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水菜の育て方!土づくりから収穫までのコツや水耕栽培の方法を解説

水菜の育て方!土づくりから収穫までのコツや水耕栽培の方法を解説

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年3月 9日

シャキシャキとした歯ごたえが特徴の水菜といえば、サラダや鍋に使われる定番野菜。家庭菜園でも人気の野菜の一つである。長期間の保存に適さない分、収穫してすぐ新鮮なうちに食べられるという点は、家庭菜園で育てる大きなメリット。さらに、育てやすい野菜としても知られ、初心者にもおすすめだ。当記事では、初めて水菜を育てる方にもわかりやすく、水菜の育て方のコツや、水耕栽培についても解説していく。

  

1. 水菜の上手な育て方

水菜は、プランターでも地植えでも育てることができる。寒さにも強く、育て方も簡単な野菜だ。生育適温は15~25度だが、マイナス5度まで耐えられるため、真冬でもゆっくりと成長してくれる。反対に高い気温は苦手なため、夏の栽培にはあまり適しておらず、温度管理などの注意が必要になる。水菜の基本的な情報を知ったところで、ここからは土づくりに始まり、収穫までの育て方を見ていこう。

土選び・土づくり

プランターで水菜を栽培するときは、野菜用の培養土を使おう。地植えの場合は、土づくりから始める。まず、種まきの2週間ほど前に土を耕しておく。野菜を育てる土は、有機物を多く含み、微生物が活動しているものがよい。そのため、1m2(平方メートル)あたり5Kgを目安に完熟堆肥を混ぜて土壌改良をしよう。また、水菜は酸性の土を苦手とする。土をアルカリ性に傾けてくれる苦土石灰を入れて耕し、さらに1週間後に元肥(肥料)を入れて耕す。高さ10~15cmほどの畝をつくり、種まきに進もう。

種まき

水菜の種は、春・夏・冬にまく。点まきするときは、15cm間隔に2~3粒ずつ。筋まきするときは、深さ1cmの溝を掘り、1~3cm間隔で底にまいていこう。

水やり

水菜は、名前の通り水を好む野菜。水やりは水菜の育て方において非常に重要なポイントだ。生育期は乾燥させないよう、こまめに水やりをする。成長してきたら、土が乾いたタイミングでしっかりと水やりをしよう。また、春の暖かい時期は、日中の気温が上昇した際に湿度も高くなってしまうため、気温が低いうちに水やりをするのがよい。冬も基本は同じだが、とくに乾燥に注意しよう。プランターは地植えよりも水切れしやすいため、乾燥しないよう毎日水やりをするとよいだろう。

収穫

種まきをしてから収穫するまでは、春は1ヶ月、夏は3週間、冬は2~3ヶ月が目安。また、子株どり、中株どり、大株どりのいずれを選ぶかによっても変わる。子株どりは、葉もやわらかくサラダなどに適している。15cmほどに成長した頃が収穫のタイミングだ。中株どりは、葉や茎がしっかりとしてくるため、サラダ以外にも、煮物や炒め物にも使いやすい。収穫のタイミングは、20~30cmほどに成長した頃である。大株どりは、ボリュームもあり鍋などに最適なサイズ。30cmを超えた頃からが収穫に適した時期となる。

2. 水菜の育て方の注意点

水菜は基本的に育て方が簡単で、初心者にも難易度が低いが、気をつけるべき点はある。ここからは、水菜の育て方の注意点を見ていこう。

日当たり

水菜は日当たりのよい場所を好むが、高温や直射日光は苦手である。ベランダにプランターを置いて育てる場合は、日当たりや風通しを確認しておこう。

冬の霜対策と水やり

水菜は寒さに強いが、凍結すると枯れてしまう。寒冷紗を使って、霜対策をしておこう。また、気温より低い温度の水は使わず、日の当たらない時間の水やりを避けるのが望ましい。

害虫対策

水菜に限らず、家庭菜園での野菜の育て方において、害虫対策は避けられない問題である。水菜はアブラナ科の植物で、コナガやアブラムシなどの害虫に好まれるのだ。対策としては、防虫ネットで物理的に防ごう。また、アオムシやヨトウムシといった虫もつきやすい。葉に穴があいていないか、日ごろからよくチェックしておく必要がある。ニームや木酢での予防も効果的である。

3. 水菜の水耕栽培での育て方

水菜はプランターや地植えで育てられるだけでなく、水耕栽培もできる。畑や庭がない、プランターを置けない、土づくりなどの手間をかけられない場合は、育て方が手軽な水耕栽培を選ぶのも方法の一つだ。水耕栽培は土づくりをする手間も不要で、土壌の養分なども気にする必要がない。さらに室内での栽培なら、害虫もつきにくいというメリットがある。ただし日当たりが悪くなりやすいため、置き場所には注意が必要だ。準備する物を確認し、水菜の水耕栽培での育て方を解説していこう。

準備するもの

  • 水菜の種
  • スポンジ
  • トレー(水を張れる容器)
  • ペットボトル
  • 液肥

スポンジに種まき

用意したスポンジを約3cm角にカットし、十字の切り込みを入れておく。スポンジの空気をすべて抜くようにしながら、水をたっぷりと含ませよう。そこへ、上から水菜の種をそっとまいていく。

トレーに水を張って並べる

スポンジの高さ程度を目安に、トレーに水を張る。そこへ種をまいたスポンジを並べていこう。発芽したら、薄めた液肥を入れていく。直射日光を避け、日当たりのよい場所に置いて育てよう。

移し替えと育て方

スポンジの下まで根が伸びてきたら、ペットボトルに移し替える。ペットボトルは、上1/3ほどをカットし、上の部分を逆さにして下の部分にセットしておく。こうすることで、口の部分から根の部分だけが水につかるようにできる。逆さにしたペットボトルの口の部分に、根が伸びてきた水菜を移し替える。このとき、根の全体が水に浸ると呼吸ができないため、先の方がつかるように、水の量を調整しておこう。また、栄養価の高い水はカビなども発生しやすい。適度に液肥を与えながら、こまめに水換えをしよう。

結論

家庭菜園でも人気の水菜。育て方が簡単で、収穫までの期間も比較的短いため、気軽に自宅での栽培に挑戦してみてはいかがだろうか。プランターや地植えはもちろんのこと、室内で育てられる水耕栽培にも適している。ライフスタイルにあった方法で、新鮮な水菜を育ててみよう。
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  • 更新日:

    2021年3月 9日

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