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ルッコラの育て方!種まきから収穫までを解説

ルッコラの育て方!種まきから収穫までを解説

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年3月 8日

地中海沿岸地域が原産のルッコラ。ゴマのような風味と、ピリッとした独特の辛味が特徴で、サラダにもよく使われている。ビタミンC、ビタミンE、カルシウムが豊富で栄養価が高く、育てやすいことからも、家庭菜園で人気の食用ハーブだ。当記事では、ルッコラの育て方に加え、水耕栽培についても解説していく。

  

1. ルッコラの正しい育て方

土を使ったルッコラの正しい育て方を見ていこう。置き場所から土選び、種まき、水やりや肥料、そして収穫まで順を追って解説していく。育て方を知って、美味しいルッコラを収穫しよう。

ルッコラの置き場所

ルッコラは地中海沿岸地域が原産のため、日当たりのよい場所で育てるのが望ましい。ただし日差しが強すぎると葉が硬化し、食用には適さなくなるため注意が必要だ。プランター、鉢植え、地植えのどれを選んでも問題なく育てることが可能だが、日差しが強い場合にも移動が簡単なプランターがおすすめである。

土選び

ルッコラに適しているのは、水はけがよく、肥えたアルカリ性の土。酸性の土は苦手なため、庭に地植えする場合は、ルッコラを植える数週間前までに、苦土石灰を混ぜ込んで中和状態にしておこう。プランターで育てるのであれば、新鮮な培養土を8分目まで入れて植えるとよい。

種まき

種まきは一か所に固まらないよう、パラパラとバラまくか、一直線の溝にまいていくスジまきにする。また、種まき後は上から軽く土を被せ、種の乾燥を防ごう。

水やり

ルッコラは、土が乾いたら水やりをするのが基本の育て方となる。ただしルッコラが苦手な湿度の高い時期や、真夏、真冬は、少し注意が必要だ。梅雨時や初夏は高温多湿になりやすいため、水やりの量や頻度に気をつけよう。しかしルッコラは乾燥すると葉の苦味が強くなり、食用として適さなくなってしまう。気温が高くなる夏は土が乾燥しやすいため、しっかりと様子を見よう。また、冬は霜に当てないようにするのがポイントだ。水やりは基本通り、土が乾いたタイミングでやるとよい。

肥料

肥料は、ルッコラが発芽して5cmほどまで成長し、本葉が4~5枚に増えてきたら与えよう。週に一度ほど、水で薄めた肥料を与えるのがよい。液体肥料の場合は、土が流れて株が倒れるのを防ぐために、軽く根元に土寄せしよう。化学肥料の場合は、株間を軽く耕し、適量の肥料をまいて根元に寄せておくとよい。また、双葉の間引きを行った後に追肥し、その後から週に一度の肥料を与えるのが重要だ。

間引き

ルッコラをしっかりと育てるためにも、間引きが必要になる。種まきをして1週間~10日後、発芽してきたら、3cmに1株くらいの間隔になるよう間引きしよう。その後成長し、隣の株と葉が重なり込み合ってきたときも、間隔があくよう間引きをするとよい。間引いたルッコラは、食べることができる。

収穫

収穫は、株ごと収穫するものと、外葉から収穫する2パターンがある。株ごと収穫するなら、ルッコラの草丈が15~25cmほどになった頃がよいだろう。外葉からなら、食べたい大きさに葉が成長したタイミングで収穫するとよい。葉の収穫は、ハサミで葉の根元から刈り取る。外葉を収穫してもルッコラは成長するため、株は抜かずに、収穫前と同様に水やりをしていこう。ただし、収穫の際にに新芽を傷つけてしまうと、新しい葉が伸びずに再収穫ができなくなってしまうかもしれない。新芽が傷つかないよう、丁寧に刈り取るようにしよう。

2. ルッコラの育て方の注意点

続いて、ルッコラの育て方の注意点を解説していく。苦手な真夏や真冬、また病害虫への予防や対策、室内での栽培など、知っておきたいポイントがある。育て方の注意点を確認し、正しく育てよう。

