1. 床暖房にラグを敷くと効果が薄まる?

「床暖房にラグやカーペットを敷くと効果に影響するのか」といった疑問に答える。敷いた場合のデメリットとメリットについて、3つずつ解説しよう。
デメリット1:効果が弱くなる
床暖房は床からの熱伝導によって部屋全体を暖めるため、何も敷かないほうが暖かい。ラグが熱を遮ることで効果が実感しにくくなり、設定温度をあげれば電気代も高くなる。効果を最大限に引き出したいなら、ラグや脚のない家具など、熱伝導を遮るものは避けたほうがよいだろう。
デメリット2:床材を傷める
ラグを敷いていると床材との間には熱や湿気がこもりやすい。床材が劣化したり湿気によってカビが生えたりといった可能性がある。床暖房にラグを敷く場合は、定期的にあげて乾燥させる、熱がこもりにくいラグを選ぶなどの工夫が必要だ。
デメリット3:ラグが傷みやすい
一般的なラグだと床暖房の熱で傷む可能性がある。熱に弱い素材だったり、耐熱加工が施されていなかったりすると、劣化しやすいので注意が必要だ。床暖房にラグを敷くときは、床暖房に対応している商品かを確認しておこう。
メリット1:衝撃を吸収する
ラグを敷けば床に伝わる衝撃を吸収できる。足音も軽減してくれるので、マンションなどの防音対策にもなるだろう。小さなお子さんやご老人がいるご家庭の場合は、転倒したときに怪我をするリスクが軽減できる。
メリット2:床の上で過ごしやすい
床の上は硬く、直接座ったり寝転んだりすれば体を傷めやすい。柔らかいラグを敷くことで快適に過ごせるようになる。椅子やソファーではなく、床の上で生活することが多い方はラグを敷くのがおすすめだ。
メリット3:赤ちゃんの安全を守る
大人には丁度よい床暖房の温度でも、赤ちゃんやペットにとっては高い可能性がある。長時間触れることによる低温火傷や、発汗による脱水症状といったリスクが考えられるだろう。あえてラグを敷いて熱を遮ることで、安全性を高めることができる。
2. 床暖房用のラグの選び方

床暖房用のラグについて選び方を説明しよう。チェックしたいポイントを5つ紹介するので、ラグの購入を検討している方は必見だ。
床暖房対応を選ぶ
床暖房に対応したラグは、熱に強い素材を使ったり加工をしたりしているので傷みにくい。熱がこもりにくいため、床材へのトラブルも防げるだろう。ただし、ラグやカーペットの使用を推奨していない床暖房もあるので、あらかじめ確認しておくと安心だ。
サイズを確認
ラグで覆う範囲を狭くすれば床暖房の熱伝導を遮りにくくなる。小さいサイズのラグを選んで、部屋の一部だけに敷くのがおすすめだ。サイズが小さいラグは軽い傾向があり、こもった熱を逃がしたいときにも手軽に移動できる。
機能に注目
清潔に使用したいなら抗菌や防ダニ加工がしてあるラグがおすすめだ。ラグはほこりや汚れが吸着しやすく、それらをエサとするダニも繁殖しやすい。抗菌や防ダニ加工があれば、アレルギーや喘息のリスクを減らせる。また、滑り止めがついたタイプは転倒防止になるので、小さなお子さんやご老人がいるご家庭でも安心して使用できるだろう。
厚さをチェック
厚手のラグを敷くと床暖房の熱が伝わりにくい。薄手のラグを選ぶことで、適度な暖かさが実感できるだろう。ただし、薄すぎるラグだと座り心地が悪く、床暖房の種類によっては熱が伝わりすぎるので、バランスが重要だ。
ウォッシャブルが便利
ウォッシャブルタイプのラグなら汚れたときにすぐ洗える。小さなお子さんやペットがいるご家庭なら、ラグが汚れる頻度は高いだろう。洗濯機で丸洗いできるタイプならお手入れが簡単だ。
3. 床暖房対応のおすすめラグ4選

床暖房対応のラグの中からおすすめを紹介する。ぞれぞれの特徴と魅力を解説するので、選ぶときの参考にしてほしい。
ニトリ/「クッションフロアラグ」
床の傷つきや汚れの防止に役立つ床暖房対応ラグだ。汚れをサッと拭き取れるので、飲食をするダイニング用として使用できる。抗菌や防カビ加工もされているため清潔に保てるだろう。
アイリスオーヤマ/「フランネルラグ円形100×100cm」
オシャレな円形タイプのラグで滑り止めがついている。フランネルの柔らかな手触りでリラックスできるだろう。抗菌や防臭加工、防ダニ加工などの高い機能性も魅力だ。毛足が短いため掃除機がかけやすく、軽いので持ち運びもしやすい。
無印良品/「洗いざらしの綿抗菌洗えるキルティングラグ」
抗菌性のあるポリエステルわたを使用した、シンプルなデザインの床暖房対応ラグだ。洗い加工による柔らかな手触りが特徴で、洗濯機で丸洗いができる。
ニトリ/「やわらかシャギーラグ」
毛足が長くふわふわとしたさわり心地が楽しめる。裏は不織布になっており、床を傷つけにくいのが特徴だ。オシャレなデザインのラグなので、インテリアのアクセントになるだろう。
結論
床暖房にラグを使うと効果が弱くなったり、床材を傷めたりする可能性があるだろう。ただし、衝撃を吸収する、赤ちゃんやペットが安全に使えるなどのメリットもある。どうしても床暖房にラグを敷きたいなら、床暖房対応の商品を活用してほしい。また、サイズや厚さ、洗えるかどうかなどのポイントも併せて確認しておこう。おすすめの商品も厳選したので、迷ったときはぜひチェックしてほしい。