップや、ディスククリーニングサービスを行っている企業では、歯磨き粉の使用を推奨していない場合もある。中には、歯磨き粉で磨いたような跡がついたCDの修理依頼もあるという。歯磨き粉で磨いたものの直せなかったため、持ち込まれたことがわかる。やはり音飛びの直し方として、自分自身での研磨は非常に難しく、難易度も高いようだ。悪化させてしまうリスクも高いため、おすすめはできない。自己責任で行うのであればよいかもしれないが、大事なものであれば、専門業者を頼るのが安心である。ネットから依頼してCDを送れば、状態に合わせて研磨、クリーニングを行ってくれる業者が数多くある。料金や口コミなどから比較して、依頼してみるとよいだろう。
結論
CDのトラブルで多い音飛び。お気に入りのアーティストのものや大好きな曲、思い出が詰まっているCDであれば、快適に聴けるよう直したいものである。原因がホコリや汚れなら、丁寧にクロスや眼鏡クリーナーで拭き取ってみよう。傷がついているものは、クリーニングや研磨を行っている専門業者に依頼するのがおすすめだ。