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アイスプラントの育て方は?種や苗から栽培する方法と水耕栽培の方法

アイスプラントの育て方は?種や苗から栽培する方法と水耕栽培の方法

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年3月10日

アイスプラントは比較的に育て方が簡単な植物だ。ほんのりとした塩味とシャキシャキとした食感が特徴で、サラダにしたり料理に使ったりすれば美味しく食べられる。この記事ではアイスプラントの育て方について詳しく紹介しよう。アイスプラントの基礎知識や水耕栽培する方法と併せて解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 育て方の前に!アイスプラントとはどんな植物?

まずはアイスプラントの基礎知識について紹介する。味の特徴も解説するので、育て方と併せてチェックしておこう。

アイスプラントとは?

アイスプラントはヨーロッパやアフリカ、西アジア原産の多肉植物だ。乾燥に強く日当たりがよい環境を好む性質があり、葉の表面はツブツブしている。土の中にある塩分を吸収するため、土壌から塩分を抜くために植えられることも多い。日本ではまだ珍しい植物だが、育て方を知っていれば家庭でも簡単に育てられる。

アイスプラントの味は?

アイスプラントはプチプチとした食感と自然な塩味が楽しめる。サラダはもちろん、おひたしや天ぷらなどの料理に使っても美味しくいただけるだろう。イノシトールやβカロテン、プロリンなど、豊富な栄養素も魅力だ。自宅で育てれば収穫したての新鮮なアイスプラントが食べられるので、ぜひ育て方をチェックしてほしい。

2. アイスプラントの上手な育て方

アイスプラントの育て方について、知っておきたい知識をまとめた。場所や水やり、肥料について確認しておけば、枯らすことなく育てられる。

育てる前の準備

塩分を与えて育てるアイスプラントは、他の植物と分けて育てたほうがよいだろう。日当たりと風通りがよい場所が適している。また、真夏の直射日光や雨、氷点下の寒さには弱いので、植える場所には注意が必要だ。

プランターで育てれば、日差しの強い日や雨の日でも軒下や室内に移動できる。アイスプラントは横に成長する植物なので、余裕をもって植えられる大きめのプランターを用意しよう。土は野菜用やハーブ用を使ってほしい。

種から育てる

アイスプラントを種から育てる場合、春なら2~3月、秋なら9月に種まきをする。セルトレイに2~3粒、ポットなら5~6粒ずつまいていこう。また、アイスプラントの種はとても小さい。種まきをしたあとは薄く土で覆って、水やりには霧吹きを使用する。20~40日ほど経過して本葉が3~4枚くらいになったら、プランターに移そう。

苗から育てる

アイスプラントを初めて育てるなら苗からがおすすめだ。春は4月、秋なら9月〜10月くらいに植え付けよう。苗の間を20~30cmほど空けるのが育て方のポイントだ。アイスプラントの葉は柔らかいので、傷つけないよう慎重に苗を植えよう。

水やりと肥料

土が乾燥したのを確認してから水やりをする。2週間に1回くらいの頻度を目安にしよう。収穫時期が近くなったら、2週間に2回くらいに水やりを増やして塩分を加える。水1Lに大さじ1の塩を加えた塩水を根元にかければ、塩味がついたアイスプラントが収穫できるだろう。

また、植え付けてから2週間ほどで肥料を与えるのが育て方のポイントだ。1株あたり3~5gくらいの化成肥料を苗のまわりにまこう。その後は1週間に1回ほど500倍に薄めた液肥を与えるようにすれば、長く収穫できる。

害虫対策

塩分を含む土壌で育つアイスプラントには害虫がつきにくい。ただし、ネキリムシやアブラムシなど、葉を食べる害虫がつくこともあるので注意が必要だ。もし見つけたらつかまえて駆除しよう。害虫が酷い場合は、BT剤など有機栽培に使える農薬で対処してほしい。

収穫のタイミング

植え付けをしたら1ヶ月くらいで収穫できるようになる。大きく育った葉を付け根の部分からカットしよう。最初は一番上の葉だけ収穫すれば、わき芽が伸びてまた収穫できる。ただし、成長しすぎると味が悪くなるので、葉が大きくなったら早めに収穫していこう。

花を摘み取る

アイスプラントに花が咲くと枯れて種ができる。長く収穫したいなら花芽を小まめに摘みとろう。花芽を摘み取ってから5℃以上の環境で管理すれば、冬越しも可能だ。また、花を放置して枯れさせれば種を採取できる。アイスプラントを収穫する株と、種を採取する株を分けて育てるのもおすすめだ。

挿し木で増やす

アイスプラントは挿し木で増やせる。芽をカミソリやナイフで切り取り、数日ほど乾燥させ「挿し穂」を作ろう。植物活力剤に1時間ほどつけて水揚げしたら、挿し木用の土に刺すだけだ。根がはったあとは、苗と同じようにプランターに移して育てよう。

3. アイスプラントの水耕栽培での育て方

アイスプラントは水耕栽培ができる。ペットボトルで水耕栽培用の容器を作る方法と、正しい育て方について解説しよう。

ペットボトルで水耕栽培

水耕栽培用のキットを使えばアイスプラントは室内で手軽に育てられる。ただし、購入には費用がかかるので、手軽に楽しみたい方はペットボトルを使った水耕栽培がおすすめだ。

1.5~2Lのペットボトルを用意したら、上から1/3の部分をカットする。飲み口の部分を逆さにして、切り離した底側のペットボトルにかぶせよう。あとは藻の発生を防ぐためのアルミホイルを、ペットボトルの周りにまけば完成する。

水耕栽培の方法

水耕栽培容器を使ったアイスプラントの育て方について説明しよう。容器への植え付けが終わったあとは、50日ほどで食べられるようになる。
  • カットしたスポンジに種をまいて蛍光灯の光で発芽させる
  • 30日ほどたって本葉が2~3枚になったら容器に移す
  • 飲み口から根がでるように移したらハイドロボール(水耕栽培用の用土)で苗を固定する
  • 水耕栽培用の肥料を水で薄めて根が浸るくらい与える
窓際など日光が当たる場所で成長させるのが育て方のポイントだ。水位が低くなったら水耕栽培用の肥料を足し、1~3週間に1度は交換してほしい。植え付けから40日ほどたってアイスプラントが育ったら、濃度が2%くらいの塩水を与えよう。

結論

アイスプラントは手軽に栽培できる美味しい植物だ。日当たりや水やりなど基本的な知識を覚えておけば、初心者でも育てやすい。塩水で水やりをしたり花を摘み取ったりといった、育て方のコツを確認しておこう。また、アイスプラントは水耕栽培も可能だ。ペットボトルで水耕栽培用の容器を作って、家の中で育ててみてほしい。
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  • 更新日:

    2021年3月10日

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