真夏と真冬は生育に適さない

ルッコラは、種まきのタイミングと育て方によっては、比較的長期間にわたって収穫ができる。しかし、真夏と真冬は生育にはあまり適さない。夏場は暑さによって生育が衰え、冬は寒さに耐えられず枯れる可能性が高まるのだ。したがって、ルッコラの種まきは、春と秋頃がよいだろう。

病害虫

ルッコラに限ったことではないが、植物を育てるのであれば、病害虫には注意しなければならない。とくに、アブラムシには気をつけたい。アブラムシは梅雨頃から初夏にかけ、植物に発生する。事前に、酢を原料とした虫除けを散布して予防しよう。すでに発生してしまった場合は、テープなどの粘着性のあるもので取り除く。数が多い場合は、薬剤を使おう。アブラムシを放っておくと、ルッコラの汁を吸われて枯れてしまう。さらに排泄物で菌が繁殖し、葉が黒くなることもあるため、しっかり予防と対策をするのが望ましい。

また、アブラムシのほかにも、ルッコラの葉を好んで食べるのがアオムシだ。予防のために木酢やニームなどの忌避剤をスプレーでかけ、アオムシがいないか丁寧に確認しておきたい。種をまいたはずが芽が出ない場合や、葉だけが全滅して茎が残っている場合、ヨトウムシやカブラハバチがいるかもしれない。被害のある株の根元を少し掘って確認してみよう。

3. ルッコラの水耕栽培での育て方

ルッコラは、水耕栽培にも適した食用ハーブ。水耕栽培なら土を使わないため、土壌の養分などを気にする必要もなく、育て方も簡単である。さらにビニールハウスや室内で育てるため、虫がつきにくいのも大きなメリットだ。ただし、室内で育てるということは、日当たりが不十分になる可能性がある。正しい育て方として解説したとおり、直射日光はよくないが、ルッコラは日当たりのよい場所を好むため、置き場所に注意しよう。日当たりが悪くなってしまう場合は、植物用のLEDライトを使用するのも一つの方法だ。

容器は何を使う?

水耕栽培に使用する容器は、専用のものでなくても、ペットボトルやタッパ―などでよい。ペットボトルであれば、半分に切り、上の部分を逆さまにしてはめ込みセットする。そうすると、口の部分から根だけが水に浸かり、ルッコラ全体が水に浸かってしまうのを避けられるため、非常に便利なアイテムなのだ。

種まきと育て方

ルッコラは種から育てることも多いため、スポンジやコットンを用意しよう。スポンジに切り込みを入れて容器に敷き詰め、たっぷりと水を含ませる。そこへ種をまいていくのだ。その後、発芽して本葉が育ち、ルッコラが12cm以上まで伸びてきた頃、培地のスポンジごと水耕栽培の容器に移し替えて育てよう。水耕栽培の容器に移したら、根がすべて水に浸かってしまわないよう注意する。根が呼吸できず、枯れてしまうからだ。根が1/3~半分ほど水に浸るよう、分量を意識しよう。

水耕栽培のポイント

水耕栽培での育て方で重要なのが、こまめな水換えである。栄養を多く含む水は、カビなどが好む環境でもあるため、腐りやすいのだ。とくに夏場は、気温の上昇で水質が悪くなるのも早い。普段からこまめに水換えをしよう。使用するのは水道水でよいが、ミネラルウォーターはアリウムやマグネシウムなどが豊富過ぎるため、避けるのが望ましい。成長してきたところで肥料を与えるが、水耕栽培の液体肥料は即効性が高い。肥料が濃すぎたり、過剰にやりすぎたりすると、ルッコラが弱ってしまうため、分量と頻度に気をつけよう。

また、土で育てるのと同様に、間が詰まっているところは間引く必要がある。発芽した後、込み合った部分は間隔をあけるよう間引いていこう。

結論

サラダでよく使われる食用ハーブのルッコラ。栄養価が高く、育てやすいため、家庭菜園で育ててみてはいかがだろうか。プランターや鉢植え、地植え、さらに水耕栽培にも適しているため、育てやすい方法を選んでみよう。育て方については、ぜひ当記事を参考にしてみてほしい。
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  • 更新日:

    2021年3月 8日

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